№888 フルカラーLED時代 行先表示のあり方は 4.改善私案

 3回に渡って、東西のJR・大手私鉄のフルカラーLED表示の問題点と思われる部分を見てきました。
 ではどうすれば良いのか、私なりに考えてみたので記してみたいと思います。

 改善私案におけるポイントを3つ上げてみました。

1.種別と行先の表示を明確に分離し、それぞれのサイズを大型化。
 最低でも阪急9000系程度のサイズは必要。
2.日本語と英語は並行・連続して表示させる。
 交互表示は行わない。そのためにも表示の大型化は必須。
3.号車番号・クラス・バリアフリー等、設備面の表示は行わない。
 大半はドア脇にピクトグラムを張っておけば良いし、必要なら別に表示装置を設ける。

 まず基本的なパターン。
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 JR東日本の中央線快速を想定。

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 大手私鉄で、ここでは京急線を想定しています。
 どちらも、左は種別・右は行先の表示に専念させます。
 
「あきがわ」「おくたま」の如く、2方向に分割される列車ではどうするか。
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 行先表示には自車の行先をメインに掲げ、片側に他車の行先・連結位置を上げておく。
(方向を合わせる)

 基本的には路線名は入れなくて良いと思うが、房総ローカルのように複数のルートがあったり、アーバン・ネットワークのように複数の路線への直通運転があって、どうしても路線名を表記したいとしたらどうするか。
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 ここでは房総ローカルを想定。
 列車本体の行先の左側に路線名を併記する。
 路線名は「ラインカラー」で区別する。

 3月16日の東急東横線⇔東京メトロ副都心線相互直通運転開始に見られるように、昨今は東西とも相互直通運転の範囲が拡大しつつある。
 この場合、沿線に馴染みがない駅を終点とする列車が急に増える事になり、旅客に戸惑いを与えるかもしれない。
(東横線沿線で「保谷」とか、「志木」とか言われて、ピンとくるかという事)
 京急の「品川経由」表記が典型だが、特に大手私鉄だと、自社が育ててきたターミナルの地名を大事にしたいと考えるかもしれない。
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 この場合も、列車本体の行先の左側に併記する。
(この経由地(この場合は渋谷)に着いた時点で消去する)

 JRに多い、途中で切り離しになる増結編成の表示はどうするか。
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 湘南新宿ラインを想定していて、増結編成には車両本体の行先をメインに据え、基本編成の行先は連結方向に記しておく。

 途中から種別が変更になる場合はどうするか。
(本来そういう列車設定自体が、あまり良くないとは思う。特に遅→速への変更は誤乗(乗り過ごし)を招く恐れ大)
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 京王の土休日の高尾線直通(北野行→北野から各駅停車で運転)の準特急を想定したが、行先には列車自体の最終目的地(高尾山口)を表示し、種別表示側に、北野から各駅停車に変更する旨の予告を記す。
※2月22日のダイヤ改正では、停車駅を変更せずに全区間1本の準特急として運行する形態に変更される。

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 途中駅からの種別変更が多い名鉄を想定したが、これも種別表示側に途中駅からの種別変更を予告、種別を変更する駅(この場合は須ヶ口)で表示も変える。

 最後に、新幹線や有料特急はどうだろうか。
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<のぞみ>を想定したが、列車名及び行先の表記に専念させて、クラスや設備の情報は入れない。
(ドア横にピクトグラムで表示)
 号車番号表示も別にする。
(新幹線だと固定編成だから、これもピクトグラムで良いと思うが)

 以上、簡単ですが私なりの改善案を記してみました。
 人によっては、これでも「改善になっていない」「こうした方がもっと良い」というご意見もあるかも知れません。
 私自身もこれで全て良しとは思っておらず、もう少し考えてみたいと思います。

 なお、どうしても「他の情報を加えなければならない」と言うのであれば、JR九州の813系やキハ200形の最新車両で見られるように、窓を小型化して天地サイズをさらに拡大し、種別・行先表示を犠牲にしないで表示する方法もあるでしょう。
 窓の小型化は異論も出ると思いますが、列車の運行に関する情報をキチンと旅客に伝える方が大事だ、と考えますので。

 それと、これから課題として浮上しそうなのが、英語以外の外国語、特に中国語・韓国語の扱いをどうするのかという事。
 ただこれを種別・行先表示に加えてしまうと、小さいスペースにさらに過多な情報量となってしまうだろう。
 外側の表示に留まらず、列車内部や駅構内、広く鉄道事業者全体のインフォメーションのあり方全般を考える中で検討すべき、という事になりそうです。
 鉄道、さらには交通に限らないが、「本当に必要な情報は何か」をキチンと取捨選択して、シンプルに伝える事が大事だと思います。
 過多な情報は混乱の元なので。
 根本的には表示だけでなく、運転形態の見直し自体が必要な路線も多数ありそうで、順次改善が望まれます。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 B787の問題が一向に収束の気配を見せない中、ANAは今朝、3月30日まで(つまり今ウィンタースケジュール一杯)、B787の運行を見合わせると発表しました。
 欠航・ダイヤ変更便がすべて公開されているが、国内線では2月14日の24便が最大の欠航で(他に4便がソラシドによる代替運航。ソラシド自体は販売を行わない)、以降少しずつ減っていって、3月19日以降は14便に抑えられています。
 この内羽田発着便は夕方の福岡線1往復に留まり、何とか羽田発着の運航は最大限確保したいという思惑が見えます。
 しかし、他の中部~福岡線2往復、中部~沖縄線1往復、伊丹~福岡線2往復、関西~沖縄線1往復はいずれも元々はB787運航便ではなく、人によっては何で関係ないのにトバッチリを受けるんだ!と感じるかもしれません。
 国際線はサンノゼ路線が全面欠航だし(1月11日就航だが、4日しか飛べていない)、B787ではない成田~ソウル(仁川)線も期間中は全面欠航。
(サマーダイヤでの休止が既に発表されている)
 さらに3月からはホーチミンシティ線で成田出発の繰り下げも発生、4日の成田~フランクフルト線はIOJ仕様ではないB777-300ERを就航等、機材繰りの苦しさが見て取れるようです。
 このままだと、羽田発着国内線の増便が既にアナウンスされている、3月31日からのサマーダイヤも大丈夫なのか?と思ってしまいます。
 JALは、今日現在では2月一杯まで就航見合わせのアナウンスは変わっていないが、恐らくこちらも今ウィンター一杯は見合わせになるでしょう。
 そうなると個人的には、就航が元々3月までとアナウンスされていた「ジブリ」ラッピング機を撮影できずに終わってしまいそうで、ウーン…と唸ってしまいます。
 どうにもならない事だけれど。

《今日のニュースから》
都内で大規模な風疹が流行 1週間で患者43人

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