№942 思い出の海外旅行クロニクル 6.1996年欧州縦横断3
前回の「クロニクル」のイタリア旅行では、帰りの途中、スイス・チューリヒの空港で旅客機を撮影した事を書きました。
その経験を踏まえ、今回の旅ではチューリヒで1日取って、空港での旅客機の撮影に当てる事にしました。
1996年 7月13日(土)
パリからの夜行は、ミラノ中央駅にはドンピシャ定刻に到着。やるじゃん。
残念ながら、現在はパリ~ミラノ間の夜行列車は廃止になりました。
半年前に酷い目にあったミラノ中央駅だが、私自身の失策から起こった事であり、ミラノ自体に悪いイメージなどありません。
午前中は市内を少し歩いてみました。
地下鉄3号線「イエローライン」。
最新の路線で、正面はJRの209系に雰囲気が似ていると思いませんか?
その車内。
セントラル駅のホーム。
デザインがモダンだが、ここに限らず、例によってあちこち落書きが目立つのが残念な所。
大聖堂駅の入口。
銅像はヴィットリオ・エマヌエーレ2世。
大聖堂。
ミラノ市電。
当時としては比較的新しい3連接車。
運転台が中央よりドア側に寄った位置にあるのが珍しく見えた。カーブでの接触を避けるためか。
サッカー・セリエA、ミランとインテルのホームスタジアム、スタジアム・ジュゼッペ・メアッツァ。
とにかく大きい。
最寄の市電の電停、24系統のAxumはループスタイルの終点だが、留置線が何本も設けられていました。
西武球場前駅の如く、試合がある日には電車が何本も並んで、終了後の観客を一斉にあちらこちらへと運んでいくのだろう。
ベルン行の334列車。
イタリア国内はE、スイス国内はICで走ります。
シンプロントンネル。
トゥーン湖の情景は、なんだかすがすがしいものを感じました。
青い空と白い雲が、夏本番到来を告げているよう。
ベルン駅。
4つのスイスの公用言語で「駅」と書かれています。
BAHNHOF=ドイツ語、GARE=フランス語、STAZIONE=イタリア語、STAZIUN=ロマンシュ語。
ベルンの市電。
今回は、市電は乗りませんでした。
(9年後に乗り歩く事になります)
ベルン~ソーロトゥルン間には私鉄のRBS(ベルン・ソーロトゥルン鉄道 Regionalverkehr Bern-Solothurn)が走っているので往復してみました。
新型電車は2年前ディエティコンで乗った別の私鉄と同タイプだが、中間に1等車を組み込んだ3連が1ユニットになっています。
新型なのに冷房がない上、窓も上の方が少し内側に開くだけ。
冷房がないならないで、窓を全開できるようにしてくれよ、とも感じたのだが、これが日本と欧州の気象条件や設計思想の違いなのかも知れない。
ソーロトゥルン駅。
駅前から、別の私鉄も発着しています。
ベルンに戻って、夕食はチューリヒへ向かうICの食堂車。
充分満足できました。
この晩はチューリヒのホテル泊。
3日ぶりのホテルで、ここに連泊する事になります。
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1996年 7月14日(日)
やった、快晴だ。
空港へ列車で移動、この日はほとんど一日、展望デッキから旅客機取り捲りでした。
展望デッキは有料で、当時は2SFR。
8時ちょうどのオープンで、日曜日とあって既に多くの観客が、オープン前からたむろしていました。
撮影した旅客機を全部御覧頂くと容量オーバーになるので、日本では見られない会社や、もう見られなくなったカラーなどを中心に並べてみます。
(以前別の記事で御覧頂いたものもあります)
ヴィーナス航空 B757-200
クロスエア MD-82
スイス航空の子会社だったが、親会社の破綻により後を受け継ぐ形として、現在のスイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)になっています。
アドリア航空 DC-9-31
シティジェット B737-400
アイルランドの会社だが、当時はJAT機材をリースして運航していたようです。
尾翼のデザインに、名残りがあります。
スカンジナビア航空 MD-81
旧塗装。
メリディアナ MD-82
フィンランド航空 MD-82
旧塗装。
マレヴ・ハンガリー航空 Tu154B-2
昨年倒産してしまいました。
エーデルワイス航空 MD-82
最近、このカラーのA330が日本にも度々飛来、成田へもLX便としての就航があるようです。
アヴィアノヴァ ATR-42
JATユーゴスラビア航空 B727-200
トルコ航空 A310-300
エアカナダ B747-200B
旧塗装。
クラシックエア DC-3
DC-3!
チューリヒ空港付近の遊覧飛行用らしいです。
TEAスイス B737-300
キプロス航空 A310-200
エミレーツ航空 A300-600R
中国国際航空 B747SP
ここで、展望デッキから眺めたチューリヒ空港の全景。
市の中心部から近いのに、自然が非常に豊かなのには驚かされます。
ターミナルの左にいるB747-400は実はJALで、当時は成田~チューリヒ~ローマの便があり、この機体はローマから来て、成田に向かう途中の寄航でした。
ただ、到着する予定のスポットがまだ空いていなくて(出発便が遅れていたようだ)、この場所で20分も足止めをくらっていました。
日本航空 B747-400
ロイヤル・エア・モロッコ B737-200
TAPポルトガル航空 B737-300
エア・モーリシャス B767-200ER
クロスエア MD-82(マクドナルド)
クロスエアには、全体がマクドナルドカラーの機体もいました。
CSAチェコ航空 B737-500
エール・アンテール Do328
チューリヒは当然旧スイス航空が中心になるが、日本では見られないカラーの機体が次々に現れてワクワクしました。
これは病みつきになる、この後の海外旅行でも、旅客機の撮影をプランに組み込む事が多くなる事になります。
それにしても、暑かった…。
今回の旅は暑い暑いばかり言っているが、ここも例外ではなく、展望デッキにあるカフェテリアで販売しているアイスティを、何度もがぶ飲みしてしまいました。
日陰が恋しかった…。
最後に、絵葉書で見るチューリヒ空港の航空写真。
R/Wは10-28・14-32・16-34の3本があり、この日は離陸が16または10、着陸は14を主に使用していました。
(R/Wの番号は私が書き加えています)
空港そのものに関しては、当時はスポット数自体が少なかったし(JALの前にも、エアカナダのB747も到着時、スポットが空くのを待たされていた)、荷物積み込みの段取りがあまり良くなく、ブリッジが離れてから再び機体の貨物室の扉を開けて荷物(特に乳母車)を入れ直すという事が、あちこちでありました。
この後ターミナル増築工事が行われているので、今は改善されているだろうと思います。
一日滞在でリフレッシュ、翌日から後半の乗り継ぎが始まります。
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