№847 やっぱり乗り物中心主義・香港旅行 2.新鋭2階建てバス走る

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 いきなり1回お休みになってしまいましたが、香港旅行記を再開します。
 2日目は本格的に乗り物乗り歩き・撮り歩きで、良い天気になりましたから、郊外へ行ってみましょう。

11月 5日(月)

 元々香港の路線バス(2階建てバス)のどこかの路線に乗りたいとは考えていました。
 そこへ出発する直前に発売された、№830で書いた「バスラマインターナショナル」誌134号で、2ページですが新型バスについての現地リポートがあり、これはいい機会だとばかり、MTR(香港の高速鉄道)を乗り継いで、始発の元朗(Yuen Long)に向かったのでした。

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 MTR港島線の始発、上環(Sheung Wan)駅のコンコース。

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 右側が券売機。
 左側は「オクトパス・カード」のチャージ機。

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 MTRの1日(24時間)乗車券は55HKDで、高速鉄道と、新界地域の軽鉄道(次回書きます)がほぼ乗り放題です。
 有人カウンターで購入します。

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 上環駅ホーム。かなり深いです。単線シールド?
 MTRの地下駅では、全面的にホームドアが採用されています。

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 港島線の車内。
 シートがステンレス製とはほとんどベンチ。

 次の中環(Central)で荃湾線、美孚(Mei Foo)で西鐵線と、元朗へは2度乗換えが必要です。
 荃湾線は港島線と車両が共通のよう。

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 西鐵線はまた別のタイプ。
 ステンレス製のシートは変わらないが。

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 天井部にはモニターがあり、サッカーとか、アメリカ大統領選挙のニュースを伝えているけれど、リアルタイム?
 港島線も西鐵線も、スタンションポールが少々うっとおしい。

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 途中長いトンネルを抜けて、高架駅の元朗につきます。
 ここもホームドア。きれいなホームです。

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 駅につながる歩道橋から撮ってみました。
 遠くには超高層マンション群、手前は旧市街、という所でしょうか?
 バスはMTRで、旧塗装。

 エンヴァイロ400を運用するK65系統は駅の南側、ショッピングセンターを抜けた先(駅の案内表示では「新元朗中心」と記された方向)にあるバスターミナルから出発します。
 このバスターミナルはあまり利用されていない様子。

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 出発まで待機するエンヴァイロ400、142号車。
 左の電車が「軽便鐵路」。

 K65系統は6時~23時45分の間運行、平日11~16分、日曜日は13~16分間隔。
 運賃4HKD。
 ここからの乗車は私以外は一人だけ、2階席の一番前に座ります。

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 青山公路の繁華街。
 郊外ですが、いかにも香港の匂いがプンプン。
 乗客も一気に増えました。

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 終点の流浮山(Lau Fau Shan)。
 海に近く、海鮮料理店がいくつかあって、軒先ではでっかいエビやカニが蠢いて不気味?
 元朗から27分。

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 ここはロータリー状になっていて、大きな門が出迎えます。
 ミニバス路線のターミナルともなっています。

 K65系統が走る道から2枚。

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 当然沿線はニュータウンが広がるのですが、その真ん中に現れる、昔ながらのひなびた坑尾村(Hang Mei Tsuen)。
 後方に見えるアパート?の仕切りの模様がユニーク。

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 そんなに離れてはいないのですが、MTR天水圍(Tin Shui Wai)駅の背後に広がる、巨大高層ニュータウン。
 このアンバランスが香港らしいです。

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 エンヴァイロ400の2階の車内。

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 1階はノンステップ部が広く取られています。
 車椅子スペースも、最初から設けられています(シートがない)。
 最後部はボックス状になっていますが、空いているからといって前の席に足を投げ出すと、最大1,000HKD(高!)の罰金だそうなのでご注意。

 1路線で往復しただけなのではっきりとは言い切ってはいけないかもしれませんが、かねてよりの、

「日本のシティバスには、ダブルデッカーが有効である」

という持論は、やはり間違っていないと感じられました。
 もちろん特に2階部の乗降性もあるし、高さ制限が必要な路線にも使えません。
 ただ、一部で見られるようになった連接バスは、規制の問題もありますが、かなり広いスペースを占用してしまうため、特に系統が多数集中する都市のバスでは、本当はあまり有効ではないのではないかと感じます。
 日本においてダブルデッカーのシティバスは、ある程度通しの利用がある、

1.「環7シャトル」的な、中距離急行路線
2.比較的短距離でハイスペックは必要としない空港バスや高頻度の高速バス
3.ハイシーズンの積み残しや立ち席が好ましくない、特に山間部の観光路線
4.企業や学校の送迎バス、あるいはそれを主な目的とした通勤通学系統

などでは相当有効と思います。
 香港のダブルデッカーは12m級の3軸が中心だから日本には向かないが、今回乗車した短尺のエンヴァイロ400クラスなら、充分活用できると考えます。
 いかがでしょう、日本のバス業界(造る方も、走らせる方も)も、ダブルデッカー車のシティバスへの積極的な導入は考えられないでしょうか。

 なお、エンヴァイロ400はすでにKMBやシティバスにも導入されているとされていますが、この後香港島の城巴(シティバス)の6系統(中環~赤柱(Stanley))で運用を確認しています。

 後半は軽便鐵路とMTRを訪ねます。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 JALの「ドラえもんジェット」就航が発表になりました。
 来年3月の劇場版公開に合わせ、今月12日から来年3月下旬まで運航するという事です。
「ドラえもん」ジェットは一昨年の春にもB777-300で就航していて今回で2回目、新鶴丸になってからは初めてです。
 今回はB767-300ER(DOM JA656J)になり、12日の徳島線1435便から就航との事。
 B767だと追いかけるのは大変だけれど、前日夕方にスケジュールを公表するという事で、なんとか撮れそうですかね。
 機体デザインは今日現在は発表されていません。
 就航時のお楽しみ、という事でしょうか。
 JALと小学館は「SKY MANGA」もあるし、最近仲が良さそうですね。

《今日のニュースから》
首都高速羽田トンネル 天井板金具の破断を発見

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