№755 フランス超弾丸旅行2012 1.JL405便
お待たせしました。先月24日~29日にかけてのフランス旅行記を、今日から書いていきたいと思います。
何しろ5泊(内1泊は機内)6日という、欧州行としては超弾丸旅行(だと自分では思っている)でした。
ただ、一昨年2010(H22)年に訪れた時には行けなくて、「機会があったら何とか行きたい」と思った、ミュールーズの鉄道博物館(+トラムトレイン)と、ピレネーのローカル鉄道「トラン・ジューヌ」という、目的がはっきり定まった旅行だったので、それなりには充実したかなと思っています。
加えて今回はボルドーにも行きました。
期間は短いですが、画像数が多い(特に鉄道博物館)ので、12回に分けて書く予定です。
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6月24日(日)
今回は成田からJAL便で素直にパリを目指すが、成田までの足は敢えて、京成スカイライナーをチョイス。
もちろんまだ乗った事がなかったからと言う事と、成田のLCC就航が増えているので、この機会に成田空港への鉄道アクセスのあり方を考えてみたいと思って。
始発の京成上野駅。
たたずまい自体は変わらないが、当然スカイライナーのロゴが新タイプに変わっている。
今日乗る〈スカイライナー11号〉は、事前に京成電鉄のWebサイトより予約済み、乗車前に券売機で予約番号を入力して購入になる。発車15分前までなので注意。
京成上野」8時13分発〈スカイライナー11号〉。
ようやく乗る機会をつくる事が出来た。AE-8編成。
駅構内は思ったよりは閑散としていたが、外国人が目立ったようだ。
やはり日暮里からの乗車が多い。
スカイツリーを巻く様に走り、隅田川で遠ざかっていく。
放送は日・英・中・韓の4ヶ国語の自動放送+車掌の日本語放送。この肉声放送が、日本語自動音声とほとんど内容が被っていて、少しくどいと思った。
座席は、座り心地は若干固めか。ピッチは広く、PC用コンセントは1人1つずつ設けられていた。
4号車にあるフリースペースの壁面には丸窓が3つ縦に並んでいるが、身長によっては景色が見づらいかも。JR九州「ソニック」のような大型窓の方が良かったかも知れない。
仕切り扉の上にあるモニターでは、様々な情報がやはり4ヶ国語で表示される。
これは、ガルーダ・インドネシア航空が第1ターミナルに移転した事を知らせている。
「成田エクスプレス」のような、出発便の情報はなかった。すぐ到着するからかと思うが。一方で「この電車は成田空港行。次は空港第2ビル」の表示が何度も出るが、次がもう成田空港というノンストップ特急では、行先の表示は余り意味がない気がするし、次の停車駅はもう少し接近してからでも良いのではないか。後はADEKAやVISA、H.I.SのCM、それにイメージビデオなど。
土屋で〈成田エクスプレス11号〉と合流、しかしあっという間に置き去りにしていく。座った状態だと、160㎞/hというのは思った程実感がなかった気がする。日暮里では乗車が手間取って2分延発だったが、空港第2ビルは定刻の到着だった。
「スカイライナー」を含めた、成田空港の鉄道アクセスのあり方は、このフランス旅行記が終わったら考えてみたいと思います。
成田空港のJALカウンター。一昔前なら、特にエコノミ-クラスはチェックインで延々行列を作るのがお約束だったけれど、今回はバッグを預けるために手荷物カウンターに向かうだけ。なぜなら。
既に「Webチェックイン」を済ませた後、「搭乗券」をプリントアウトして持参しているから。これが搭乗券になってしまうとは、すごい時代になったよな、と思う。
「Gate 91」という405便の出発ゲートは、係員の手書き。サテライト。
サテライトへ向かう新交通システムから見た、JALフリート。国際線に関しては、B787を除くと新鶴丸化はまだ余り進んでいない様子。
サテライトの免税品店街。個人的には余り趣味ではないが。
JL405便はB777-300ERで、就航から結構経つが初めて乗る。JA735J、まだ「Arc of the Sun」カラーだ。
搭乗券に記された時刻の通りに、搭乗が始まった。
後方にトーイング待ちのB787が見えるだろうか。
成田付近の混雑とかいう理由で、10分近く遅れての出発。地上スタッフが手を振ってくれる。いつもの光景。
離陸はA滑走路のR/W16R、ただでさえ遠い上に、誘導路が一部工事中で迂回を強いられたりして、端まで来るのに20分もかかった。日曜日ゆえ「さくらの山」は人だかりが多い。
離陸、一直線に上昇、太平洋上空で左旋回する形でUターンし、北上するルートを取る。
右下に見えてきたのは阿見プレミアムアウトレット。その向こうはJRAの美浦トレーニングセンター、そして霞ヶ浦。この後筑波山も見えてくるのだが、関東地方は天気が悪く、日光は見えなかった。
天気予報の通り、新潟は晴だった。
粟島。
離陸から1時間40分、新潟から1時間強でシベリア上空に差し掛かり、やがてアムール川を横断する。
機内の様子。メインモニターではNHK・CNNに続いてフランスのF2のニュースが放映されていったが、CDGの税関職員が多数、横領で検挙されたと伝えていた。
おつまみ。
成田→パリの機内食は「Soup Stock TOKYO」のプロデュースに寄るもので、かなり内容がこれまでと違っていた。洋食をチョイスしたら、エッフェル塔の風景写真が背景としてあしらわれていた。
(和食だと、東京スカイツリー)
「ラタトゥイユとカレー風味のライス」「枝豆のポテトサラダ」「鱈マリネとスパイシーマリネ」、スィーツはエクレアだ…。これに赤ワイン「BARON MAXIME 2010 Merlot」などと気取ってみた。
個人モニターのエンターテイメントのゲームから「数独(ナンプレ)」。
機内食の中間のリフレッシュメントは、「蒸しパン」。
フランス風の「はちみつとチーズの蒸しパン」と、日本風の「さくら蒸しパン」。
今は映画コンテンツもいっぱいあるけれど、その中から「Chronicle」。
日本では未公開みたいだけれど、ある出来事がきっかけで特殊能力を身につけた高校生3人が大ハシャギするが、やがて破滅に向かっていく、そんな内容だったと思う。
(日本語音声あり)
今のJALの映画って、上映前に「エクスペディア」のCMが入るんだ。
パリ到着前の2回目の機内食。
「コーンスープ マッシュポテト添え」「クロワッサンサンド」「アプリコットゼリー」。
広大なシベリアだが、全体的に天候が不安定そうで、時々不気味な形の積乱雲が表れた。
バルト海のゴッドランド諸島。
ストックホルムの郊外にある、アーランダ空港。成田からここまで10時間とちょっと。
オランダ上空より、パリに向かって降下が始まるが、雲海がべったり張り付いて、何も見えやしない。事前のアナウンスでは、パリは雨で、16℃だそう。寒そう…。雲海を抜けて地上が見えたら、もう滑走路だ。
R/W27Rに着陸。荒れ狂わんばかりの水煙が上がる。
ここからターミナル2Eに向かうが、これがまた長い。誘導路をウネウネ走って、16分もかかった。
CDG到着は、これでも定刻だった。2Eはまた新しいターミナル。JALのパリ線は何度も搭乗しているが、そのたびにターミナルが変わっているような。
さて入国審査は、ゲートは20以上あるように見えるのに、3つしか開いていない。しかもうち2つは「EU EEE CH」、つまり欧州の人々専用で、日本人は長い行列で待たされる事になる。到着がJAL便だけだったから?TVモニターがあってニュースを伝えていたようだが、サッカーの「EURO2012」が開催中で、準々決勝でフランスがスペインに敗れた事を伝えていた。
結局20分はかかってしまった。まあその分、成田で預けていたバッグが既に荷物受け取りのテーブルでグルグル回っていたのだが。
残念ながら今日はこれで一件落着、という訳には行かない。パリ市内から、TGVでミュールーズを目指す事になるが、それは次回。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
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《今日のニュースから》
三菱自工 オランダの工場を1EURで売却 欧州から撤退