№937 JTB時刻表2013年5月号(JTBパブリッシング)

 JTB時刻表2013年5月号が先月20日(土)に発売になっていましたが、少々遅くなり、月が変わってしまって申し訳ありません。

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◆ かわりゆく渋谷 ~過去・現在・これから~
 グラビアは表紙共々、3月16日に地下に移転した、東急東横線渋谷駅の大特集。
 よくよく思い返せば、大手私鉄の大ターミナルが丸まる移転してしまう事自体過去に例がなく、その点も一般の大きな話題となった理由でありましょう。
 明治~昭和55年の変遷に続いて、地上駅最後の3月15日のドキュメント、それと今後の計画。
 次ページが鉄道ファン向けで、渋谷で見られる電車(東武東上線の9000・9050系が漏れている)と、東横線を中心に巡る5路線の行楽マップ。

 グラビアにカラー写真があった1980(S55)年当時、渋谷ではどんな電車が見られたのか思い返すと…。
●東急は、東横線は8000系を中心に、まだ5000系や7000系も走っていた。田園都市線(当時は新玉川線)も開業からまだ間がなく、8500系のみ。
国鉄は山手線しかなかったから、ウグイス色の103系だけ。
営団は、銀座線は01系さえデビュー前、半蔵門線は一部開通していたものの、車両は全て東急8500系の借用だったから、渋谷で見られたのは黄色の1500形・2000形などの旧式車両だけだった。
●京王井の頭線は3000系が中心ながら、緑色の1000系がまだ走っていた。

 35年前の車両で、今も渋谷で見られるのは、東急8500系だけ。
 東武が注目で、東横線駅で東上線、田園都市線駅でスカイツリーラインが見られる上、行楽シーズンには品川発着の<スペーシア日光>が渋谷に停車するので(「スペーシア」の写真はない)、「渋谷駅」では3箇所で東武の車両が見られる事になります。
 田舎臭いイメージが強い東武ながら、他社線を介してではあるけれど、渋谷が一気に身近なものになった感があります。
(以前から渋谷東武ホテルがあるので、全く無縁だったと言う訳でもない)
 4月27日の朝日新聞多摩版では、直通効果で副都心線沿線の百貨店の売り上げが2割増しの一方、JR渋谷駅の乗降が6%以上減少したと伝えられています。
(最も良い事ばかりでもなく、エレベーターや下りエスカレーターが未整備で弱者にとっては不便、とも記されている)

◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第72回
 その東急渋谷駅の助役。
 バスガイドですか。バス部門からの転進は、この連載では初めてだったかもしれない。
 経歴を読んでいくと、失礼ながら、恐らく年齢的には、自分のお子様とどちらが若いだろう?という若い駅員を指導される機会も多いのだろうと思います。
 東急線、のみならず東急グループ全体をも代表する大ターミナルだけに重責だろうが、健闘を祈ります。

 渋谷とは、本当に東急グループの「城下町」なんだな、と改めて思わされるグラビア特集でした。
「のりもの探Q隊」はお休み。

「のりもの情報局」は「ニコニコ超会議2」「伊勢志摩ツーデーウォーク」「伊賀線まつり2013」「上毛電気鉄道・春のイベント2013」「流鉄・2000形『なのはな』さようなら運転」「神奈川臨海鉄道創立50周年記念イベント」。
 一般の乗客が乗れない貨物鉄道が時刻表で取り上げられるとは珍しい。

◆ 黄色のページ
「北海道全線フリーキップ」かぁ。
 JR北海道全線が、特急・急行も含めて5日間乗り放題。
 ただ、発売は首都圏だけで、東京都区内からは大人29,800円。
 往復の足は東北新幹線・東北線、または<あけぼの>。
(IGR・青い森区間は別払い)。
「周遊きっぷ」廃止で、今後はこのようなタイプの、地域限定発売のフリー切符が増えそうです。
(千歳線以西乗り放題の「みなみ北海道フリーきっぷ」もあり)

◆ 本文
 山陽本線・赤穂線の西相生・相生→姫路で、25日夜間に臨時列車を4本運転。
 ダイヤはほぼ昨年と同じで、2本は姫路から引き続き定期列車で運転。
「相生ペーロンまつり」の会場花火大会の帰りの足だが、5月でもう「花火大会」か。

 気仙沼線のBRTは、4月25日にダイヤの修正を実施済み。
 専用道路区間延伸によるもので、本吉~気仙沼では所要時間が4~5分程度短縮。
(増発・運転区間などの運転形態の変更はなし)
 大船渡線も、盛駅付近などで同じ日に専用道路が延長開通しているが、こちらは時刻の変更はなし。

 高速バスは、田町・東京~盛岡・二戸・久慈の夜行高速<岩手きずな号>が初掲載。
 3月22日運行開始だが、この路線は岩手県北バスとフジエクスプレスの共同運行なのに、本文中は県北バスの運行としか記されていません。
(都内の起終点はフジエクスプレス芝浦車庫、田町駅は東口交通広場の先を右折した、東京工大付属科学技術高校の前)
 運賃は季節によって変動し、東京~久慈は最安で6,000円。
 3月29日運行開始の大宮・池袋・新宿・横浜~南紀白浜線(西武観光バス・明光バス)も初掲載。
 4月24日には大阪バスの大阪~高知線が開業。
 大阪側は近鉄の布施駅が起終点で天王寺駅、大阪駅を経由し、高知側は往復とも高知駅経由はりまや橋起終点。
 なお、4月28日に房総半島で圏央道が延長開通、小湊鐵道の高速バスの新設・経路変更があるが、この号ではまだ掲載なし。

 航空は相変わらずB787運航停止の影響が出ていて、特にANA便は注釈のオンパレード。
 6月の運行計画も発表になっていて、一応1日からのB787運航再開が前提になっているが、この通りになるのかどうか。
(秋田・富山に新規就航の予定だが…)
 
 6月号の予告で、「夜行列車活用術」とあるが、定期はわずか4往復、しかも皆北日本なのに、どうやって「活用」するのだろう?

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《今日のニュースから》
5月15日は「Jリーグの日」 Jリーグが記念日登録

 20年前の1993(H5)年5月15日、プロサッカーJリーグのリーグ戦がスタート、開幕戦として当時のヴェルディ川崎と横浜マリノスが国立競技場で対戦しました。
 スタート時は10チームでした。
(鹿島アントラーズ、浦和レッズ、ジェフ市原、ヴェルディ川崎、横浜マリノス、横浜フリューゲルス、清水エスパルス、名古屋グランパス、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島)

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