№943 思い出の海外旅行クロニクル 6.1996年欧州縦横断4

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 チューリヒでリフレッシュ完了、北を目指す乗り継ぎの旅を再開します。
 といいつつ、一旦南下してミラノまで戻り、再び北上してインスブルックへ。
 翌日はドイツに入り、ベルリン経由で北欧に向かいます。

1996年 7月15日(月)
 チューリヒ出発前に、チューリヒ中央駅で撮影したスイス国鉄の車両から数点。

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 Re4/4Ⅱ型EL。
 一昔位前のスイスでは普通に見られたEL、EF65やEF81的な存在、といって良いのでしょうか?

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 Re460型。
 この形式は、他国でも見られるようです。

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 スイスでは、このように広告をまとったELをたまに見かけます。
 ラッピング?

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 チューリヒ近郊のSバーンでは、このような2階建ての列車が走っています。
 片方の先頭車がELのペンデルツーク。

 ミラノまで、EC55列車に乗車。
 記録がなくて失念したが、ローマ行だったと思う。
 10分近く遅れての出発。
 なのにノロノロ。

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 とりあえず、コンパートは独り占め。

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 食堂車。
 時間帯もあるし、この後のインスブルックへの列車で食堂車を利用する予定だったので、この列車では食事はせず、カフェオレ2杯だけでした。

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 リギ山。

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 ツーク湖。

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 2年前のスイス旅行の時にも経由した国境のキアッソだが、ここではホームの出発案内板を御覧頂きます。
 時計は発車時刻の表示で、つまり12時02分出発という事。
 ただし実際には17分の遅れで到着。

 ミラノ中央は14分遅れ。
 ヴェローナへ行くヴェネチア行への乗り換え時間が20分しかなく少々ヒヤヒヤしたが、何の事はない、ホームの反対側の列車がヴェネチア行で助かった。
 人の波がすごかった…。

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 いきなり、ヴェローナ駅になります。
 駅舎内は工事中でした。

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 ヴェローナの駅前で見かけた、小振りな市内バス。
 イタリアのバスは地域に関わらず、市内路線は黄色、中長距離路線は青色で原則統一されているよう。

 ヴェローナで、インスブルック行に乗り換え。

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 たぶんフォルテッツァだったと思うが、途中の駅で見かけたローカル電車。
 特に北部で良く見かける(前の年にも見た)が、この塗装もあって、正直少々不気味な印象もありました。

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 食堂車はもう用意できるメニューが少なくなっていて、その中からリゾットを注文。
 久々に米の飯を食べた…。ちょっと硬い気もしたが。

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 食後のケーキとカフェオレ。

 列車は、昨年も訪れたブレンナーの峠を越えて、インスブルックに到着。

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 1年ぶりのインスブルック駅。

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1996年 7月16日(火)
 インスブルックからミュンヘンは、東側のローゼンハイム経由がメインルートだが、ここではアルプスを越え、ガルミッシュ・パルテンキルヘン(過去に冬季五輪を開催した所)を経由するローカル線に乗って行きます。
 リスボンに着いて以来、朝が曇り空だったのは初めて。

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 インスブルック9時03分発のE5414列車。
 ドイツ鉄道(DB)のペンデルツークで、DBのマークがマイナーチェンジしていました。
 ガラガラで、あえて2等車に乗車。

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 アルプス越えなのに写真がなくて申し訳ないが、いきなり山を越えた先の、ドイツのミッテンヴァルト。
 ここでインスブルック行と交換。
 駅舎がいいデザイン。

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 初めて訪れた、ミュンヘン中央駅のホーム。
 地上ホームだけで36番線まである大ターミナル。

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 駅の案内所。

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 ベルリン行IC802列車。
 1等3両、2等6両の客車合計9両。
 共にコンパートとオープンの車両が混在していました。
 1等のうち1両は食堂との合造で、この車両に乗車。

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 その車内で、客室部はオープンタイプ。

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 とにかくひたすら緑・緑・緑。

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 以前も御覧頂いた、ドイツの名機103型EL。

 このELを撮影したニュルンベルクで方向が変わり、ELも交換。
 この先、工事の影響か結構ノロノロ運転にもなったりしたが、さすがドイツという所か、ザールフェルトの出発は定刻だった。
 工事は複線の片側を根こそぎはがし、路盤からえぐり取られてしまっていました。

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 食堂車で夕食。
 テンダーターキーステーキとサラダ、コーラ。
 サラダが結構大盛りだったし、ステーキ側にも添えられていました。
 ステーキはガーリックバターがうまくマッチしていて美味。

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 東側に入るのは初めてでした。
 すれ違う列車も、IC以外は東ドイツ国鉄(DR・Deutsche Reichsbahn)の車両ばかり。
 2度目の方向転換があったライプチヒからのELも、東の112型になります。
 ただ、その先に廃車待ちのDRの客車がズラリ並んでいるのも見ました。

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 当時のベルリン「中央」駅は、東西分裂時代の東側にあった「東」駅が改名したものでした。
 ベルリン中央駅は、少々早目に到着。
 ライプチヒの先も工事で単線運転の区間があったのに、さすがはドイツ、なのか。
 しかし首都の中央駅にしては閑散として、駅前も荒れた感じがしました。
 この数年後、元の「東」駅に戻ったそうで、駅舎も改築されたらしいです。
 
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 マルメ行の夜行が出発するまで3時間近くあるので、Sバーンで郊外へ行ってみました。
 エルクナー行のS3系統。
 第3軌条集電の釣り掛け式。

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 その車内。

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 終点のエルクナー駅。
 ホームの端にバーがオープンしていたが、全体的にはどうにも殺風景。
 ここから、フランクフルト・オーデル(ポーランド国境近くの町で、フランクフルト・アム・マインとは違う)へ行くローカル列車が1時間毎に出発します。

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 改めて、ベルリン中央駅のSバーンのホーム。

 マルメ行の夜行は出発10分前の入線で、寝台車連結の夜行にしては少々慌しい。

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 マルメ行の夜行318列車。
 乗車したクシェットはDRみたいで、コンパートの注意書きにロシア語も記されていました。

 さすがに日付が変わる頃には暗くなり、星がきれいでした。
 ボーンホルム海峡を渡って、いよいよ北欧です。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 ANAが、B787-8の6月1日運航再開を発表しました。
 既にJALも6月1日再開を発表していて、日本の2社は足並みを揃えた形です。
 ただしANAは、すぐに運航停止前のレベルに回復、とはいかないようです。
 国際線は、サンノゼ線は週5便、シアトル線はB777-300ERのデイリーで再開。
 一方で羽田~上海(8月1日~)・台北、成田~北京に新規投入。
 シカゴ線の増便は9月に延期だそうです。
 国内線は、秋田・富山にようやく就航だが、富山は6月15日から。
(富山は、公式Webの検索では、6月14日の891便から投入されるようだが)
 6月の時刻表が既に市中で配布されているが、また機種が変わった便も多くあります。
(「78R」(プレミアムクラスがない222席、中短距離国際線仕様だろう)は、結局国内線への運用はない?)
 少なくとも6月一杯は、長期運航停止の影響が残る事になるそうです。

《今日のニュースから》
5月9日「アイスクリームの日」 震災被害者への募金者にアイスクリームを提供 横浜市で開催

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