№804 JTB時刻表2012年10月号(JTBパブリッシング)

 JTB時刻表2012年10月号は、先週の20日(木)に発売になりました。
 次の土曜日・29日(土)に東北新幹線のダイヤ改正が行なわれ、山形新幹線も所要時間の短縮が図られます。
 という事で、表紙は庭坂~赤岩を走行する、山形新幹線。

◆ まほろばの里 吉野・飛鳥へ
 近鉄吉野線が来月25日、開業100周年を迎えるのに合わせた企画グラビア。
 最近の吉野線はダイヤ改正毎に特急も一般列車も減便が続いてちょっとさびしいのですが、「さくらライナー」のリニューアルも行なわれた事だし、今一度活性化が期待される所です。
「ラビットカー」は、今現在運行されている車両(6051F)の写真が欲しかったかな。
 100周年記念の「吉野・飛鳥フリー乗車券」が12月9日まで発売されていますが、発売場所が近鉄主要駅に加えてKNTツーリスト・近畿日本ツーリストの主要支店・営業所。
 ライバルの代理店の名前を出しちゃった。
(もちろんここでしか買えないからそれは当然だけれど)
  
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第66回
 嵯峨野観光鉄道の運転士の方。
 初の女性運転士というだけでなく、初の自社養成の運転士だという事です。
(これまで列車の乗務員は全てJRのOB)
 機関車が「彼」って、まだ独身なのですか?
 しかし「運転士はどうや?」と聞いてくる社長さんもなかなか豪快な方ですなあ。 

◆ のりもの探Q隊 vol.16

画像

 前号に続いて新交通系になりました。
 まずモノレールの分類で大まかに「跨座式」と「懸垂式」に分けられ、「懸垂式」でさらに「サフェージュ式」「上野式」(上野動物園で運行されている、東京都交通局の路線)「スカイレール」(広島)などに分けられます。
 日本にはないと記されていた「ランゲン式」とは?と調べてみると、ドイツのヴッパータルで運行されている路線がそうで、実は15年ほど前に軌道は見た事はあったのだけれど、工事運休で乗れなかったのが残念でした。
 サフェージュ式のポイントの一つに「脱線の恐れがない」とありました。
 そういえば跨座式ではかなり前だけれど、東京モノレールが浜松町で脱線事故があり、長時間不通になったという事があったなあ。
 地味な点では、クーラーからの水滴はドレン溜めに溜めていて、走行中は排出される事はないとあって、ああなるほどなあと思った。
「ぶら下がり健康器」、古い銭湯でたまに見かけるけれど、一般の家庭ではどの位残っているのかなあ?
  
「のりもの情報局」には、養老鉄道で運行されている「ラビットカー」の写真がありました。
 車両の血筋としては、こちらが本家の「ラビットカー」になります。

◆ 黄色のページ
 10月27日(土)にJR北海道でダイヤ改正が実施される事になり、ここでは指定席連結の列車が先行して掲載されています。
 快速〈エアポート〉は1往復が札沼線(学園都市線)石狩当別直通になります。

下り エアポート217号
 新千歳空港21:50 → 23:12石狩当別
上り エアポート60号
 石狩当別5:33 → 6:53新千歳空港
(いずれも札幌~石狩当別は、全車自由席の普通列車)
 この他特急〈スーパーカムイ4号〉〈すずらん1号〉でダイヤを修正。
 全列車は次号掲載。

 三江線は10月1日(月)から今年一杯、社会実験でバスによる増発が行なわれる事になり、在来の列車と含めてダイヤが掲載されています。
 全線直通運転はなく、基本的には浜原で分断。

下り
江津 → 浜原 4本
浜原 → 三次 1本
口羽 → 三次 3本
上り 三次 → 浜原 2本
三次 → 口羽 2本
口羽 → 江津 1本
浜原 → 江津 1本
石見川本 → 江津 2本

 列車の隙間を埋める形であり、需要に合わせた事もあるのか、案外不規則な運行系統・ダイヤになっています。
 千金駅は通過。
 運賃は鉄道と同じで、乗車券も共通で利用できます。
 三江線の名前の由来や、沿線や路線の歴史等も記されていました。

 №802で書いた、10月21日(日)改正の京成〈スカイライナー〉〈シティライナー〉〈モーニングライナー〉〈イブニングライナー〉の時刻が先行して掲載されていました。 
  
◆ 本文
 九州北部豪雨の影響で、豊肥本線の立野~豊後竹田が不通になり、列車の記載がなくなっています。
 代行輸送が行われているようですが、時刻表上には時刻なし。
 〈九州横断特急〉は不通区間をはさんで分断された運行になっていて、豊後竹田~別府は40番台(列車番号9000番台)で区別されています。
 運行区間では、1号の宮地・阿蘇発車を除いて時刻の変更なし。
〈あそぼーい!〉は101号の立野→宮地で時刻変更あり。

 JR西日本の「アーバンネットワーク」では10月8日(月)・9日(火)(なぜか路線によって異なる)に一部ダイヤの変更が行われるようですが、理由が解りません。
(JR西日本の公式サイトにも、今日現在は発表なし)
 その直前の10月1日には、新山口付近で朝方の一部ダイヤの変更があり、山陽本線では新山口乗換えが上下1本ずつ直通運転に変更になります。
 こちらはJRのサイトに寄れば、新山口駅の橋上駅舎化工事のためとの事。

 会社線では、加越能鉄道が10月1日より加越能バスと改称。
 鉄軌道事業廃止(万葉線に譲渡)から10年以上経ちました。
 この加越能バスを含め、西武バスと共同で運行される池袋発着の関越道高速バスの一部が、10月1日より新宿駅西口発着に延伸されます。
 新潟線と富山線は昼行も一部、上越線・高岡線が夜行のみ。
 新宿駅西口は7番線の発着、現在西武バスの池袋行一般路線が発着する所です。
 なお8月29日より、中国バスの超デラックス夜行高速バス〈ドリームスリーパー〉が運行を開始しているのですが、まだ時刻表への掲載がありません。
(横浜・町田~福山・広島で、上下共〈メイプルハーバー〉の約30分後を運行するダイヤ。詳細は中国バスのサイトを)

 秩父鉄道〈パレオエクスプレス〉は、今年のSLでの運転は全て取り止めとなり、EL牽引で12月3日(月・夜祭の日)まで運行。
(料金は不要)
 和歌山電鐵は10月1日にダイヤ改正を実施。
 全列車掲載ではありませんが、平日早朝の増発・土休日夕方の削減・所要時間短縮・特急〈くろしお〉との接続の改善がポイント。
 
 国際線航空では、ANAの成田~ヤンゴン線が10月15日就航(全ビジネスクラスのB737-700ER)。
 JALとBAが10月1日より、東京(羽田・成田)~ロンドンの全便で相互にコードシェア運航を開始。
 デルタ航空の羽田~デトロイト線は9月一杯。
 国際線の本格的な変更は、10月28日の冬スケジュール変更を待つ事になるでしょう。

「鉄道チャンネル」とのコラボページでは、〈ナインドリーム甲子園〉の話題がありました。
 新大阪22:10 → 22:15大阪23:59 → 6:45甲子園口。
 恐らく、史上最短・最遅の夜行列車でしょう。
(ちなみにこの区間、普通に走ったら18分)

 次号は10月20日(土)発売。
 冬の臨時列車に加え、北海道と共に、11月4日の高架化工事後の新潟近辺の新ダイヤの掲載が予告されています。
 それから、来月には東京駅の赤レンガ駅舎の復元工事がいよいよ完成を迎えるので、その情報もあるかも知れません。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 秋分の日を過ぎて、少なくとも夜はさすがに涼しくなってきました。
 もうこのまま、猛暑なんてぶり返さないで欲しい。

《今日のニュースから》
宮城県沖で漁船沈没 乗組員13人行方不明

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