№1111 富士急に「PEA」と「京王」を追う

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 富士急行で運行されてきた「フジサン特急」は、元は国鉄~JR東日本で運行されていたジョイフルトレイン「パノラマエクスプレス・アルプス」(以下PEA)です。
 2002(H14)年に富士急に移籍し、独特のキャラクターを描いて運行してきました。
 この内の2002Fが昨年12月、PEA色を復刻しました。しかし2月までの限定で、そのまま引退するとも発表されています。
 その後ラストランは2月9日と決まり、何とか1月中には撮りたいと思っていました。
 前回2012(H24)年8月に訪問した時の事は№790で書いたが、「近い内にまた訪れたい」と書いておきながら、1年半も間が空いてしまっているし。
 先月22日(水)の富士急沿線の天候は晴れと聞き、急ではあったが、前の晩から出かけて撮りに行きました。
 富士急には一昨年から走っている1000系の京王復刻編成もあり、何とか両方撮れれば良いのですが。
 前の晩は高速バスの移動のみ、記す事は少ないので、今回は2日を1回にまとめて書きます。

 1月21日(火)
 富士吉田市内のホテルに宿泊するため、横浜からは河口湖行の高速バス<レイクライナー>を利用。
 このホテルは富士山駅からはかなり遠く、山中湖で降りて、ホテルまでは違う手段で移動する事とするが、山中湖から予定している一般路線バスは便が良くなく、場合によっては歩きも覚悟しました。

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<レイクライナー>は相鉄バスとフジエクスプレスの共同運行、全便隔日の担当になっています。
 18時00分発最終便、この日は相鉄バス担当。
 乗客はわずか5人。真冬のオフシーズンの最終となると致し方ないですか。全員男性。

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 オーソドックスな車内。後方にはトイレもあります。

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 横浜新道~保土ヶ谷バイパスを経由し、東名横浜から東名高速へ。
 保土ヶ谷バイパスが多少ノロノロだったが、全体的にはスイスイ。
 富士急の沼津行が追い抜いていきました。

 御殿場で降りて坂道をグングン登っていくと、民家が少なくなる代わりに積雪が目立ってきました。
 東富士五湖道路の篭坂トンネルを抜けると、雪が舞っていました。

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 富士山山中湖バス停は、定刻より20分程早く着きました。おかげで、御殿場からの富士山駅経由河口湖駅行に乗れそうです。
 直前に来た東京駅行JRバスの車内には乗客はなく、その後に来た富士急のBRCハイブリッドも、乗客の姿はありませんでした。
 10分ほど走って、ホテル最寄のバス停に着くが、この距離だと、歩きを選択したら1時間はかかっただろうな。
 ホテルの暖かな部屋の中で、明日に備えます。あたりは積雪1㎝位。

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 1月22日(水)
 富士吉田は、快晴!目の前の富士山がメチャクチャ美しいです。
 それはいいが、8時前になると、山中湖方面へ向かう道が大渋滞。御殿場行の富士急バスも巻き込まれていた。
 反対の富士山行富士急バス(道志小学校始発便)も15分程の遅れ。
「道路が凍結しているから」とはドライバーの話で、それは解るのだが、行楽シーズンの午後ならまだしも、こんな時間に山中湖方面への通勤(?)が多いとは思わなかった。

 富士山駅では、大月行の時刻ギリギリ。多少慌てて「フジサン特急フリーきっぷ」を買って乗り込みます。「トーマスランド」。寿駅下車。
 途中で見た6000系は、霜取りの前パンを上げて走っていました。

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 富士急線一の撮影名所、「かんじゃ踏切」。平日なのに、多くのファンの方々が並んでいました。

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 富士急からのお願いも。
 平日でこうだと、土休日、特にPEA色引退の2月9日まではどんな騒ぎになるのか、少々心配も。
 どうか、最後まで事故やトラブルのないように。
 私はここではなく、前回も訪れた千の宮踏切に行って、数枚撮ります。

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 三つ峠の山々の麓を、1000系がやってきました。

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 これは、<フジサン特急>(2号)の代走で走っている1000系。
 2001Fは検査入場中、1000系クロスシート車が運用されています。
「富士山世界遺産登録」記念のヘッドマークを掲げています。

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 6000系。

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 1201F「マッターホルン」色。
 この列車は「富士登山電車」の代走。「富士登山電車」は通常の木曜日に加え、この日も検査のため運用を休止していました。

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 お目当ての「PEA」色復刻編成。
 下り<フジサン特急3号>の後追いです。
 現在、<フジサン特急>は3号→6号→9号→14号のみの運用になっていて、「展望席側を順光で撮る」事に固執するなら、この場所で、この方法で撮るしかないです。
 順光でなくても良いなら、折返しで撮れば良いですが。

 ここでちょっと席を外して、買い物に行ったのが少々失敗。
 この間に、京王色の1001Fが大月に向かっていったのでした。
 河口湖から6000系が折り返してくると思っていたので。
 そんな事も知らぬまま、戻って次はJRからの115系を待ちます。

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 改めて、千の宮踏切。ここにもファンがチラホラ。

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 高尾行の115系、4542M。
 やっぱり「山スカ」はいいなあ。長野の211系導入の一方で豊田は未だ置き換えの話はないようだが、いつまで見られるのだろう。

<フジサン特急>は撮るだけでなく、一回は乗らないと、完全引退も間近だろうし。
 そのため、大月へ行く事にするが、上り普通まで時間があるので、千の宮踏切からは遠くなるが、三つ峠駅はスルーし、東桂駅までテクテク歩きました。

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 東桂駅。ここも小ぢんまりしているが、いい駅舎だなあ。

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 大月行はまた「トーマスランド」。
 最初は大月まで乗り通すつもりだったけれど、<フジサン特急>が都留文科大学前停車である事を思い出して途中下車。後続の6号→9号と乗ります。

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 都留文科大学前は新しい駅で、行き違いが出来ない棒線の駅だが、今や都留市駅を差し置いて特急停車駅となり、市の代表駅として機能しているようです。
 駅前にはコミュニティ的な循環路線バス(富士急山梨バス)が入ります。

 展望席に乗るつもりで窓口に申し込むと(「フジサン特急フリーきっぷ」は特急料金は不要だが、展望席は100円の追加が必要)、駅係員が富士山駅に電話して、空きがあるかを確認してから発券しました。

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 PEA色編成は、グリーン車のマークに、国鉄~JR時代の車号(本来はクロ2002)も復刻されていました。

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 展望席。結構混んでいる。

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 谷村町に、京王色の1001Fがいました。これを見た瞬間、失敗したと思った。
 この後禾生駅の先にリニア実験線があって、リニア新幹線計画が発表になった事もあって、展望室内でもかなり話題になっていました。

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 大月に着くと、JRの4番線に、211系の試運転(訓練だろう)列車がいました。

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 富士急の大月駅は、改築工事の真っ只中なのでした。
 ホームに、屋根がない…。

 折返し9号で、河口湖に乗りとおします。
 その前に簡単に観察。

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 2202号(クモロ165-4)の妻部の銘版。
「JR東日本」のままでした。
 製造が「東京 汽車会社 昭和42年」とあるので、もう47年になりました。
 隣の「長野工場 昭和47年改造」って何だろう?もちろんPEA改造ではないし。
(PEA改造は民営化直前の1987(S62)年3月)
 国鉄~JR時代の車号は、お座敷電車「なのはな」(初代)からの通しでした。

 車内はさすがに元グリーン車だけあって足元は相当ゆったりしていたが、あちらこちら痛みが見られるかなあ、とも感じました。
 製造から50年、PEA改造から27年経っているのだし、引退も止むなしでしょうか。

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 撮るのはもちろん、見るのも、三つ峠を過ぎて寿にかけてが名所です。
 雲が頂上にかかり始めてきました。

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 河口湖では、PEAと京王色、夢の並び!?スマホで撮る人、多かったです。
 PEAは一旦入庫、夕方の16号に備えます。
 京王色1001Fは、午後の「富士登山電車」代走の快速に入ります。
 この折り返しを撮ろう!

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 改めて、河口湖駅。

 京王色は、以前も行った松久保踏切で待ち構える事として、いくつかの駅に乗り降りしてみます。

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 月江寺駅。ここから葭池温泉前駅までテクテク歩いていきます。

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 改めて、下吉田駅。

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 前回はスハネフ14を御覧頂いたが、今回は貨車を御覧頂きます。

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 葭池温泉前駅。
 温泉は「葭之池温泉」です。
 ここから1駅間、電車を利用します。

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 オメデタイ駅名から、有人駅では入場券も発売になっている寿駅だが、駅そのものは駅員はおろか駅舎すらなく、簡単な出入口があるだけ。

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 以前も行った、松久保踏切。
 驚いた事に、付近は午前中は真っ白だったはずが、太陽が照らすと雪がほとんど消えて、地肌が現れていました。

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 三つ峠から1001Fが接近してきました。

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 望遠レンズを使って、カーブを通過してくる京王色を撮る事が出来ました。
 粘って良かった。

 ビジュアル的にはPEA色も京王色も、さらには115系も撮れたから、車両の撮影は、今日は終わり。
 どこか途中下車しながら、大月を目指そうと思います。
 三つ峠からの電車は、三度「トーマスランド」でした。乗車区間は違うが、1日3本の上り「トーマスランド」の列車全てに乗った事になりました。

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 十日市場で途中下車。
 ここは雪がかなり残っていて、冬場は太陽の光がほとんど差さないようです。
 横浜線の駅と同名なのだが、こちらは駅自体小駅だし(もちろん無人駅)、集落も小さく、どうして「市場」などと名がついているのだろう?
 寒いので、一旦河口湖行で東桂まで戻り、三つ峠で行き違う上り電車を待ちます。

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 やってきた列車は1000系4連。
 車内は外国人も目立つようで、反対側のサイドシートに座っていたカップルは一件日本人だが、スーツケースの航空手荷物タグには「NH916」の文字がありました。
(帰宅後調べてみたら、ANAのバンコク発成田行。バンコクがあんな状況で、日本に来ているの?「関係ねぇ」って事?)
 4両編成は、禾生駅では後ろ1両のドアを開けません。ホームが短いので。行き違い駅で、有効長自体は4両分あるが、踏切のためホームを延ばせないよう。

 大月もホームが短く、一番後ろ(富士山側)のドアだけ閉じたままでした。
 大月駅はホームが短いだけでなく、段差もあるし、特に2番線はカーブ上にあるので、ホームとドアの間が開いていて、少々危なっかしく感じました。
 いっその事改装のレベルに留まらず、駅そのものを移動させて、JRも含めて全面的な再整備も考えられるべきだったのでは?
(JRのホームとの間に月極駐車場があるので、ここを活用すれば良かった)
 今後も、富士山の世界遺産登録もあって、外部からの利用が増える事は十分予測されるので。
 ローカル線だから大変かも知れないけれど、富士急だったらできたんじゃない?

 横浜への帰りは、JR乗継で行きます。

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 大月駅前の広場は既に再整備が終わり、富士山を模したイルミネーションが飾り付けられていました。

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 大月始発17時36分の高尾行1460M。
 長野〔運〕の115系6連。

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 車内は更新されています。山梨県とはいえ東京からそんなには遠くない大月において、車内の路線図に「南小谷・中土・北小谷・平岩…」と並ぶのを見るのは、ものすごく違和感を感じる。
 モハ114のクロスシートに落ち着いて、MT54のサウンドを楽しむ。この列車も3月15日になったら、211系置き換えの対象になるのだろうか。

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 八王子からの横浜線。磯子直通の1848K。
 こちらもE233系デビューが近づき、間もなく見納め…。

 こうして、泊りがけとしては多少慌しかった富士急行訪問も終わりました。
 とりあえず、現状の富士急の車両で、ビジュアル的に撮りたいものは撮りきれたと思います。
 後は「富士登山電車」の乗車とか、ローカル鉄道では車両だけでなく駅も撮るのだけれど、この日は全部は撮れていないから、またいずれ、多分小田急RSE改造車両がデビューするあたりで、今一度行く事になろうかと思います。

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 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
 
《今日のニュースから》
大関 雅山 断髪式

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