№1105 航空各社 2014年サマーダイヤ発表

画像

 昨日の話になるが、航空各社は3月30日からのサマーダイヤを一斉に発表しました。
 世界の航空は通常、3月最終日曜日からサマーダイヤ、10月最終日曜日からウィンターダイヤに移行します。
 日本の国内線はかつては4月1日にサマーダイヤが始まっていたが、今は国際線に合わせて変更を行っています。
 簡単に、主要各社の発表をまとめてみます。後日施行の路線もあります。

ANA
 国際線は既に昨年、ダイジェストで発表済みなのは書きました。

国内線
 開設(7月1日~) 伊丹~青森・新千歳~青森
 青森は以前羽田線が就航した事があったので、乗り入れは11年ぶりの復活になるが、今回は全便DHC-8-Q400。
 羽田線は枠もあるし、新幹線が新青森に到達しているので、もう再開はないか。
 増便 羽田~石見・鳥取・函館 伊丹~新千歳・福島・宮崎 福岡~仙台
(一部はIBEXコードシェア)
 運行期間拡大 福岡~石垣 3月30日~10月25日
 減便 羽田~米子(6月1日~9月30日) 伊丹~福岡・仙台・新潟・大分 関空~新千歳 中部~仙台・福岡 新千歳~仙台 福岡~小松
(一部はSFJ・IBEXコードシェアを開始または拡大)
 運休 羽田~三宅島 成田~広島(IBEX便は継続)
 三宅島線は代わって新中央航空が調布路線を開設する見込みだが、今日現在はリリースなし。
 なお、夏にはB787-9の導入を開始、国内線2機、国際線1機となるとの事。

 国際線
 開設 羽田~バンクーバー・ロンドン・パリ・ミュンヘン・シンガポール・バンコク・ハノイ・ジャカルタ・マニラ 成田~デュッセルドルフ
 再開 中部~上海浦東
 増便 羽田~フランクフルト
 減便 成田~シンガポール・バンコク
 休止 成田~フランクフルト・ミュンヘン 

JAL (JTA・JACを含む)
 国際線も同時に発表になりました。

国内線
 再開 伊丹~松本・女満別 新千歳~出雲・徳島 中部~釧路・帯広
経営再建の過程で休止とした路線の一部再開があります。ただし、全て夏期シーズンのみ運航で、新千歳・中部発着路線は週3~4日の運航。
 増便 羽田~山形・関空・那覇・中部・岡山・徳島・高松・北九州・石垣(夏期のみ) 伊丹~那覇・長崎 福岡~出雲・高知・奄美
 減便 羽田~新千歳・出雲 成田~新千歳・福岡・中部 伊丹~出雲・宮崎 福岡~松山

国際線 
 ANA同様、成田→羽田シフトが目立ちます。
 開設 羽田~ロンドン・ホーチミンシティ
 増便 羽田~シンガポール・バンコク 成田~ニューヨーク・モスクワ
 運休 成田~ロンドン(BAコードシェアは継続)
 減便 成田~シンガポール・バンコク
 また、羽田~パリ線はB777-300ERで羽田午前発夕刻着、成田~パリ線はB787-8で成田午後発夜間着に変更。
 他にも数路線でB777-200ER・B787-8・B767-300ER・B737-800絡みの機材変更を実施。
 2015年度以降、関空・中部発着路線を前倒しで充実させる事も表明しています。

SKY
 6月30日までを発表。
 開設 羽田~米子・新千歳~米子・那覇~米子・神戸~仙台
 前年の成田・神戸(茨城)に続いて、ずいぶんと米子路線に力を入れている印象。
 A330-300就航について、Webサイト上では未だ一言も触れられていないのはどうして?

ADO
「上期事業計画」と称しています。
 路線・便数は変わらないが、B767-300の内1機は270(ANA機材で、プレミアムクラスシートが残っている)→288席に増席、新千歳~新潟・小松線にB737-700を導入。

SNA
 路線・便数は変わりなし。B737-400は9月いっぱいで退役のようです。

SFJ
 開設 中部~福岡 ANAコードシェアを実施
 国際線の北九州~釜山線は休止。

IBX
 元々全便ANAコードシェアなので、運航計画はストレートにANAの計画にも関わってきます。
 開設 伊丹~新千歳・新潟 福岡~小松
 再開 伊丹~大分 新千歳~仙台
 増便 中部~仙台
 減便 成田~小松 伊丹~仙台・福島 福岡~仙台
 休止 伊丹~宮崎

FDA
 このところ、東北路線に積極的な印象があります。
 開設 名古屋小牧~山形
 この路線は、以前はJTA→JALが飛んでいました。
 増便 名古屋小牧~青森(7月1日~)・花巻
 JALコードシェアについては、今日時点では発表なし。

APJ
 1日早く21日に発表。沖縄を「第2の拠点」として、今後の路線の展開を図ると表明しています。
 開設 福岡~沖縄(7月19日~)

 JJP、VNは発表がありませんでした。春秋航空日本も、今の所具体的なダイヤの公表までには至っていません。

 以上、簡単ですが国内航空のサマーダイヤをチェックしてみました。
 ANA・JALでは国際線の成田→羽田シフトが際立ち、同時に国内線の減便も目立ちます。両社共接続する国際線が減る事、資本参加するLCCに任せるという所でしょうか。
 羽田発着枠の確執については置いておくとして、面白いと思ったのは、両社共ロンドン線は成田からシフトするのに、パリ線は成田線も継続するので純増になる事。
 フランスは両社が属するアライアンスの空白域である事、成田~ロンドン線は提携他社の便で対応できると考えたのでしょうか。
 なおアメリカ路線については、両社共未だ発表なし。政府の認可の問題が残っているのか。中国路線も、現状では新規開設や増便は難しいのでしょう。
(既に合意済みのはずの羽田~広州線が未だに開設されていない)
 後は機材に注目でしょう。ANAのB747-400Dの他にも退役になる機材がいくつかある一方、SKYのA330-300や、具体的スケジュールはまだだがA380-800就航が近づき、春秋航空日本の就航もあって、各空港で見られる顔ぶれも変わりつつあるようです。要注目です。

 当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

 近鉄「Ace」による、阪神三宮発団体臨時列車が、3月22日から運行を開始するそうです。
 
《今日のニュースから》
三重県 海女漁を県の無形民族文化財に指定

この記事へのトラックバック