№1009 バスラマインターナショナル139(ぽると出版)

「バスラマインターナショナル139」が発売になりました。
 いつもより少々早めの刊行だったと思います。

「新高速バス」に関しては、今号は速報という形で、主に乗場を中心にリポート。
 横浜は西口第2バスターミナルを利用するのかなあと思っていたが、チェックインが必要な長距離便には向かないのか。在来の夜行便が発着するブースもあるのだが。
 先日YCATの時刻を見る機会があったが、24時を過ぎて出発する便が多いようでした。
 乗場の確保がこの問題の焦点の一つになったが、乗場の確保の問題は在来のバスだって同じ事で、YCATに関してはこのために京急・臨港の浮島行通勤高速バスが東口に移転(出発より、朝の到着便のスペースを確保したのか)、玉突きで市営バス一部路線も別のブースに移動したりしています。
 川崎の新設は一般にも話題になったようでした。
 今後は「バスラマスペシャル」として高速バス問題を取り上げる事になるようで、詳細はこちらでという事でしょうか。

★バス事業者訪問 166 十勝バス

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 路線網はいまこれだけなのか。長距離路線は鉄道代替路線だけ。かつては新得とか、阿寒湖への路線もあったり、帯広市外の系統もあったはずなのだが。
 輸送人員が20年で半減に近いのは辛いが、2005(H17)年を底に上昇に転じているのは頼もしい。
 全但バスもそうだったが、路線網縮小自体は致し方なしとはいえ、住民などへの事前の十分な説明が必要だと改めて思わされました。
 
 
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 十勝バス(に限らず、道内のバス会社)の貸切事業は道外からの入り込みがメインになるが、過去には航空会社とのタイアップもあったけれど、今はどうなのだろう。
 帯広空港もADOが就航したが、トータルの便数ではどうしても新千歳に負けてしまうし、新千歳はLCC便が国内外から多数就航し、北都交通などの空港バスも運行されています。
 バスはまだ3便だが、この状況は十勝バスにも影響を与えるかも知れません。
<ノースライナー>はルポ時の乗客16人とは決して悪いとも言い切れず、直接新車を導入しているのだから、決して悲観的ではない。
 とはいえ道内だけではPRにも限界があるだろうし、ここも航空会社とのタイアップ(JAL・ADOなど)で立体的な周遊ルートに組み込んでもらう、という施策が考えられるでしょう。
 一般路線も、同業他社との連携(拓殖バスに加えて、広尾からのJHB、陸別からの北海道北見バスなど)も必要かも知れません。トップシーズンくらい帯広~(空港)~えりもの相互直通なんてあっても面白いと思うけれどなあ。
 車両面では、道路条件が比較的良い事もあるだろうが、大型ノンステップ車が導入されているのは頼もしいと思いました。今の黄色ベースカラーもシンプルながらスタイリッシュな印象だが、それこそ昔の「ブルーリボン」カラーが復刻したらウケる気がする。
 空港バスのラッピングの解説(ばんえい競馬)がなかったのは残念。
「ブルーグラス号」は池田駅~ワイン城・まきばの家路線で使用されていたものだが、バックナンバー掲載の写真が「アーカイブス」で取り上げられるとは、「バスラマ」誌もそれだけ年月を重ねたという事か。

★バス事業者訪問 167 北海道バス
 もう一社の北海道バスは、親元の大阪バスを取り上げていたからか、比較的扱いは小さいですか。
 高速車→貸切車の登録変更がかなり多いようです。
 今後も高速路線の展開は続くとの事だが、そうなると特に札幌のターミナルが課題になりそう。
 スケールメリット、というが、北海道はどうしても札幌中心になるから、道外グループ会社の協力も必要になるか。
 十勝バス、北海道バス、共に「台湾からのインバウンドが増えている」と口を揃えていたのが興味深い。
 トロピカルな台湾から見れば、アジアとしては異色の雄大な景色がある北海道は、手軽に「異国」を感じられる場所なのでしょうか。

 北海道バスも良いのだが、せっかく十勝バスをやったのなら、もう一社は北海道拓殖バスにして欲しかった。
 そして、両社共廃止になった路線が多いのだから、両社の代替路線も含めた、十勝地域の路線バスの現状も、広域的に取り上げられれば良かったと思いました。

★ジュネーブの公共交通を使う
 別稿の「60th UITP世界大会」(富山市も出展したそう)のついでに、ジュネーブ(個人的には「ジュネーヴ」と書きたいが、ここでは記事に合わせる)の市内交通の現状のレポート。
「市電(LRT)・ディーゼルバス・トロリーバスの垣根がない」というのは私も全くの賛成で、東京で言えば、都電が「荒川線」ではなく「早51」とかの系統番号をつけて、「みんくるガイド」にもバスと全く同じ体裁でルートが記されているようなものと考えていいかと思います。
 本当は、地域の交通政策の担当者等に、政策のあり方や将来像について聞いて頂ければもっと参考になったとも思うが、UITPの「ついで」であり、あくまで利用者目線中心でとらえるという事でしょう。
 一方で大阪市はジュネーブとは明らかに違う方向に行くようで、今後は世界基準から、特に大阪市の交通政策はどうなのか、という視点の記事もあればと思います。
 ついでに言うと、この文章の中にも、LRTを疑問視している節を感じます。
 1日乗車券が1,000JPY以上とは、円安を考えてもやっぱり高いなあ。

★各地の新車から
 エルガ・ハイブリッドは思ったより各所に導入が進んでいるよう。大船渡線BRTは日野BRCハイブリッドと両方使われる事になって、どのような違いが出るかは興味が持たれます。「ゆるキャラ」ではなく、BRT用ICカードの宣伝か。
 新車ではないが、京成バス「マリーンズ」ラッピング車が西武ドーム輸送に貸し出されたというのは面白い試みで、可能なら他球団同士でもと思うが、離れすぎていると難しいか。
 でも「Lions Express」の例もあり、このようなイベントを機に、スポーツから交通へ、事業者同士の縁が深まると良いのではないでしょうか。

 ソウルの終夜運行は、車両は昼間の路線との共用ではないの?としたら運用効率がかなり悪くなりそう、というのが日本の感覚になるだろうが、東京ではどのような結果になるのだろうか。
「プレミアム高速バス」は写真を見る限り、トイレはやはりつかないの?韓国では車庫に処理施設を設けるのは、大変な事なのだろうか。 

 この数年、毎号「マジカルテクニカ」の新シートの広告があって、A380、A330と続いているが、次期新商品はA350となるのだろうか。

 当ブログでは直接のコメントは受け付けないので、何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
 当ブログ上からでは発表できない緊急の事態が発生した時は、本体でお知らせします。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 昨日も書いたジェットスター・ジャパンの予約ですが、今日何とか完了できました。
 支払い内容は、次の通り。

11月 4日(月・祝) JST301便 東京(成田)6:00 → 9:15沖縄 5,690円
 追加オプション 990円(事前座席指定が可能 ただし「エキストラ・レッグルーム」「アップフロント」はさらに追加が必要)
 受託手荷物料金 1,000円(15㎏まで)
 合計 7,680円
 オプションで東京駅からの「成田シャトル」を予約したので+900円。
 さらにクレジットカード払いの場合、追加手数料+300円。
 合計 8,880円

 色々スッタモンダあったが、なんとか全部予約できました。
 JSTのWeb予約の問題点は昨日も少し書いたが、要は

「国内線の予約なのに、国際線的な入力を必要とする」

所なのかと感じました。
 クレジットカード情報入力で、セキュリティコードを「CCV番号」と表記するとか、見慣れない文言が多いのも、初心者にはよりわずらわしく感じさせるでしょう。
 日本でなく、オーストラリアのキャリアの運営だからこうなるのでしょうか。
 逐一、国内線予約に適したWeb予約ページとするよう、改善を求めたいと思います。
 ともあれ、沖縄往復の航空便の予約ができました。
 あとはANAさん、少なくとも事前の機材変更だけはないように。
 B747-400Dの「お別れフライト」になる予定なので…。

《今日のニュースから》
ヤクルトスワローズ 宮本慎也選手 現役引退を表明

 毎年の事だが、この時期の球界は優勝争いもさる事ながら、ベテラン選手の去就が非常に気になります。
 宮本選手、お疲れ様でした。

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