一週間以上間が空いてしまったが、１９９７年６月のオランダ旅行クロニクル、続けます。
ハーグに移動、２日間かけて市電を乗り歩きました。
翌日はマドローダムにも行きました。
１９９７年 ６月２５日（水）
これは前日到着の時に撮影したのですが、ハーグ中央（ＣＳ）駅。
こちらはハーグHolland Spoor（ＨＳ）駅。
この駅が幹線の途中に位置し、直行の列車はこちらに停車します。
中央駅はここから分岐する、頭端スタイルの駅。
ハーグ市電。
３連接。
ハーグの市営交通は、「ＨＴＭ」（ハーグ市営交通会社）が運行しています。
その車内。
ループスタイルで、シートはほとんどが前を向いています。
旧塗装車？
当時の市電は、基本的には皆同型と見えました。
（若干仕様が異なる所もあったが）
ハーグＣＳ駅前の電停。
デルフト駅。いい駅舎だなあ。
焼き物と、工科大学の街。
この駅前にも市電のターミナルがあり、ここから１系統のスヘベニンゲン行に乗車。
ＣＳ駅前を経由して、終点のスヘベニンゲン・ズワールデパド電停まで55分。
海が割と近い。
線路が５本もあり、何台か電車が留置されていて、乗務員が中休みを取るための小屋もありました。
９系統に乗って、終点のデ・ドレーフ電停。
団地が近い、森の中の折返し場所。
ハーグは、北海に面した都市です。
海岸を歩いてみたが、たくさんホテルが並んでいて、リゾートのイメージも。
曇り空の６月では、観光客の数は少ないが、それでも多くの人々が散策やゲームを楽しんでいるようだった。
ストランド通り電停は、海が良く見える場所にあります。
海が見える市電の電停！いいロケーションだなあ！
ＨＳ駅行の11系統には、サーフボードを抱えた少年が乗り込んできたりします。
窓からも海岸が見える。
11系統は、全区間が専用軌道で、市電らしくない感じ。
ＣＳ駅のうち、２・３・６・７系統の乗場は、ＮＳと直角に交差する形の高架ホーム。
バスターミナルも同じレベルにあり、全体が屋根で覆われて雨でも平気。
専用軌道にある電停は、こんな感じ。
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１９９７年 ６月２６日（木）
マドローダムに行くのは午後、午前中はもう少し市電に乗ります。
12系統の終点、マルケンセ通り電停。
鳥がピーチクパーチクさえずる、静かな所。
住宅地のはずれに位置していました。
ハーグ市電の電停の標識。
当時のハーグ市電で気付いた点」としては、
① 電停にはスイスのような券売機はないから運転士に直接運賃を支払って切符を買うが、そういう旅客はほとんど見かけない。回数券が普及している。（出入り口近くに打刻機がある）たまに抜き打ちの検札がある。
② 基本的に放送はない。CS駅やマドローダム最寄電停などでポツンと名前の放送があるだけ。さすがに味気なさを感じる部分もあった。
③ 専用軌道が多く、踏切がある区間もあって郊外私鉄の趣きを感じる区間もある。結構俊足。
という所でしょうか。
午後はマドローダムへ。
入場券。
大人19.5ＮＬＧ（約1,200円）。
エントランスを入った印象としては、思ったより小規模だなと。
（ただし、ガイドを参照しながらゆっくり歩くと、やっぱり少なくとも２時間は必要だろう）
前に東武ワールドスクエアに行った事があるが、東武は世界的な建築物を並べているが、ここはオランダの建造物のみ。
オランダだけとはいえ、さすがに新旧様々な建築物のミニチュアが並んで楽しめるが、ここでは乗り物関係を中心に並べてみます。
アムステルダム中央駅に良く似ているが、これはフローニンゲン駅。
こちらもいい駅舎です。
ファルケンブルグ駅。
しかし、せっかくハーグにあるのだから、ハーグの、特にＨＳ駅の駅舎があっても良かったのでは？
ロッテルダムのユーロマスト。
右側の高層ビルは何だっけ…？
こんな住宅地もあり、バスも乗り入れます。
（このバスは動かない）
もちろん、スキポール空港も。広いです。
東武ワールドスクエアの成田空港は確か全部Ｂ７４７－４００だったと思うが、ここは大小さまざまな旅客機が並びます。
手前の高速道路の車はベルト式で走ります。
大韓航空のＢ７４７－４００と、ＫＬＭのＭＤ－１１。
タキシングはするが、さすがに飛びません…。
ＪＡＬ（90's色）のクラシックＢ７４７もありました。
ただ、アッパーデッキの形状がちょっとヘン？
背面がもう少しふっくらしているはずなのだが。
先にＳＬ列車との組み合わせでメデムブリュックからの船で着いた、エンクハウゼン駅も再現されています。
ただし、こんな大きな船は着きません。
海運国家オランダらしく、船（と橋）関係も多数見られます。
貨物船が目指すのは、ドルドレヒトの可動橋。
実際に模型の列車が走る橋で、船が通過するときには橋が上がります。
クラシックな帆船も。
一方で、ステナラインのこんな大きな客船もありました。
乗り物以外で数点。
ハーグの「平和宮」。
たまに国際ニュースで耳にする「国際司法裁判所」は、ここの事。
（16日から、南シナ海の領有権を巡る、中国とフィリピンの裁判もここで始まっています）
国会議事堂、通称「騎士の館」。
王家なのか、パレードも再現されています。
再現といえば、アルクマールのチーズ市も。
左側の塔は、チーズ博物館として使われているらしい。
最後に、マドローダムの絵葉書。
マドローダムは、全体的には「古いものから新しいものへ」という流れで構成されているように感じられました。
これから実物に行ってみようかと思った所もありました。
この手の展示施設の常として、20年近くも前の話しだし、リニューアルで変わった展示もあるかも知れません。
その点はご了解を。
２日間のハーグ滞在が終わりました。
明日はユトレヒトの鉄道博物館へ。
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