№921 体重で運賃が決まる航空便

 昨日から今朝にかけての世界のニュースで話題になったのが、南太平洋の島国サモアの航空運賃。
 サモア航空では、体重によって運賃を決める制度を採っているそうです。
 去年から採用されているようで、乗客はチェックイン時に体重を量り、1㎏あたり約1USD相当の設定で運賃が算出されるとの事。
 乗客の反応は様々、家族連れには好評みたいだが、日本から見たら、やっぱりフェアではないだろうなあ。
 日本だったら、「人権侵害」の裁判沙汰になりそうだ。
「量り売りの牛肉じゃねぇんだぞ!」みたいな。
 そういえば数年前、アメリカで映画監督が肥満を理由にLCC、確かサウスウエスト航空に搭乗を拒否されて怒った、なんて事件もあったっけ。
 ただ背景として、サモア国民の8割が肥満である事、加えて重量が重くなって運航コストがかかる事があるようです。
 映像を見た限り、サモア航空は乗客の定員が9人の小型機・アイランダーしかないようなので。
 単純な計算では、満席の状態で乗客全員が70㎏と、全員が100kgで比較したとしたら270㎏も違って、確かに平均体重で3~4人分位の差は出てきそうです。
 小型機ではとても無視できない数値でしょう。


画像

 日本でも長崎航空(現オリエンタルエアブリッジ)や沖縄のRACで使われてきたアイランダーは、現在は新日本航空の新潟~佐渡路線、第一航空の沖縄路線(不定期)で飛んでいます。
 運賃に影響は出ないが、着席場所は乗客の体重によって決定されるそうです。
 飛行中のバランスを考える必要がある、という事です。
 運賃の決定に使う事の是非はともかく、それだけ小型機の飛行に置いて(大型機もだが)重量の問題はデリケート、という事なのでしょう。

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《今日のニュースから》
日本「最小」の山梨県早川町 町立小学校で2年振りの入学式

 早川町は南アルプスの麓にあり、身延から奈良田への道すがらにあります。
 人口は1,222人(今年3月1日現在)。
 温泉がたくさんあり、標高日本2位の北岳へも行けるが、山交タウンコーチのバス路線は廃線になり、去年から町営バスが運行されています。
(地元のタクシー会社に委託)

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