№952 四半世紀前の急行 はまなす

 今日は短く行きます。
 青森~札幌の急行<はまなす>は、青函トンネルが開通した1988(S63)年3月13日に運行を開始しました。
 以来ひたすら本州~北海道を連絡する夜行列車として走り続けています。
 昨今はJRグループ全体で夜行列車の凋落が著しく、毎日運転される夜行は<はまなす>の他、寝台特急の<サンライズ瀬戸・出雲><北斗星><あけぼの>の4往復のみになってしまいました。
 また<はななす>は、現状ではJRグループ唯一の定期急行列車でもあります。
 今年は運行開始から、ちょうど四半世紀となりました。

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 1988(S63)年10月31日青森発の<はまなす>。
 青森~函館で牽引するED79。

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 客車は終始14系(最近は一部24系も入っている)を使用しています。
 座席車と寝台車の混結で、最近は<まりも>から転用の「ドリームカー」「カーペットカー」なども入っているようです。
 いずれも、北海道向けに改造された500番台で、<はまなす>より前には<ニセコ>や<宗谷>等で使用されていました。

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 座席車の車内。
 座席の地は交換されているが、車内に関してはほぼ原型を留めていました。

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 札幌に近づいて、夜明け。

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 函館本線と千歳線の複々線区間。
 朝日に照らされたきれいな直線が延びていきます。
 行き違う函館本線の列車は、キハ46系DCでしょうか。

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 札幌到着。
 この日(11月1日)の時点では、まだ地上にありました。
 この翌日夜間より高架切り替え工事が行われ、3日より高架線による営業が始まる事になるのです。

 東北新幹線からの接続で、札幌に朝早く着ける貴重な列車ではありますが、車両の老朽化も進んでおり、ご多分に漏れず、先行きが怪しくなってきています。
 2年後、2015(H27)年度予定の北海道新幹線新函館開業が、間違いなく一大転機になるでしょう。
 函館~札幌だけでもなんとか残って欲しい、とは思いますが、夜行バスもありますからねぇ。

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《今日見た・聞いた・思った事》
「思い出の海外旅行クロニクル」で何度かスウェーデンについても書いていますが、そのスウェーデンのストックホルム近郊やマルメなどではこの数日、大規模な暴動が発生しているそうです。
 ストックホルム郊外のヒュースビーでは住民の8割が移民、また若者の4人に1人が失業しているとの事。
 スウェーデンではこの数年、他のOECD加盟各国ではありえないほど、社会的格差が深度化しているそうです。
 日本から見るとスウェーデンを初めとする北欧諸国は、我々がお手本とすべき「福祉国家」のイメージが強いのですが、よくよく内情を見れば、そうでもなくなってきているという事なのでしょうか。
 ヨソ者がどうのこうの言ってもしょうがないのだけれど、早く精神的にも豊かな北欧が戻ってきて欲しいです。

《今日のニュースから》
大分県日田市 最高気温35度4分 今年全国初の「猛暑日」

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