№820 思い出の海外旅行クロニクル 1.1992年ヨーロッパ「入門編」 3

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 この日から3日間はスイス巡り。
 町も田舎も、期待に違わぬ美しさでした。
 なのに車窓の写真がものすごく少なくてゴメンナサイ。

1992年10月20日(火)

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 ジュネーヴ・コルナヴァン駅。

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 モントルーへ向かうために乗車した、スイス国鉄の列車。
 ところで、スイスでは公用語がドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語と4種類あり、ロマンシュ語以外の3ヶ国の言葉が一般的に使われている。
 このためスイス国鉄の標記はたいてい、次の3種類が併記されています。

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SBB … Schweizerische Bundesbahnen (ドイツ語)
CFF … Chemins de fer Federaux Suisses (フランス語)
FFS … Ferrovie Federali Svizzere (イタリア語)

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 レマン湖越しに眺めたアルプス。

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 モントルー駅の近くの踏切。

 今回の旅行はとにかく「入門」的なものだから、まずはモントルーより、4つの鉄道線を乗り継ぎ、アルプスの山々を存分に眺めながらルツェルンに向かう、「ゴールデン・パス」に乗ります。
 まずはツヴァイジンメンまでの「モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道」(MOB)。
 パノラマタイプの客車で編成される「パノラミック・エクスプレス」等が有名です。
 軌間1,000㎜の「メーターゲージ」。

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 その「パノラミック・エクスプレス」の車窓。
 10月半ばでもう雪景色だったんですねー。

 ただ、この時は終点まで乗りとおさず、確か途中でローカル列車に乗り継いだと思う。

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 そのローカル列車で、混合列車になっています。
 昔は日本のローカル私鉄でも、このようなタイプの列車が多かったようです。

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 どこかの駅にいた貨車。
 全面ペプシのCM。

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 中間では比較的主要なシャトー・デー駅。

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 終点のツヴァイシンメン駅。
 駅名の響きで解るとおり、フランス語圏からドイツ語圏へ抜けてきました。

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 シュピーツ行の「シュピーツ・エーレンバッハ・ツヴァイシンメン鉄道」(SEZ)。
 こちらは標準軌で、列車のイメージも国鉄に近い。
 車窓はやはりきれいだが、ここからシュピーツで「レッチュベルク鉄道」(BLS)に乗り継いでインターラーケンに至る区間は、「つなぎ」という印象が濃い。

 
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 インターラーケンはグリンデルヴァルトを経由してユングフラウヨッホに向かう、一般の日本人にも御馴染みの山岳地域への起点となる駅。
 ただし、今回はそのまま国鉄の列車に乗り換えでした。
 私鉄のBLSが標準軌なのに、国鉄がメーターゲージなのが面白い所。

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 ブリエンツ湖越しに眺めるアルプス。

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 中間には、ラックレール式の区間まであります。

 この日はルツェルンからそのままチューリヒに向かい、YHに泊まったのだと思います(連泊でした)。

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1992年10月21日(水)

 チューリヒの市内及び近郊の市電や私鉄を訪ねました。

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 フォルヒ鉄道(FB)はチューリヒ中央駅から国鉄で一駅、シュタデルホーフェンの駅前から発着します。
 途中までは市電と軌道を共用。

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 そのシュタデルホーフェン駅…というか、電停。
 車両も市電に近いタイプです。

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 一方で当時は、いかにもスイスの小私鉄風情の旧型電車も残っていました。
 この路線も、市電から分かれた郊外の車窓が美しかったはずですが、車窓の写真がない…。

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 チューリヒの市電。
 この電車は当時としては比較的新しいですタイプ。
 超低床電車はまだありませんでした。

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 チューリヒの市電は「信用乗車方式」という事もあり、たいていの電停には券売機が設置されています。
 日本でも参考にならないか、と思ったものでした。

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 チューリヒ市内には、「ポリーバーン」という短区間の小ケーブルカーがあります。

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 歴史は相当古そうで、こんな絵葉書を売っていました。

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 チューリヒ中央駅の地下ホームから出発する「ジールタール・チューリヒ・ユトリベルク鉄道」(SZU)には2つの路線があります。
 本線は国鉄と同じサイズの電車が走り、画像の如くダブルデッカーもあります。
 途中の駅までは住宅地なので頻繁運転ですが、どこかの駅から先はガクっと本数が減りました。
 終点のジールブルックで国鉄と再度接続しますが、山間部の小駅で人影がほとんどありません。

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 SZUでも絵葉書を発売しています。
 こんなロケーションの中を走っているんだよ、という事で。

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 一方のユトリベルク線は、中央駅から2区間は本線と線路を共用、閑静な住宅地の中を走り、郊外の行楽地ユトリベルクに至る路線です。
 こちらは小私鉄らしい小型電車。

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 ユトリベルク駅構内はこんな感じ。

 停車している電車を見て、あれ?と感じませんか?

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 パンタグラフが、車体から大きくはみ出ているのです。
 最初は意味が解らなかったのですが、帰国してから調べてみて解りました。
 本線は交流15,000Vなのですが、ユトリベルク線は直流1,200V。
 なので共用区間では、交流の架線の脇に、ユトリベルク線専用の直流の架線を並行して貼っているのです。

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 チューリヒ中央駅のSZU専用地下ホーム。
 従って両路線の架線は交差させる事が出来ず、ユトリベルク線の発着は右側(何番線だったっけ?)に限られる事になります。

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 チューリヒ中央駅に停車中の近郊電車。
 地上ホームは広いドームです。

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 チューリヒ中央駅のソラリー。
 中・長距離列車と、国電に相当する「Sバーン」に分かれています。
 Sバーンの一部は地下ホーム発着です。
(SZUとはまた別)

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 列車に掲げる行先案内板。

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 最後にチューリヒ界隈。
 こういうムード、いいですよね。
 町の木々も赤く黄色く色づき、秋真っ盛りの風情でした。

 本当は、翌日にはドイツに向かうつもりでした。
 しかし、前日のモントルーへの移動の途中で見かけたローカル私鉄の電車にどうしても乗りたくなり、翌日はインターシティ(IC)で急遽ジュネーヴ方面に逆戻りする事になるのです。

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