№1145 Forever ANA's B747-400 3

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 ANAの国際線向けB747-400の初搭乗は比較的遅くなってしまい、21世紀になってからでした。
(その前にクラシックジャンボでフランクフルト線に搭乗した事はある)
 初搭乗は2001(H13)年10月26日の成田→ロサンゼルス線、なんと「9.11」の直後でした。
 初めてのアメリカ旅行でもありました。「ロスで旅客機を撮りまくる」がテーマ。

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 今ではもはや、エコノミークラスでも個人モニターは当たり前になったが、日本で先鞭をつけたのはANAだった。
 1999(H11)年開設のシカゴ線用に導入された3機は「シカゴスタイル」と称され、ビジネスクラスにはバーコーナーやビジネスコーナーが設けられ、エコノミークラスにも個人モニターが設けられた。
 今でこそB777-300ERでダブルデイリーの稼ぎ頭となったシカゴ線だが、当時は利用が定着できずにいったん休止、「スーパースタイル」と改称して、当時は成田→ニューヨーク→成田→ロサンゼルス→成田のパターンを3日で完結させる運用に就いていた。

 それにしても、「9.11」直後とは何ともタイミングが悪い。この日の総旅客数、わずか80数名!
 上級クラスはまだ健闘していると思ったが、エコノミークラスが全くのガラガラで、却って居心地が悪く感じられてしまったほどだ。
 機内食も、ナイフ・フォーク類は全クラスでプラスチックだった。私はエコノミーだったし、割り箸も使うからあまり気にはならなかったけれどね…。
 世界の何もかもを変えてしまった、イヤな時代の幕開けになってしまった。


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 モニターの将棋ゲーム。まるで歯が立たなかった。

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 一夜明けて、初めて目の当たりにする、カリフォルニアの大地。カラッカラだ。当たり前だけど、ヨーロッパとは全然違う。

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 ロサンゼルスの大都会。今見ると、どこか人工的に映る。

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  ロサンゼルス空港は霧だった。特にアジアのキャリアが目立ったようだ。右のタイ国際航空のB747-400はスペシャルカラーだ。

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 成田へ帰る頃には霧も消えて快晴になった。R/Wエンドに向かう機体が数珠つなぎ。世界一の航空大国らしい。

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 二日後のロサンゼルス。
 遠いけれど、ちょうどホテルの向こうにランディングする姿を見かける事が出来た。


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 帰国の日が来た。ピンと真直ぐ伸びた尾翼が誇らしい。
 南米から乗り継ぎの団体さんが乗り込んで、何故かホッとさせられたものだった。


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 今だと「非常口座席」とされる各ゾーンの最前部、モニターは肘掛収納式になっていた。画面は「ドクター・ドリトル」。

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 眼下に見えるのは、ひたすら太平洋だった。

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 ANA欧州線の搭乗は、圧倒的にフランクフルト線が多かった。スター・アライアンス入りし、ルフトハンザとの提携が強化された事があっただろう。
 2003(H15)年5月9日の成田空港。第1ターミナル移転の前で、第2ターミナルでライバルのJALと並ぶ。


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 今でもそんな所がある気がするが、ANAって、「男性クルー」「現地採用クルー」が少ない気がする。5年前にクラシックジャンボ(B747-200B)でフランクフルトから戻った時も、キャビンクルーは全員日本人女性だった。
 だから、ドイツ人男性クルーがサービスにあたるシーンを目の当たりにした時、「ANAもいよいよ本格的にワールドワイドになってきたか」と感じたものだ。
 在来のB747-400各機も順次改修され、エコノミークラスも個人テレビが備わっている。「スカイマスター」の名がついた。


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 帰りの5月19日、フランクフルト空港。スター・アライアンスのお友達、アシアナ航空のB747-400と並ぶ。
「スーパースタイル」が、欧州線に転用されていた。


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 夕陽が沈んでいく。しかしそこは夏間近の北半球、真っ暗になる事はなく、わずか数時間で再び陽が昇ってきた。

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 成田空港はバス移動になった。バス車内から振り返ると、巨大な尾翼とウイングレットが印象的だった。

 世紀をまたぐ1990年代後半~2000年代前半にかけては、国内・国際線とも、路線の展開やその需要、他機種との絡みもあるのか、他のキャリアでは見られなかった動きが頻繁に見られました。
 次回はそのあたりについて書きます。

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《今日のニュースから》
根室市で観測史上最多の積雪 除雪作業開始

 道東は、寒さが厳しい事は厳しいが、積雪はそれほどでもない、というイメージがあったのだが、2月の関東もそうで、何が原因なのか。逆説的に地球温暖化が原因、という説も聞こえてきますが…。

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