№802 京急線・京成線・都営浅草線・北総線 10月21日(日)ダイヤ改正

 明日リリースかな?と油断していたのでウッカリ見落としていたのですが、京急線に加えて京成線・都営浅草線・北総線の10月21日(日)ダイヤ改正の詳細が、きのう発表になっていました。
 京急蒲田駅の高架化が完成するのに合わせたものですが、羽田空港だけでなく、成田空港側でもかなりの変更があるようで、全体的に空港アクセス輸送の改善に重点が置かれています。
 各者のプレスリリースを元に、ポイントを記してみます。
(芝山鉄道は今の所リリースなし)

京急

画像

 すでに概要は7月31日に発表になっていて、№768でも書きました。
 なので重複する部分が多々ありますが、改めて記します。

主なポイント
1. 日中 品川方面~羽田空港 快特(エアポート快特を含む)を10分間隔で運転

 所要時間は品川~羽田空港国内線ターミナル15分に短縮。
 快特は京急蒲田に停車。
 エアポート快特は引き続き通過ですが、差が30秒しかつかず(秒単位で記すのが京急らしい?)、40分間隔は変わらなくて中途半端な気もするし、全部停めても良さそうな気もします。
 都営浅草線も急行運転→京成線内はアクセス特急の列車を、エアポート快特と呼称して運転するらしい。
 他の快特は都営浅草線は各駅停車(高砂または北総線まで運行)なので、明確に差別化したかったのかも知れません。
 日中のエアポート急行がなくなるので普通電車を増発する事は前にも書きましたが、具体的な運行区間は今回も記されていませんでした。
 蒲田で折り返せるのかなあ。この辺は詳細なダイヤの発表を待たないと。

2. 横浜方面~羽田空港 日中はエアポート急行を10分間隔で運転
 土休日は朝方も10分間隔運転。
 横浜方の始終着地点はここでも記されていませんでした(新逗子または金沢文庫でしょう)。
 日中のエアポート急行は横浜→羽田空港国内線ターミナル間が26分に短縮。

3.平日朝ラッシュ時 品川方面発快特、横浜方面(新逗子)発特急の羽田空港行を増発
 品川からは1時間9本の快特、横浜からは1時間6本の特急を運転。

4.この他本線系統も含め、品川始終着列車の一部を泉岳寺発着・浅草線直通に延伸

 なお、エアポート快特のイメージカラーを緑→オレンジに変更。
 在来の快特と区別する一方、京成側のアクセス特急と連続したイメージを持たせるため。

 以上を総合すると、日中の空港線は、品川・浅草線方面行エアポート快特or快特と、横浜方面行エアポート急行が、いずれも10分間隔で運行されるという事になるようです。
 気になるのは快特通過駅で、品川方面行エアポート急行がなくなる事で、利便性を損なうのではないかと思われる部分がある事。
 空港線内(糀谷・大鳥居・穴森稲荷・天空橋)では直通どころか、京急蒲田で上下移動を伴う乗り換えが必要になります。
 前回改正のエアポート快特蒲田通過でスッタモンダがあった大田区だけに、どのような反応が生まれるのか。
 また本線の青物横丁・立会川・平和島は、品川から先へは乗換えが必要になります。
 20年前までは特急(立会川は通過)・急行合わせて10分間隔で浅草線直通があったのですが。
 中間駅の地位の低下もあるのですが、はっきりと羽田空港へのダイレクトなアクセス輸送の拡充に振れた今回の改正、沿線の反応はどう出るでしょうか。

京成
 №775で京成の成田空港アクセス改善の私案を書いてみましたが、ほんの一部ですが反映されている所もありました。

1.「スカイライナー」増発
 京成上野を5時58分に出発する列車が設定されています。
 また成田空港発では14~16時台が20分間隔になります。
 なお時刻は、今日発売のJTB時刻表2012年10月号にも掲載されています(後で別に書きます)。

2.アクセス特急の所要時間短縮
 駒井野〔信〕での長時間停車については何度か指摘させて頂きましたが、やはり多々問題が生じているようで、(駒井野〔信〕だけではないだろうが)全体的に停車時間を見直す事で所要時間の短縮を図るという事です。
 最高速度の引き上げも停車駅の削減もないのに、押上~成田空港で9分の短縮と言いますから、全体的にかなり冗長な停車時間が取られていたようです。

3.日中のアクセス特急⇔北総線列車の接続を改善
 矢切での通過待ち→新鎌ヶ谷での待ち合わせに変更。
 千葉ニュータウン方面のアクセス特急通過駅から浅草線方面への所要時間が短縮(最大7分)。

4.「シティライナー」は京成上野⇔京成成田1往復に削減
 京成上野発9時01分(土休日03分)、京成成田発15時15分。
 これで「シティライナー」は空港アクセスには利用できない事がはっきりした事になり、この次の改正では設定そのものが怪しくなった感があります。
 速やかに本線の成田空港アクセス再整備が求められます。

 なお、その他本線系統は、時刻の変更はあるが、パターンの変化までは起きないようです。

北総
 基本的に京成のスカイアクセスと被ります。
 他の点では、

1.印西牧の原始終着の列車の大半を印旛日本医大まで延伸
2.夜間の急行1本を普通電車に変更

 京成線内は普通電車だった列車で、これで北総線内の急行は全て、京成線内は快速での運行統一。
3.平日夜間に下り1本増発

都営浅草線
 相互直通先各社の改正内容がストレートに持ち込まれる事になりますが、それ以外では、

1.平日 早朝の直通列車の改善
 5時台の押上→西馬込の列車を三崎口行特急に変更、6時台の西馬込発列車が泉岳寺で成田空港行アクセス特急に接続
2.平日夕方 6連の列車を全て8連に増結
3.平日夜間 押上折り返しを京成線直通に延伸
4.平日 泉岳寺または押上で京成線・北総線直通列車への接続を改善
5.土休日朝方 西馬込~泉岳寺で増発


 なお、このダイヤ改正の前提となる、京急蒲田駅の高架切替工事が荒天などで行えなかった場合、ダイヤ改正は1週間後の10月28日(日)に行われる事になります。
 しかしこの告知があったのが都営地下鉄だけで、肝心の京急にはどこにも記されていなかったのはどうして?

 以上、本当に簡単ですが、京急線及び関連する各者のダイヤ改正のポイントを記してみました。
 やはりプレスリリースだけでは全体像は把握できるものではなく、全線時刻表の発売が待たれます。
 …出すよね?

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

《今日のニュースから》
旭川スタルヒン球場 ナイター設備設置工事開始

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