№1224 思い出の海外旅行クロニクル 12.1999年フィンランド5
フィンランド最終日はヘルシンキ市内のトラムと地下鉄を乗り歩きました。シリヤラインでスウェーデンに渡り、フィンランドともお別れ。
ストックホルムからはLH便とANA便を乗り継いで、帰国の途に就きます。
1999年 7月 3日(土)
ヘルシンキの市電は、一部の旧型単行を除いて、未だこの小ぶりな連接車が主力。
ヘルシンキ駅最寄りのラシパラッティ電停。
4系統の終点、メリソトラーントリ電停。近代的な団地の中にあります。
ムンキニエンミ電停。4系統のもう一方の終点で、湾に近い閑静な住宅地の中。
途中、旧型を改造した「パブ電車」を見かけました。
以前も乗ったけれど、地下鉄電車。VVVF制御。
地下鉄は前の年に路線がヴォッサーリまで延びていました。
駅舎内。ガラス張り。まるで温室の中にいるよう。
エスカレーター・エレベーターも完備。
ヘルシンキの地下鉄のサインシステムは、電車と同じオレンジで統一されています。
ヴォッサーリは、スウェーデン語名ノールショー。
ホームも全面ガラス張り。
ルオホラハティ駅付近は、6年前と比べると開発がかなり進んでいるようです。
青空にそびえたつ、ヘルシンキ大聖堂。清楚、かつ毅然とした印象があります。美しいです。
シリヤ・ラインのフェリーで、フィンランドとはお別れです。
6年前はトゥルクからだったが、今回はヘルシンキから「シリヤ・セレナーデ」に乗ります。
午前中にターミナルからかなり離れた位置から撮ったものだが、とにかくその巨大さには圧倒されます。
オリンピア・ターミナルは、中央駅からは市電で行きます。日本人の団体の姿も見られました。
出航。ヘルシンキは高層建築物がないので、空がとても広いのが印象的。
フィンランドとも、しばらくはお別れ。Näkemiin!
サンデッキ。カワイイけど、狙って撮った訳じゃないよ。逆光でゴメンネ!
「シーサイドクラス」客室。シャワー・トイレ付。1~4人部屋になる。運賃は日本で支払い済み、29,260円でした。
この船では乗船時に記念写真を撮るのだけれど、出航後に販売します。30FIM(≒650円)。
クルーズ船ではなく、あくまで定期航路のフェリーなのだが、とにかく設備が至れり尽くせり、どこへ行こうか、どうやって過ごそうか、うれしい悲鳴を上げてしまいそう。
サウナ&プールの「サンフラワー・オアシス」。日本から海水パンツを持参して楽しみました。
バイキング・レストラン「ビュッフェ・セレナーデ」。夕食126FIM(≒2,700円)。予約制です。アルコールもある程度は飲み放題。
免税品店。日本語のアナウンスが流れて、少々びっくり。
吹き抜けのショッピング・ストリート。
レセプション。必要なら両替もできます。
食事を安く上げたい向きには、トラットリアも各種あります。
「アトランティック・パレス」。ダンス・ミュージックで盛り上がります。
音楽をしみじみ楽しみたい向きには、フォークシンガーのソロライブはいかが?ローハイド!
カジノもお約束。スロットマシーンも並んでいて、反対側にはルーレットも。
(ディーラーにカメラを向けるのはご法度。要注意!)
でも、客船の本当の楽しみは、屋外の甲板から、どこまでも広がる海を静かに眺めて過ごす事ではないでしょうか。
ライバルのヴァイキングライン「マリエラ」と競争しながら、ストックホルムを目指します。過去2回シリヤラインに乗っているから、次にこのルートに乗る機会を作れたなら、ヴァイキングラインにしてみようと思います。
寝る間もない、はずだけど、寝なかったらせっかくの個室がもったいない。1時30分には就寝。
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1999年 7月 4日(日)
翌朝目覚めたらずいぶん静か。アーキペラゴの島々の中を、速度を落として進んでいます。
やがて団地やコンビナートが見えてきました。
定刻9時(スウェーデン時間。フィンランドから-1時間)、ストックホルム港入港。楽しい船旅でした。
№630でも書いたけれど、金持ち向けの超豪華クルーズ船などより、このレベルのフェリーの方が、私には向いていると思っています。
ストックホルムは、今回はフェリー→旅客機の乗り継ぎのみ。
連絡専用バスでストックホルム中央駅の脇のターミナルに着きます。
ターミナルからは空港バスで一直線。
空港特急「アーランダ・エクスプレス」は秋には開業予定との事、今回は残念ながら、間に合いませんでした。
フランクフルト行、LH3063便。出発する14番ゲートは中国人女性のグループがいて、中国語が飛び交う。
離陸直後。メーラレン湖を横切ります。
しかし、機内食が回ってくる頃には、下界はべったりと雲が張り付いてしまって何も見えやしない。スウェーデン南部は天気が悪そうです。
機内食。
飛行中、彗星のごとく、ジャンボ機が青空を横切っていきました。画像では解らんが、青く見えたからKLM?
フランクフルトへのアプローチ。やや揺れるが晴れ模様。
フランクフルト到着。ターミナルまではバスで移動。行きも帰りも、バスだった。
17時前、NH210便となるB747-200Fが着きました。やや遅れていた。
ANAの国際線に乗るのは初めて、クラシックジャンボとなると、これが最初で最後となりました。
B48番ゲート。ここに入る際にチェックを受けるが、中にはベンチはたくさんあるのにトイレがない。
15分程遅れて出発。エマージェンシーでもはCGだが、見る人は少なく、隣の2人の若い女性2人組は機内販売ガイドを眺めながら、あーだこーだ言っていた。
第1ターミナルの方を見ると、旧ソ連機に混じって、JALが2機いました。
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1999年 7月 5日(月)
オツマミと飲み物。
離陸後、最初の食事。ジャーマンハム メロン添え、鶏そぼろご飯、四季の麺、デザート、テーブルロール、コーヒーまたは紅茶。
クラシック・ジャンボのキャビンの様子も、今となっては貴重でありましょう。
大スクリーンでは前夜のNHKニュースを放映していた。日本債権信用銀行の不祥事とか、玄界灘の釣り船転覆事故とか、大相撲名古屋場所初日とか。
再び、フィンランドの上空。
シベリアから日本海に抜ける。湾沿いの小さな集落はプラストゥンと言うらしい。
到着前の食事。オムレツ オリエンタル風、フルーツカクテル、デザート、テーブルロール、コーヒーまたは紅茶。
着陸直前。右手に見えるのは多古の工業団地。
成田空港は、ほぼ定刻に到着。お疲れ様でした!
最後はちょっと駆け足になってしまいました。
最終回は例によってはVRの鉄道車両と、ヘルシンキを初めとする主要駅の画像をご覧頂いた後、当時のフィンランドの鉄道の印象と、フィンランド自体のデータを記して、完結です。
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広島の豪雨で被災された方々のお悔み、お見舞いを申し上げます。
去年の大島もそうだし、世界的な傾向でもあるが、この数年の各地の豪雨は回数ばかりでなく、だんだん破壊的になってきていて、ちょっと怖いです。
JRの可部線は、緑井から先が明日も終日運転見合わせ、との事。大事にならなければよいが。
(芸備線は再開予定)
《今日のニュースから》
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