№1290 バスラマインターナショナル147(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル147」が昨年末刊行されました。年をまたいでしまいましたが、ここで取り上げます。
 表紙はしずてつジャストラインのエルガミオとセレガ高速車。しずてつはvol.35でも静岡鉄道直営時代に取り上げられていて、この時はエアロスターMとエアロクィーンMVでした。

★ 各地の新車から
 旭川電気軌道は2種類の旧塗装復刻で、ブルーリボンⅡの方のカラーは見た事があるが、エアロスターの方は、当時としては結構斬新なのでは?

★ ジェイアールバス 最近の動向
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「グランドリーム」デビューに連動した企画でしょう。
 空港バスは「THEアクセス成田」が初めてではなく、大宮~成田空港線「ONライナー」に入っていた事がありました。松山線がLCC就航で打撃を受けているとの事だが、バスが運賃面で航空に負けるなんて、一昔二昔前には考えられない事でした。
 LCC等他交通との競争という事もあるが、JRバス関東に限った事ではないが、バスドライバー不足等他の要因も合わせて考えると、今後は需要にもよるが、昼行では5時間、夜行でも10時間を超える路線は、基本的には成り立たなくなってくるのではないでしょうか。
 スカイツリー路線の見直しは初めて聞きました。確かにスカイツリー開業の後に行われたダイヤ改正で一部減便になっているが、今日現在ではスカイツリー路線の存廃に関わるリリースは出ていません。全面廃止なのか、東武バスが単独でやる事になるのか。
 車両面での課題も指摘されていたが、現実問題として超長尺車両の導入は、日本の現状ではどうなのだろう?東京~大阪間等で東名高速を頻繁に運行できるJRバスだから言える事だと思う。今回の福岡旅行で博多バスターミナルを見る機会があったが、ビル自体が狭く、道幅も狭い上にカーブも坂もきつくて、シーズンには数台が続行で仕立てられるような状況では、現状のサイズでも安全運行上厳しいと感じました(実際に若干ヒヤッとする場面も、正直あった)。だから導入できる事業者は結局施設面でも恵まれた数社にとどまり、それこそ国内のメーカーは手を出しづらいのではないか。
 旧国鉄色の復刻については何もありませんでした。残念。

★ 東武バス長期モニター車引退
 先月の西武バスCNGノンステップ車とは一転、14年の間一貫して安定して走れていたのが、数字を見てもうかがえます。東武バスは1990~2000年代に路線網が縮小した結果、日光は厳しいけれど、都心に近い方は急坂・急カーブの路線がほとんどないので、あとは走行環境に恵まれればコンスタントに走れる環境は整っているのだと思います。環境の整備がいかに大切である事か。
 東武バスのモニターは一旦中断するとの事で、次回は現行のモニター車では空白のコミュニティバスから選ばれたら良いのではないでしょうか。東武バスはコミュニティの受託が多いので。

★ バス事業者訪問179 しずてつジャストライン
 分社はどこでもある事だが、「ジャストライン」の社名は思い切ったネーミングと思ったものでした。普通なら「静鉄バス」当たりに落ち着きそうなものなので。
 路線網はvol.35(当時は「ユーザー訪問31」)と比較すると、山間部への路線がかなり少なくなりました。畑薙ダムへ行く路線もなくなっています(今は季節運行)。地形的にも、どうしても東海道線より海側を経営のメインに据えなければならないようです。18年前は記されていなかったが、2003(H15)年以降の実績は基本的に右肩下がり。2011(H23)年は一時輸送人員・走行キロが共に延びているが、新静岡セノバの効果なのか。ただ翌年以降はまた減っていっているのが辛い。
 18年前の記事を読みなおすと、高速バス事業は環境の整備を待ってからと記されていました。対東京や名古屋で新幹線との競争はできないともあります。新潟に向かう「中部横断道路」に期待していて、直行の鉄道がない方面ならと考えていたようでした。現在の高速バスの積極的な展開は、方針が180度変わった事を伺わせます。
(ここでは全く記されていないが、新東名の開通も影響しているかも知れない。新東名経由の路線はないようだが)
 羽田空港への乗り入れの検討は面白い。夜行バスの形態で実現したら、羽田発着の夜行バスは初めてになります。一方で静岡空港路線は、一時期は30分間隔で走っていたのに、かなり少なくなりました。発着便数が少ないから当然の流れではあるが、その辺の事情も知りたかった所。
 18年前には、規制緩和以前より既に貸切バス事業の価格競争が深刻化している事もうかがえました。
 ICカードでは、ルルカの他関西のPiTaPaも導入しているが、その狙いはどこにあったのか?
 今回しずてつが取り上げられたのは、NHKの調査報道で、ドライバー養成の取り組みが取り上げられた事があるでしょう(もちろん番組では、しずてつの名は一切出てこなかった)。その成果もあるのか、平均年齢45歳は、番組で言われていた48歳よりは若くなっています。それでも高齢化している感はあり、今の取り組みが今後に結び付けば良いと思います。
(この仕組みは、航空とは逆だと思う。航空は、JALやANAなどの大手は自社で養成しているが、昨今のLCCなどは既に操縦免許を持っている人を採用している。それが災いして昨年の大量欠航にもつながったわけだが)
 車両面では、昭和の車(P-規制)が未だに残っているとは。しずてつレベルでも経年車の代替は簡単ではないのか。他事業者からの移籍車は、今はなくなっているようです。 
 前にもどこかで書いたが、「自主運行バス」とはコミュニティバスとどこがどう違うのか。しずてつに限らず東海地方では良く見られる名称だが、その辺が記されればと思いました。
(自治体によっては自主運行バス=コミュニティバスとしているようだ)

★ The Buswayと最近の英国バス事情

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 まず、ヴィクトリア・コーチステーションとナショナル・エクスプレスが出てきたのは、一昨年乗っているだけに懐かしいなあと思った。コーチは予想通りネット予約が普及しているのか。
「ゆとりーとライン」を引き合いに出して、ケンブリッジのガイドウェイバスとの比較で問題点を挙げているのは解る(「ゆとりーと」は、将来乗客が増加した時に新交通システムに転換できる構造にしているとの事)。ただ逆に言うと、ケンブリッジは鉄道線路跡を利用しているのなら、なぜLRTでなく、わざわざガイドウェイバスとしたのか。線路跡を利用するだけなら、普通の専用道路にしたって良かったはず。それにイギリスでもロンドンやマンチェスター等に加え、スコットランドのエジンバラでもLRTが開業したとの事だし、日本のLRT論者ならそれこそ電車を走らせろというだろう。JRのローカル線を転換した富山ライトレールの前例もあるし。その辺の選択の事情こそ知りたい所でした。
 他、ロンドン市内のバスも数点あったが、「英国バス事情」というなら、英国全体の情勢について記して欲しかった。ロンドン市内で民営数社がロンドンバスを運行する状況であれば、地方都市も同じなのか。新ルートマスターには白いボディがあるが、何だろう。300台以上になっているなら、ロンドン中心部なら簡単に乗れる状況になっているのでしょう。

 香港のエンヴァイロ500H(ハイブリッド・ダブルデッカー)の記事があったが、学生による市街地占拠行動が香港のバス事業に与えた影響がどの程度のものかも知りたかった。香港も2012(H24)年に行って、バスにも乗っているだけにとても心配だった。あの行動、東欧革命や「アラブの春」に比べたら大甘だと思うんだよなあ。
 レシップが発表したフルカラーLED表示、早く認められて普及してほしいと思う。3色LEDを産んだ日本である事だし、白と黄色では見やすさの違いは、鉄道車両を見ても歴然としていると思う。
  最後に、ATの連載中の「焦ってはいけないが遅れも出したくない、定時運転が一番焦らないで済む状況だ」の一言、まったくその通りだと思います。ATがどうのこうのでなく、車両面でも施設面でも、あるいはダイヤの策定や営業政策の面でも、政治や行政の政策施策も含め、こういう状況を恒常的に実現できる環境の整備こそ、日本のバス業界に求められるのだと思っています。

 来月の事業者訪問は西武バスだそう。一般路線バスももちろんだが、北陸新幹線開業を控えて高速バス事業をどうするのかが注目されると思います。「あのアニメ」は出てくるのか?

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 昨日・今日、慌ただしくも福岡まで行って、西鉄の313形を撮ってきました。後日書きます。今日午後のSKYのA330-300に乗って、「グリーンシート」も試してきました。それにしても子供のなんと多い事。事前改札であんなに並んでいたの、初めて見た。帰省ラッシュは昨日で終わり、今日はいつも通りになっているだろうと思っていた私が大甘でした。年末年始の航空輸送実績は今日各社からリリースが出ました。次回書きます。

《今日のニュースから》
 4日 スノーボードで不明の男女3名 全員救助
 5日 築地初競り クロマグロ451万円で落札

 目がクラクラする値段だが、一昨年は約1億5000万円、去年も736万円だったそうだから、これでも大分安く?なっています。

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