№1221 思い出の海外旅行クロニクル 12.1999年フィンランド3

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 ヘルシンキに戻って鉄道博物館へ、午後はS220でトゥルクに向かいます。
 翌日はナーンタリまでのDCに乗り、ローカル線を乗り歩く、盛り沢山な6月最後の2日間。

1999年 6月29日(金)

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 ヘルシンキ到着。さすがに大都会、近郊電車を中心に発着が頻繁。

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 以前も乗った近郊電車。これは更新車で、カラーも変わりました。

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 M系統の終点、ヴァンターンコスキ駅。広いホームに階段だけの無人駅。オフィスビルはチラホラ見られるので、今後発展はあるのか。

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 ヴァンターンコスキからパシラまで戻り、ヒビンカへ向かう途中、ケラヴァで途中下車してみました。
 時計塔が印象的。

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 博物館最寄りのヒビンカ駅。

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 フィンランド鉄道博物館。入場料30FIM(≒650円)。入場券は硬券でした。
 パンフレットは英語も用意されているが、展示されている車両の解説はフィンランド語のみ。館内はやや狭いうえに、車内を眺めるための高い通路もあり、撮影がやや難しい所がありました。

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 C1型21号。

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 A5型58号。

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 ロシア皇帝の専用列車。皇帝専用車・サロンカー・皇后専用車の3両編成。

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 Sr2型1319号。

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 Sk3型400号。

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 Dm7型4020号。

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 Vk11型101号 他。

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 扇形庫にもSLが保管されています。冷房が入っているわけでもないのに、思いの外涼しくてビックリ。

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 手前からHr1型555号、G1型124号、Vr1型669号。

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 手前からTR1型1033号、Pr1型776号。

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 489号。

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 駅に関する展示室。この建物は1873(M6)年当時を再現しているらしい。

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 鉄道員宿舎。フィンランドの鉄道の歴史や、職員の制服等を展示しています。

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 鉄道の歴史。右の地図は、路線が伸びていく様子を記しています。

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「カフェ・ストロンベルグ」。この名は、フィンランドの鉄道の初代総支配人の名から取られています。

 午後はヘルシンキに戻り、S220「ペンドリーノ」でトゥルクへ。
 イタリアのETR460あたりの同系になるが、顔つきが本家に比べると優しい感じがします。

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 S220は2クラス制なのだが、座席配置は1等も2等も変わりません。座席そのものも同じ。オーディオを内蔵しています。

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 座席は全席禁煙、6号車(ヘルシンキ寄り先頭車)の端に喫煙ルームが設けられていました。

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 3号車にビストロコーナーがあります。軽食などを販売、カウンターで飲み食いする事も出来ます。
 ただ、窓がかなり低い位置にあり、大人の背丈だと外を見る事が出来ません。ここでの飲食は、あまり考慮していないように感じました。「ミニビストロ」と称する、車内販売の方が中心のように思えます。

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 スミマセン、いきなり終点のトゥルク。6年前にも来ているが、あの時はフェリー乗継で、しかももう夜だったから、駅付近の様子は解りませんでした。

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 今回投宿したYH。

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 アウラ川の両岸を行き来する渡し船「フォリ」。おじさん一人が動かすだけで、他に係員とかがいるわけではない。無料。片道2分弱。4~5分位の間隔なのだが、特に時刻が決まっているわけでもないのに、船が近づいてくると、自然と客が集まってくるのが愉快に思いました。

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1999年 6月30日(水)

 この日は日本人女性2人組も宿泊。フィンランドは暑い日が続いて戸惑うが、それは彼女たちも同じみたいで、朝食会場で「思っていたのとは違う」とか話していたのが聞こえてきました。

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 トゥルク城。まだ8時過ぎだったが、既に日本人の団体が訪れていました。

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 マーケット・プレイスのアイスクリームショップ。路面電車を改造している。どこから持ってきたのだろう?あるいはダミー?

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 トゥルクと、「ムーミンワールド」最寄りのナーンタリの間に、夏季のみ臨時に列車が運行されています。昨日鉄道博物館で見たDm7型DCの単行。「LOMA PASSI」では乗れません。往復40FIM(≒870円)。

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 Dm7型の車内。

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 先頭部は簡素な運転台があるだけで、前方の景色を見る事が出来ます。レール自体はしっかりしていて、時速も60㎞/hは出ています(正直実感はなかったが)。貨物列車の往来が多いのではないだろうか。

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 終点のナーンタリ。「駅」と言ってもホームすらなく、レールの脇に乗降用ステップが置いてあるだけ。

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 駅近くの駐車場とムーミンワールドを結ぶ専用バス。つまり、「パーク・アンド・ライド」という事。

 トゥルクに戻り、午後からはVRの路線をジグザグに乗り歩きます。

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 トゥルクへ向かう路線の車窓。青空と緑の大地に二分されて、美しい。

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 ロイマ駅。

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 乗継の合間に訪れた、タンペレの大聖堂。

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 ハーパマキ行ローカルに乗り換え。オリベシ駅。

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 ハーパマキ駅。森の中という感じ。
 構内は無数のSLや客車の廃車体が放置されていて、ビックリする。現役の転車台もあります。

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 ハーパマキの静態保存機。

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 セイヤヨキ行に乗り換え。ピヒラヤベシ駅は、片隅は郵便局になっているようです。
 反対側の列車が遅れ、こちらも10分近く遅れて出発。

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 やはり青い空と緑の大地が続きます。タンクローリーと競争。
 割とスピードは出るのだが、徐行区間もあったりして、遅れが縮まらない。結局セイナヨキもそのまま遅れて着いて、地下道をフーフー言いながら走って、既にこちらを待って停車していたICに乗り換え。

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 発車の直前、新型Sm4系電車を見かけました。まだ試運転の段階の様子。

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 このICにはダブルデッカーが2両連結されています。背がかなり高い。

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 2階の車内。圧迫感が全くありません。
 北欧らしく、福祉対策の設備がいろいろありました。ただ、この先に子供用の遊び場があるのだが、仕切りがないと、一般のお客さんにはうるさいのでは?

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 食堂車で夕食として食べたスパゲッティ。きしめんみたいな麺。

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 ユリヴィエスカでイーサルミ行ローカルに乗り換え。この区間の列車は一日2往復しかありません(代行バス便あり)。
 21時30分を過ぎて、日本なら何も見えなくなる時間だが、そこは夏のフィンランド。まだまだ存分に車窓を楽しめそうです。

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 夕暮れの森の中をレールが延びる。所々幹線並みに線路が整備されていて、貨物列車がかなり行き交っているのではないだろうか。この列車では出会わなかったが。

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 ニヴァラ駅。

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 ハパヤルヴィ駅。どの駅でも、数人は乗り降りがありました。

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 23時を回ってようやく、西陽がだんだん輝きを失い、地平の向こうに消えて行きました。白いモヤのような空気がサァッと流れて、幻想的ですらありました。

 イーサルミに近づくと、きちんとヘルシンキ行は23時26分に2番線から出発と放送が入りました。テープだと思うけれど、VRではローカルでもたいてい、きちんと放送があります。

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 イーサルミ到着。最後まで残っていた乗客は、私も含めて全員、夜行のヘルシンキ行に乗り換え。
 今宵は座席車で過ごします。

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