№1319 いきなりの連休 浜松へ遠鉄と天浜線を訪ねた小旅行 1
現在の私は週6日労働、週休1日のパート勤めです。私が働く店では先月半ばから定休日を導入し、その日は当然休みになるのだが、加えて前日の日曜日も店長の指示により休日となり、急に日・月の連休となりました。どこへ行こうかと戸惑いもあったが、浜松の遠州鉄道のバスをこの数年全く撮っていないので、まずこれを撮りに行く事、それと3年チョイ前の2011(H23)年10月に乗って以降訪れていない、天竜浜名湖鉄道の駅を訪ねてみようと、日曜日の早朝、眠い目をこすりつつ、東海道線の一番列車の客となるべく、戸塚駅まで出向いたのでした。
2月15日(日)
東海道線の初電、721M。熱海まで乗ります。駅毎にドアから吹き込む風が、ものすごく冷たい…。
小田原を過ぎると、相模湾の向こう、東の空がだんだん赤く染まってきました。
上野東京ライン開業予告の中吊り広告。
熱海で、左の島田行423Mに乗り換える。211系+313系の6連。
アナウンスでは、上り〔サンライズ〕が掛川付近で人身事故を起こし、付近で運転を見合わせているとアナウンス。まだかなり先だが、処理が長引いたらどうしよう。静岡から新幹線の利用も頭をよぎった。
最も、6時30分過ぎには開通したとの事。これなら普通列車だけで、浜松を目指せそう。
沼津駅。ちょっとビックリだったのが、上り1426Mが373系だった事。西側の大垣~米原間では373系運用の普通列車があるらしいが、東京乗り入れがなくなった後も、東側でも373系の普通列車が残っていたとは。
(下りは東京~熱海間がE231系になって以降も、東海区間は373系で維持されているようだ)
朝日に染まる、オレンジ色の富士山。
373系6連。これは「ホームライナー2号」。
〔サンライズ〕とは、清水の先ですれ違いました。約2時間20分の遅れ、本来なら、もう東京に着いている時間。
静岡駅は改装工事中?熱海からの列車は島田までなので、後続の御殿場発浜松行5731Mに乗り換え。
5731Mは313系+211系の6連。浜松には9時ちょうどに着きました。
着いてすぐは、バスターミナルでバスを撮っていました。ほぼ遠州鉄道独占の中、新宿へ向かうJR東海バスのエアロエース。
遠州鉄道は、思いの外経年車両が相当数残っていました。富士重ボディの日野KC-HT2MMCA。これからバスファンの注目度が高くなるはずです。
こちらはいすゞKC-LV380N。
三菱ふそうKC-MP217M。
浜松市中心部のコミュニティバス「くるる」。3ルートあります。
貸切車だが、オートレースの送迎バス運用。独立したホームから出発します。
セントレア行の空港バス「e-wing」。エアロエースが入りました。
最初は快晴かなあと思っていたのに、だんだん空は雲が多くなって、太陽を遮るようになります。上空に寒気が流れ込んでいるよう。もう少し撮っていたかったが、それでもある程度枚数がそろいました。改めて後日本体で公開します。
遠州鉄道バスの特徴としては、終点が近づくと、次の運用がどうであろうと、たいてい「回送」の表示になります。
全然知らなかったのだが、今日は虚空蔵寺(こくぞうじ)で「だるま市」なるものがあるそうで、定期バス+30分間隔で臨時便がありました。バス撮影がイマイチだった時間でもあり、ちょっと行って見る事にします。先に挙げた日野+富士重車が臨時便運用に入っています。
(2台あって、もう1台はエアロスター)
その車内。座席の地は変わっているが、ハイバックシートとは贅沢な。背もたれ部に降車ボタンがあるのが面白い。
臨時便は途中のバス停は通過し、虚空蔵寺が終点。
虚空蔵寺。屋根の上の赤と青のだるまが目につきます。近くから遠くから、大勢の人々が押し寄せてきています。
もちろんだるまの販売もあるが、一番安くて3,000円、一番高いと50,000円!欲しい人は買うのだろうが。
ゆるキャラはもはやお約束。名前はズバリ!「だるまちゃん」、だって…。
ここは道が狭いし、折返しのスペースもないので、臨時便運用は、どこか遠くへ回送して戻ってきます。
ここでは他に、思いもかけない発見!
浜松市営バス!
市営バス事業は1986(S61)年に廃止になっているが、この車両はもちろんそれ以前のものでしょう。もちろん相当色あせて、もはやレストアもままなるまいが、カラーはそのまま残り、505の車番もはっきり読み取れました。
今の若い人は市営バスなんて知らないはずで、どう映るのでしょうか。興味も持たれます。
私自身、廃車体とは言え、浜松市営バスを見る事になるのは、初めてでした。
この虚空蔵寺のバス停には、バス利用者向けの駐輪場が設けられています。ただ、だるま市期間中は使用不可でした。
もっといても良かったけれど、11時50分の臨時便で、浜松駅まで帰りました。
バスで遠出したかったので、どこへ行こうかと思ったが、昔鉄道が走っていた奥山にする。都合よく5分程度で来てくれました。天竜浜名湖線の先の山の方へ行く路線だが、1時間に2本と利便性は良い。なのに山に入る前の北神から先は、私以外に乗客がいなくなってしまいました。
終点の奥山。浜松駅から約1時間10分。
バス停から徒歩5分程度の「夢の浮橋」。春になると桜が美しいそう。ちょっとタイミングが早かったか。
この辺の最大の見どころは「方広寺」になります。拝観の入り口は2ヶ所あるが、山側へ。
入口にある「三重の塔」。
ここへ来るには、夢の浮橋から車道をショートカットする歩道があるものの、急坂をヒィヒィ言いながら登って行かなければならない。晴れていたから良かったが、雨や雪が降った後だと無理だと思う。念のため。
方広寺。
この先は400円の入館料が必要です。それにしても入場者自体は少なくないようだし、ドライブインもあるのだが、バスの利用者はあまりいないよう…。
奥山の終点は山の中腹の集落の中にあるが、坂道を降りると富幕川の袂に遠州鉄道バスの車庫があります。浜松から乗ってきたエルガ・ノンステップが回送されて待機しています。奥山への路線は細江営業所管轄だが、ここにも車両が常駐いる模様。傍らの駐車場にあるマイカーが全部バスドライバーの出退勤用だとしたら、少なくとも7台はここに常駐している車両がある事になります。
先に記したとおり、ここはかつて、浜松から遠州鉄道奥山線の軽便鉄道が通っていました。このバス車庫が奥山駅の跡らしい。残念ながら、それを記したものは見つかりませんでした。街中でも、昔ここに鉄道があった事を記すものは見つからずじまいだったのは、残念でした。なにかパネル写真1枚でいいから欲しかった。廃線が50年以上前だと仕方ないかも知れないが。
またバスで浜松駅に戻りました。今度は次の便で浜松駅から来たエアロスターが直接折返し。この便も神宮寺まで他にお客さんが乗りませんでした。奥山線の沿線は他に竜ヶ岩洞などの見どころもあるのだが、観光には利用されないのでしょうか。ため息…。
今日残りの時間は、2012(H24)年に高架化が完成した、遠州鉄道線の3つの駅を訪ねます。真新しい高架線。
助信駅。
曳馬駅。地平時代は棒線だったが、行き違いが可能になっています。
上島駅。
3駅とも、構造はほぼ同じ。4両分の相対式のホームがあり、ドーム状の上屋が2両分覆っています。高架下の雰囲気は、新交通システムの駅に似ているかもしれない。道路は整備途上です。
この3駅の高架化前と高架化後を比較した写真が、上島駅の改札内コンコースにありました。
合わせて、この時点での最新車両、2005Fの入線についてもありました。「10月23日」とは2012(H24)年の事で、高架化の直前に上島駅から搬入されました。
この旅の直後に2006Fが搬入されたが、新たに作られた岩水寺の施設からの入線になったそう。
最後に、次週2月22日に行わる「浜松マラソン」に関連する、遠鉄バスの運行情報。ほとんどの路線で大幅な運休や折り返し・迂回運転が発生(奥山線も朝方の数便が全区間運休だとか)、実はこのマラソンの事は全く知らず、もし1週間遅かったら、ほとんどバスの撮影にはならなかったでしょう。運が良かった…?
この日は一日中、バス・電車と遠鉄三昧になりました。明日は天竜浜名湖鉄道の駅を訪ねます。
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