№1239 5年ぶり 北陸を訪ねて撮影三昧 4<終>.「FUKURAM」初乗り

画像

 5年ぶりの北陸旅行も、あっという間に最終日になりました。福井鉄道を中心に訪ねます。当然「FUKURAM」も乗ります。
 今回は残念ながら、えちぜん鉄道までは足が回りませんでした。


 9月10日(水)

画像

 今回泊まったホテルは福井駅に隣接していて、部屋からはJRの高架駅を見下ろす事が出来ました。
 先行して工事していた、北陸新幹線のホームも見えるが、ここに列車が走るのはいつになるのか…。
 あれ?新幹線なのに、1面2線の島式ホームなの?

画像

 朝食もそこそこ、福井鉄道の電車を撮りに行くが、適当な場所を探すうちに木田四ッ辻まで来てしまいました。途中「FUKURAM」に抜かれた。
 路面区間から専用路線に入る手前で撮影。202F。これは神明行でした。

画像

 旧塗装復刻の203F。

画像

 名鉄美濃町線から来た800形。2000(H12)年製で、福鉄に来たのは2006(H14)年だから、早くも福鉄で走っている期間の方が長くなりました。ラッシュ時は運用から外している、と聞いていたのだが、最近は増発も行っているから、ラッシュ時も運用があるようです。

画像

 こちらは揖斐線770形。

画像

 一旦福井駅前に戻ります。この電停は改装されて割と経ちます。

画像

 F1000形「FUKURAM」、来ました。越前武生からここを経由して一旦田原町まで走り、再び越前武生行として戻ってきます。越前武生まで乗り通します。

画像

 沿線はオレンジのコスモスが咲き、秋の訪れを感じさせます。

画像

 越前武生駅。武生新から駅名が変わりました。JRの武生駅はやや離れています。

画像

 越前武生駅のホーム。800形と並びました。

画像

 町中から、武生公会堂記念館。

画像

 改めて「FUKURAM」車内。同じ新潟トランシスながら、2日前の富山地鉄「セントラム」のシックな内装と比べると、こちらは明るい感じがします。初の3車体連接は、今後の他社の超低床車の可能性を広げたのではないでしょうか。
「FUKURAM」は今年の鉄道友の会ローレル賞の受賞が決定したが、まだ授賞式を行っておらず、ローレル賞のプレートはまだありません。

 この後は、この5年の間にできた新駅を乗り降りします。北府(西武生)駅構内の車庫には、203Fと同じ色の602号と、ベージュ+青帯の203Fがいました。共に相当期間使われていないようで退色が著しく、203Fは編成をばらしているので、どちらも再起はもうないはず。

画像

 スポーツ公園駅。2010(H22)年3月25日開業。

画像

 鯖江を過ぎると直線が長くなり、沿線は田園地帯になります。

画像

 泰澄(たいちょう)の里駅。2011(H23)年3月20日開業。奈良時代の僧の名前から来ているらしく、駅から徒歩10分程度の所に泰澄寺という寺があります。

画像

 泰澄の里駅に掲げられていたお知らせ。「FUKURAM」ローレル賞受賞と、今回は乗る機会がなかった「レトラム」の時刻表、それに車椅子利用の際の案内。車椅子の利用は、現状では2日前までに連絡が必要、との事。職員の手配が必要なのでしょう。

画像

 清明駅。同じく2011(H23)年3月20日開業。

画像

 鉄道線の駅の駅名票は、写真を使ったカラフルなものになりました。自治体(越前市・鯖江市・福井市)で変えているようです。

画像

 清明駅から一つ歩いて江端で待つと、やってきた田原町行は202号でした。日中は動かないものと思っていたのだけれど、200形は2編成とも走っていました。実は、初めて乗ります。1960(S35)年製で、もう54年も走っている…。クロスシート車なのだが、座席のピッチが窓と微妙に合っていません。

画像

 ドアの窓には、ソフトバンクのWi-Fi使えますのステッカー。このミスマッチが楽しい。デビュー当時の通信事情って、どうだったんだろう?とか考える。
 田原町まで乗る。途中福井駅前を経由するが、市役所前で方向転換・転線して、福井駅前で再度方向転換。

画像

 田原町はえちぜん鉄道直通対応の工事が行われていて、ホームは仮設になっていました。

画像

 近くの歩道橋に上がると、田原町駅改良の全体像が見えてきます。福鉄は2線になるよう。以前あったコンビニを撤去して、線路を敷き直しています。
 えちぜん鉄道側は、福井からの電車が着きました。JR119系の7000系。

画像

 仁愛女子高校(裁判所前)電停。改装されていました。

 5年ぶりに福井鉄道に乗って、新駅開業など変わった部分も多々見られたが、特に市内線の改良は急務かと感じられました。福井駅前へ行くのに市役所前でスイッチバックする現状の形態は、乗客の流れから見れば明らかに不自然。田原町の如く、既にプランは動き出しているが、個人的には武生方面から直接中央大通りに進入し、在来の支線に接続するループ線の建設を希望します。また、仁愛女子高校(裁判所前)は改築されたが、他の電停はまだ手つかずで、バリアフリーの観点からも改善が急がれます(特に市役所前)。このままではせっかくの「FUKURAM」が生きないので。電停の数自体もやや少ないと思われます。足羽川の南側では、電停配置の見直しも必要かも知れません。
 車両面では、残念ながら200形・600形の大型車は、もはや今の福井鉄道に求められるべき要素を満たしていないと思われます。足腰が弱そうな高齢者が多そうだったのに、高いステップをえっちらおっちら登らなければ乗り降りできない大型車は相当きついのでは?ラッシュ時の収容力の問題もあるが(なんだかんだ言って、朝ラッシュ時は結構混雑しているように見えた)、「FUKURAM」は今後あと3編成導入予定とされるので、一気に置き換えが進むはずです。撮る・乗るなら今の内。

 残念ながら午後は曇り空。京福バスの撮影もしたかったけれど、時間まで足羽神社付近を訪ねてみました。

画像

 愛宕坂。近年改修されたそう。

画像

 展望台からは、福井市を一望する事ができます。快晴なら画像の中央部付近にに白山も見られるらしいが、残念ながら今日は雲の中。

画像

 足羽神社。御社殿では結婚式が執り行われているようでした。

画像

 神社のある丘の東側にある「百坂」。およそ百段あるから、というのが由来だそうだが、とんでもない、数えたら164段もありました。

画像

 百坂を下りたところにある、水道記念館。

 福井は、北陸新幹線の影響はどう出るだろう?対東京では現状で、米原経由の<しらさぎ>+<ひかり>で3時間35分程度。北陸新幹線開業後は、金沢経由にすると、特急から<かがやき>乗継で最速3時間20分程度になると思われるが、決定的な差にはならない気もします。運賃・料金もあるし、品川や新横浜、あるいは上野や大宮といった、東京以外の目的地にも左右される事になりそうです。

画像

 いよいよ北陸とはお別れ、米原経由で帰ります。敦賀行348M(金沢始発)。521系4連。

画像

 下り列車とのすれ違い。特急通過駅はどこも長いホームの端をフェンスで仕切っていて、4連を上回る編成の普通列車の設定は、もう考えていないよう。

画像

 下り<サンダーバード>。
 北陸トンネルを7分53秒で抜けて、敦賀到着。

画像

 新快速3523Mに乗り換え。223系。左は<サンダーバード36号>。

画像

 この列車は米原経由播州赤穂行。福井県の駅において、兵庫県の西の端の駅名の表記は、違和感ありあり。275.5㎞と、実は相当長距離。滝川→釧路と30㎞ちょっとしか違いません。

画像

 この高架橋は、7月に開通したばかりの舞鶴若狭自動車道。
 この後ループ線をクリアして、滋賀県へ。

画像

 湖東地域の田園地帯。この後だんだん暗くなっていきます。
 米原で、始発の空車8両を連結。

画像

 米原からは、いつもの<ひかり532号>(小田原停車)。N700系で、A改造済み。

画像

 いよいよ、新幹線開業50周年が近づいてきました。デッキには記念のステッカーがあります。

画像

 福井で買っておいた「若狭ぎゅうぎゅうめし」を、ここで広げて食べます。

画像

 車内。普通車でも足元が広々しているのはいい。開業から50年、ビュッフェ・食堂車など失われたものも少なくないが、この足元のゆとりだけはいつまでもなくならないで欲しいと願います。

 小田原で東海道線に乗り換えようとしたら、「中央線は大雨の影響で遅れ」の表示。新幹線でも名古屋では夜空が稲光で光ったり、静岡では雨だったりと空模様が不安定そうだったが、関東地方はそれどころではなく、東京の都心や千葉では激しい土砂降りになっていたそうで、TVニュースを見たら車が冠水したりしていました。
 それに比べたら今回の北陸は、事前の予報が全体的に良い方向に変わってくれて、幸運だったと思います。撮れなかったもの、乗れなかったものも様々あったが、次のお楽しみにしておきます。次に行くのは北陸新幹線開業後、各地の乗り物は、どのように変わっているでしょうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 JR西日本が、207系電車の更新工事についてリリースを出しました。VVVF制御装置などの更新も行うそう。ほぼ同期の小田急1000形あたりもそうで、VVVF車も初期の車両は更新の時期を迎えているようです。

《今日のニュースから》
「ヘイトスピーチ」禁止 国立市議会が意見書を可決

この記事へのトラックバック