「バス・グラフィック」vol.22は昨年末には発売になっていましたが、取り上げるのが遅れてしまいました。
前号あたりから傾向が変わってきているのか、前号のドライバーに続いて、今号ではバスの製造がメインに据えられています。
特集「バスを作る!」 エアロスターを造る三菱ふそうバス製造(MFBM)を舞台に、特にバスのデザインや、ユーザー個別の仕様の決定について詳しく記されている。特別仕様や、保安基準への対応の難しさがうかがえる。バスメーカーとはいえ、セールスの割合が大きくなってきている事が伺えます。
MFBMに限らず日本のバスメーカーへの注文は多いが、少なくとも現場は、良いものを生み出そうとする努力が見いだせると感じられます。
MFBMの歴史も軽くでも触れられれば良かった。元々は呉羽自動車工業から始まり、当初は大江工場製が純正だった三菱ふそうの車体のバリエーションの一つで、平成になって三菱ふそうの車体製造がMFBMに一本化された、という経緯があります。エアロスターKやエアロクィーンKなど名車も多いので、ぜひやって欲しかった。「バス・グラフィック」なら、古い写真が豊富にあるはずだし。
どこが変わった?新型エアロスター
そろそろ全国的に見られるようになってきた新型エアロスターの路線車が、カタログ形式でカラー写真でふんだんに紹介されている。
給油口については、実は先日、あるバス営業所で、たまたま新旧のエアロスターが同時に給油をするシーンを目撃して、確かにドライバーの姿勢が全然違うと納得させられました。
現時点での「異色」は、P尺4枚折戸の江ノ電バス238号車、となるでしょうか。鎌倉〔営〕とあるが、戸塚で見られる機会が多いはずです。全体的には、フロントバンパーの塗り分けについて割とこだわってテキストが記されています。MFBMの特集でも触れられていたが、事業者によって微妙に仕様が異なり、車外照射灯一つとっても、前扉にある所ない所、後扉の位置など結構違うものです。
9月末現在のリストを見ると、この時点では東北地方と公営バスでは導入の実績がまだない。この後北九州市営バスに入ったらしいし、北は旭川から南は石垣島まで、全国展開されつつあるよう。
(ここには名前が出てこないが、西鉄バスでも導入を確認しました。1月5日に、4台を天神付近で目撃。後日出します)
飛躍するリムジンバス
代表取締役へのインタビュー、ヒストリー、レトロラッピング車、車両10選、歴史的車両。
その性格上、どうしても他の交通機関(航空だけでなく、鉄道や同業者)の動向に左右される部分が大きくなるよう。直接的にも、間接的にも。リムジンに限らず、中央環状線の開業は大いに期待です。特に山手線の西側のエリアは大きく変わるでしょう。
東京駅~TDLの「ファンタジア」は、画像も見たかった。ネオプランのダブルデッカーだったので。
今の売りは「Super Cabin」みたいだが、成田空港が開港した頃って、確か3列シート車が走っていたはずです。いすゞガーラが入っていたとは知らなかった。後、貸切事業も割と盛んだった事、B747やトライスターも印象的。
九州青春バス紀行 相も変わらず、良くもこれだけ過去車両の画像が並ぶとは感涙もの。堀川バスはほとんどが貸切格下げで、オールドファンだったら「乗りトクだったなあ」と感じるかも知れない。
(ただ現代ではバリアフリーの問題があるので、このような事はやりにくくなっているが)
80’s~90’s あの熱き時代のバスを思い出せ! 全くその通り。私もネガフィルムを現在に至るまで使い続けているが、保管場所がないので、基本的に一部をデジタル化する以外はほとんど処分してしまうのです。我ながらもったいない話だと思うのだが、今更どうしようもありません。ちょうど私がバス趣味を始めた頃で、多分全盛期に比べたらこれでも衰退が始まっていたはずだが、それでも車両も路線も、今に比べたら活気があった頃。もう一度、今のカメラを携えたままあの頃に戻れたら…。
この他、「小田急バス 復刻カラーの安全運転訓練車」「おもしろバス路線漫遊記」(東急バス〔渋72〕系統 昔の渋谷駅が懐かしい)「観光バス1980」など。
折り込み付録は各社の新型エアロスターの写真を並べたカレンダー。
裏表紙は、リムジンバスの乗務員募集の広告。
今回は少し書き方を変えてみました。
今号も新旧多数の写真がふんだんで、見るだけで楽しめる内容になっていたと思います。次号も期待。
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エアアジア機についてはフライトレコーダーに続いて、ボイスレコーダーも回収されました。洋上での遭難は原因究明が極めて難しいゆえ、今回のブラックボックス回収の意味は非常に大きいです。失われた人命はもはや帰ってはこないけれど、せめて詳細な事故の原因が究明され、今後の航空の安全に生かされるべきです。
《今日のニュースから》
12日 日中防衛当局者事務レベル協議 2年半ぶりに再開
13日 原油先物価格 37,240円/Kl 5年4か月ぶりの安値
原油価格の値下がり傾向が続いています。航空燃油サーチャージ引き下げなど、ストレートにプラスと喜べる部分もあるけれど、だからと言って今の時代、石油をジャンジャン使っていいんですか?とは言っておきたい。
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