№1299 インドネシアに「鉄ちゃん」出現!
福岡旅行についてはもう1回休みます。
インドネシアに日本の通勤電車の中古が多数渡っている事はもはやご存じだと思うが、昨日のBS-1「国際報道2015」でも取り上げられていました。
それ自体我々には何をいまさら、という話だが、興味深かったのは、これが技術や経済の話ばかりではなく、これがきっかけとなって、彼の地に「鉄ちゃん」が出現した、という所。
日本の電車を狙い、沿線に集まってカメラを構えている若いファンの姿が映されていました。本格的にロケハンまでやっている。
(線路の中に入ってしまうのは、日本的にはNG、であるが)
お気に入りは、JR205系、なんだって。近代的なデザインで、正面がかっこいいとか話していました。
さらに、関連のグッズを発売する店も現れ、売り上げは2年前の4倍になった、とか。
ここでも205系の人気が一際高い、との事。
何で205系、なの?元メトロや東急の電車もあるのに。
また、広告業界も注目、天井部に液晶式画面を設置して(JR西日本321系みたいな感じ)あるのも見られるようです。売り上げは1年で3割延びたそう。
歴史までは触れられていなかったが、インドネシアでの日本の中古車の先駆けは2001(H13)年の都営三田線6000形でした。当時のインドネシアは経済危機で電車が大量に不足しており、6300形置き換えで廃車になった6000形が活用できるという事で、JICAのルートで72両が無償で譲渡されました。以降、首都圏の中古電車が相次いで輸出されるようになったものです。
(参考:鉄道ピクトリアル2001年7月臨時増刊号 【特集】東京都営地下鉄)
昔のインドネシアの電車も映っていたが、車両そのものが粗末な上に、天井にまで乗客が鈴なりでムチャクチャな印象がしました。それと比較して、日本の電車は中古できれい、エアコンもついているという事で、現地の人々にも好評を持って迎えられているようです。
素直にうれしい限りだと思いました。
後はこれを機会として、積み重ねてきた経験を基に、最初からインドネシア向けの通勤電車を日本のメーカーが造る事が出来ないでしょうか?日本の電車は当然ながら、赤道直下を走るようには設計されておらず、都営6000形でもいくらか問題が発生したよう。
(特に冷房の負荷)
新幹線も良いのだけれど、ぜひ通勤電車の分野でも、日本製の電車が世界中を走り回って欲しいと思っています。
それにしても、これを見たら私もインドネシア、行きたくなりました。
当然元日本の電車の乗車が中心になるだろうが、その他にはどんな乗り物があるのか。ただ東南アジアだと欧米や、同じアジアでも香港や台湾のようにスムーズに事が運ばない所もあるだろうからその点は少し覚悟も必要になるだろうが。行く機会があれば、電車に乗って、ついでにグッズショップにも足を運んでみたいと思います。このブログで旅行記を書く機会が作れれば良いと考えています。
当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
次こそは福岡に戻る、予定。
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《今日見た・聞いた・思った事》
一昨日の内に書くべきだったのだけれど、JALで発生した顧客情報漏えい事件について、一昨日最終報告があり、情報が流出したのは4,131人と確定しました。
私はその中には含まれていませんでした。
第三者による検証報告書も添付されていたが、顧客情報管理システムに「マルウェア」(悪意を持った動作を行うプログラムの総称、とか)が侵入、JMBの顧客情報を掠め取って、香港にあるサーバーに送信していた、という事のようです。社内・社外双方から調査を行うと共に、その方法や再発防止策が適当なものかを検証する作業も、社外のITコンサルトに委託して行った、との事でした。
全体としては、JALのセキュリティは、基本的に必要な対策はとられていた、ただしネットワーク外からの侵入の防止がメインで、侵入された以降の対策は不十分だった、とも指摘されていました。
結論として、調査方法や解決に向けた行動は妥当だった、ただサイバー攻撃は巧妙になってきており、ソフト・ハードの両面でセキュリティ対策が更に向上される事が求められる、と結んでいました。
ITオンチの私としてはチンプンカンプンな部分も少なくなく、ともあれ今後(JAL以外も含めて)、こんな事は願い下げだ、と思うしかないのだけれど、国家同士のサイバー攻撃合戦さえ公然と語られる、この現状ではねえ…。
アジアカップの日本は残念な結果に終わったが、ともあれまずはお疲れ様と言いたい。
後はこの経験がこの後のW杯予選に生かされる事と、監督を巡るゴタゴタを早く収束させる事、ではないでしょうか。
《今日のニュースから》
22日 欧州中央銀行 量的緩和導入を決定
23日 横綱白鵬 33回目の優勝決定 大鵬抜き歴代最多