2003(H15)年10月、「バスマガジン」が創刊されました。
当初は「別冊ベストカー」の扱いで、三推社(現講談社ビーシー)と講談社による刊行。
それから10年となり、ちょうど60号が先月末発売になっています。
表紙には、vol.30の5周年記念号と、それ以降の各号の表紙が並びました。
ちょうど、私が運営する本体のWebサイト「日本の路線バス・フォトライブラリー」と同じ年月を歩んできたのか。
◆ バス業界ニュース年表
その10年間のバス業界の流れを、バス業界以外も含めて年表形式で振り返っています。
(創刊より前の2003(H15)年1月から)
大きな流れとしては、
1.バス製造メーカーの統合・撤退
2.韓国メーカーの参入
3.高速ツアーバスの台頭
4.地方バスの縮小・再編
5.公営バスの民営化
6.低公害化の追求
という事になるでしょうか。
◆ 路線バスのいる風景 定点観測
10年前と今の比較。
東京近郊ばかりで、西日本もあれば良かった。
東京駅は八重洲口が現在も工事中で、大きなキャンバス張りの屋根が姿を現しているが、あと数年するとさらに変わるだろう。
桜木町は、旧東横線の跡地は未だ手付かずだが、ビルがかなり増えた…。
たまプラーザは、比較にもならない。
過去には横浜市営バスが入っていた事も触れて欲しかったかな。
(横浜市営バスの縮小も、バス業界のこの10年の大きな変化を体現する出来事の一つでもあるから)
◆ 富士山にバスで行こう!
麓の富士五湖や御殿場は行った事はあって、当ブログでも書いた事があるが、五合目などの麓には行った事がないんだよなあ。
バスは当然富士急グループ、特に富士急山梨バスが中心になるか。
周辺へ行く高速バス路線などもあれば良かった。最近、夜行を含め、長距離路線もかなり増えてきているので。
河口湖駅だと、シーズンにもよるが、富士急グループで路線バスを運営する会社が全部入ります。
◆ 終点までのバス散歩
新連載で、第1回は西鉄バスの天神→勝馬(志賀島)。
なんだ、4年前私自身がたどったルートか。
これについては№105で書きました。
あの時は志賀島から勝馬までは歩き、しかし思いのほか懐が大きい「島」で、途中でバスに捕まってしまって、時間が少なくなってしまったのが残念でした。
勝馬付近の集落は、どこか南国チックだったのは印象的でした。
「勝馬」の地名は特徴的だが、由来みたいなものは記されていなかった。
◆ 桐生~足尾 バス巡りの旅
「日本バス友の会」のバスツアーで、モデルさんが同行。
多少マニアックな所もあるが、解るかな?
足尾は以前は関東自動車が乗り入れていたのか。
小屋に書かれた路線図は少々読みづらいが、宇都宮~鹿沼~上粕尾~足尾と走っていたようだ。
(今は峠越えの区間がなくなり、鹿沼~上粕尾~山ノ神間が「リーバス」で運行されているようだ)
◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.60 関東自動車
関東といいながら横浜からだとかなり遠いのだが、車両のバラエティの豊富だし、宇都宮駅前ではガンガン撮れる魅力的で、好きな事業者の1つです。
でも鹿沼に行った事がないのは恥ずかしいなあ。
「みちのり」グループになってから経営は持ち直してきているようで、2009(H21)年位までは乗車人員がひたすら右肩下がりだったのが、2010(H22)年以降微増傾向になってきているのは頼もしいと思います。
震災があった2011(H13)年もプラスになっていて、この傾向が定着できるか。
ICカードは「PASMO」なのか自社独自カード、どちらだろう。
車両面では、路線車は大型・中小型共に新規購入と中古導入の並行を続けている模様。
一度登録抹消された車両を再度復帰させた車両が数台見られるのが興味深い。
「バスマガジン」では、宇都宮市のLRT計画に関しては一切触れられていませんでした。
◆ 路線バス全方位レポートvol.60 福岡県
全2回の後編は西鉄グループ。
堀川バス、昭和自動車と福岡昭和タクシー、北九州市営、JR九州バス。
北九州市営バス独自のICカード「ひまわりバスカード」というものがあるそうだが、今後はnimoca、SUGOCAでも乗れるようになると良いが。
前号でお願いした、西鉄バス撤退後を引き継いだ非西鉄系の小規模事業者(№359で取り上げた、行橋の太陽交通など)が一切取り上げられていなかったのが、残念でした。
JR四国バス大栃線で、アンパンマンバス3台が出揃ったそうです。
前号で紹介された「アンパンマン」に次いで、「ばいきんまん」と「ドキンちゃん」。
こういう車両が入るという事は、JR四国バスは、一般路線バス事業を継続してくれると、考えていいんですよね?
「リラックマバス」は空港バスにも。
一方、相変わらず人気アニメとコラボのラッピング車両のデビューも続くが、一度全国にあるこの手の車両をおさらいして並べてみたらウケるのではないか?
「次の10年」にむけて「バスマガジン」誌にお願いしたい事は、
1.何度も書いているが、連載が長期休載になったり、いつの間にか終わったりしていたりするので、少し整理した方が良いのではないか?
2.見出しのテキストにもう一工夫を
硬軟チャンポンになっていたりするのは、「週刊現代」等のの講談社らしいといえばらしいし、画像が多くてライトな感覚で読めるのも、バス趣味誌の新たな地平を開いたものとして評価して良いと考えます。
その良い点を活かしつつ、さらに改善を期待します。
当ブログでは、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
なお、当ブログに寄れない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。
明日・明後日の更新はお休みします。
来週水曜日、更新1000回を迎える予定です。
《今日のニュースから》
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