№730 JTB時刻表2012年6月号(JTBパブリッシング)

 JTB時刻表2012年5月号が20日(金)に発売になっています。
 表紙は高山本線の角川~坂上で、紫陽花を前景にして鉄橋を渡る、キハ48の2連(東海色+国鉄ツートンカラー)。
 もう紫陽花の季節ですね…。

◆ 祝 大宮~盛岡間 東北新幹線開業30周年
 この6月23日、東北新幹線・大宮~盛岡が開業して30年になります。

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 当初大宮が起点になったのは、東京~大宮、特に赤羽付近で用地買収が極めて難航したためで、首都圏に高速鉄道を新規建設する事がいかに難しいかを思い知らせる出来事となりました。
(埼京線はその見返りの意味がある)
 6月23日の時点ではあくまで「暫定」で、東北本線も特急〈はつかり〉や〈ひばり〉、急行も相当残ったものでした。

 今後の東北新幹線はとにもかくにも北海道・新函館延伸(北海道新幹線)が焦点となるでしょうが、車両面ではやはりE5系が標準型、という事になっていくのでしょうか。
 北海道直通用として新系列(E7系?)とかが開発されるのでしょうか。
 その時には食堂車、とは言わないけれど、バーコーナー位は欲しいかなあと思います。
(FASTECH360にはあったらしいが)

 ところで、185系「リレー色」は出ないのかなあ。

◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第62回
 阪急電鉄の梅田駅の助役さんで、大手私鉄の管理職は初めて。
 まず運転士になるためのルートがちょっとビックリ。
 入社後社内研修1ヶ月半→車掌見習い2ヶ月→運転士研修というのは、私が勤務していた会社とは全然違う。
 何より駅員を経験していない。
 大卒という事もあるのだろうけれど。
(私がいた私鉄は、駅員1年以上→車掌1年以上経験がないと、運転士にチャレンジする資格が生まれなかった)
 お気に入りの車窓が新幹線と併走する上牧~大山崎という事でしたが、ここは確か、新幹線開業前に新幹線のレールで阪急の電車が走った、という区間だったはずです。
「阪急」といえば「宝塚歌劇」というイメージもあるし、女性らしい、柔らかな応対が期待されます。

◆ のりもの探Q隊 vol.11
「車両改造の舞台裏を探る」とありましたが、「A列車で行こう」の改造で、改造というよりは改装かとも思いますが、確かにかなり手が込んでいるようでした。
 ベースはステンレス車体ですが、さすがにラッピングでごまかさず、全塗装にしています。
「バーカウンター」は、むしろ通常の特急(〈かもめ〉とか〈ソニック〉とか)に欲しいかなあ。
 昔の787系〈つばめ〉はビュッフェが売りで、よりイメージアップに貢献した訳だし。
 ただ、何度も繰り返しですけど、この手の九州の観光特急は、内容自体はとてもいいですが、「特急」という種別はやはり疑問だなあ。
 今回はベースも特急車両なのでまだいいのでしょうが。

「のりもの情報局」では伊豆箱根鉄道駿豆線の1100系(西武701系)のさよならイベントの詳報があります。
 6月11・12日運転(平日なんだ)の臨時快速の時刻は黄色のページに。

◆ 黄色のページ
 まず7月1日~8月31日の国内線航空のダイヤが速報されていて、いよいよジェットスター・ジャパン(JST)のダイヤも公表されています。
 7月3日にまず、成田~札幌(新千歳)・福岡線に就航します。

7月3日(火)のダイヤ
JST111 成田8:20 → 10:00新千歳
JST117 成田18:30 → 20:10新千歳
JST112 新千歳10:30 → 12:10成田
JST118 新千歳20:40 → 22:20成田
JST123 成田13:10 → 15:10福岡
JST124 福岡15:40 → 17:25成田

 この後7月9日に関空・沖縄にも就航しますが、関空行JST101便は成田発がなんと6時ちょうど。
(月・土曜日は10分遅発)
 いくら格安でも、これではどうやって空港に行けばいいの?
 また関空線以外ではSKYとの競合になり、首都圏でもLCCの直接対決が見られるようになります。
  
 それで、本文の航空時刻表でもそうですが、この後エアアジア・ジャパンの就航も予定され(8月1日かららしいが、この時点では掲載されていない)、LCCが本格的に日本中を飛び回るようになると、ダイヤも大事なのだろうけれど、まず運賃から会社・便を決定する、という流れになってきそうです。
 そうなると、会社に関係なく、出発時刻順に便を並べるという今のスタイルはそろそろ見直しでは?
 運賃も相当違いが出てくる訳だし、多分「A社の便が満席ならB社で行こう」という選択にはなりにくくなるのではないかと考えます。
 なので同一路線内でも、会社毎に並べるスタイルに変える方が現実的ではないでしょうか。

「おトクなきっぷ&お出かけ情報」では長良川鉄道の一日フリー切符があり、あわせて3月から運行を開始した「ゆら~り眺めて清流列車」の解説がありました。
 №655で「どんな列車なのか?」と書きましたが、絶景ポイント付近で速度を落とし、ゆっくり景色を楽しんでもらおうというものらしいです。
(別にお座敷車を使う、という訳ではなさそう)
 途中の(行き違いのための)長時間停車駅の停車時間を短縮するので、全体的に大きなダイヤの変動はないよう。

◆ 本文
 JRは、夏の臨時列車が発表になりました。
 特に北海道が「北海道ディスティネーションキャンペーン(DC)」(7~9月)関連なのか積極的で、長距離を運行する列車の設定が目立ちます。
 特にキャンペーン開始直後に1日限りの長距離急行の設定があり、「北海道一周」と冠して、かつての名急行の愛称をつけた、全車指定席の客車列車になっています。

7月1日 北海道一周ニセコ号 函館8:00 → 15:18札幌(小樽経由)
7月2日 北海道一周狩勝号 札幌8:29 → 17:04釧路(富良野経由)
7月3日 北海道一周大雪号 釧路7:46 → 20:44札幌(網走経由)
7月4日 北海道一周エルム号 札幌8:04 → 14:00函館(苫小牧経由)

 また札幌発7月20日には、夜行急行〈まりも〉が一晩だけ復活、釧路発22日には昼行が〈まりも〉として走ります。

7月20日 まりも 札幌23:00 → 翌日6:23釧路(南千歳経由) B寝台+全車指定席
7月22日 まりも 釧路10:26 → 20:44札幌(富良野経由) 全車指定席

 さらに8月6~30日は函館~札幌を山線経由で運行する特急〈ヌプリ号〉が走ります。
下り 
 函館11:43 → 18:29札幌
上り
 札幌8:04 → 14:00札幌
途中停車駅:五稜郭・大沼公園・森・八雲・長万部・黒松内・ニセコ・倶知安・余市・小樽
 普通車指定席+自由席
〈北海〉とはつけられなかったのかな?

 その北海道ではDCに先駆けて6月1日、札沼線(学園都市線)・札幌~北海道医療大学が電化開業します。
 下り51本中38本、上り49本中31本が電車化され、大幅に所要時分が短縮された列車もありますが、運行形態自体はこの時点では変化なし。

 JR東名高速バスが6月1日にダイヤ改正を実施、初めて「新東名高速経由」を謳った、〈新東名スーパーライナー〉が新設されます。
 3往復設定され、東京→名古屋が最速5時間(完全ノンストップ)、名古屋→東京が最速5時間28分(霞ヶ関降車停車あり)。
 なお、〈新宿ライナー三河・なごや号〉(昼行便)は廃止となります。

 高速バスの新路線として、大阪バスの東京~大阪線(夜行)があります。
(6月15日開業)
 王子駅発着で東京駅・京都駅・大阪駅・天王寺駅を経由して「東大阪布施駅」まで。
 運賃は曜日によって違うが、片道7,000~8,000円という事なので、ごくスタンダードな夜行バスになるのでしょう。
 大阪バスは4月25日には大阪~名古屋線を開業させていて、北海道バスも含めて積極的な路線の新設が目立ちます。

 会社線では、4月29日に相模鉄道、5月19日に神戸電鉄のダイヤが改正になりました。
 神戸電鉄は詳細は記されてはいないものの、粟生線がショッキングで、特に志染~小野は日中、15分間隔からなんと1時間間隔に大幅削減されました。
(急行で運転。なお神鉄のWebサイトより、全線全列車の時刻表がPDFファイルでダウンロード可能)

 スカイツリー関連のバスは、羽田空港線以外は全く記載がありませんでした。意外。
 東京水辺ライン「浅草・お台場クルーズ」の日中の1便が桜橋(スカイツリー最寄)に寄港。

 国際線航空では、ANAのシアトル線が掲載になりました。
 7月25日就航で、B777-300ER(CY2クラス設定)でデイリー運航。
 なお6月1日に予定されていた、LHの成田~デュッセルドルフ線の就航は見送り(来年になるとの事)。
 またKEの成田~済州島線は9月1日よりB737で運航と予告が出ました。
 既に関空~ソウル(金浦)線はB747に置き換わっており、この予告通りなら、いよいよ日本でA300(旅客型)は見られなくなる事になります。
 さらにMH便のANAコードシェア(FFP提携も)が5月一杯で終了。

 7月号の発売は6月20日(水)。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 明日の当ブログの更新はお休みとし、本体の更新作業を行います。
 今回は、先日秋田に出かけた時に撮影した羽後交通が中心となり、2年ぶりの更新となります。
「ごてんまり」号や、最近転入してきたばかりの日産ディーゼル7mRNなど合計10枚を追加し、3枚を交換します。
 なお、秋田中央交通についてはその次の6月16日付(15日夜間作業)の更新で新規公開致します。

「バスジャパン・ハンドブックシリーズR77・茨城交通」が発売になりましたが、これからデータを整理しますのでしばらくお待ちください。
 なお6月1日に高速バス笠間~秋葉原線が開業し、笠間からの高速バスが復活する事になりますが、時刻表6月号にはまだ掲載なし。

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《今日見た・聞いた・思った事》
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 運賃の一例も記載されているのですが、アムステルダムまでだと63,000円~なのに、バルセロナ・ロンドン・ローマへ乗り継ぐと58,000円~。
 アムステルダムで乗り継いで遠くに行った方が安くなる訳です。
 こういう傾向は他の航空会社でも見られるようですが、一体どういう理屈なのだろう?
 この辺を調べて安く行く、というのが「賢い旅行者」という事になるのでしょうか。
 
「完全試合」まで、あとアウト1つ…!!
 18年ぶりの大記録と思われましたが…。
 でもきちんと気持ちを切り替えられたのはさすが。
《今日のニュースから》
巨人 杉内俊哉投手 ノーヒット・ノーラン達成

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