「バスラマインターナショナル131」が先月末発売になりました。
ちょっと遅くなりましたが取り上げます。
今号は少し構成が変わっていました。
★市長も応援 福岡にオープントップバスデビュー!
さすが西鉄という所でしょうか。
音頭を取ったのが市長でしたか。
福岡市は、住みやすさという点では大都市の中では上位だろうと思うけれど、固定的な観光の目玉というと、大宰府などの郊外になって、さらには遠く長崎とか熊本とかという事(電車・バスで簡単に移動できるので)にもなり、印象は確かに薄いかも知れない。
もちろん2階席も楽しそうだけれど、リアの1階席が面白そうだと思いました。
メーカーサイドの談話も見たかったけれど、ベースが馬匹車なので、技術的な課題は意外になかったという事かも知れません。
★日野ポンチョEV 登場!
東京都の羽村市と墨田区で相次いで運行を開始したポンチョEV。
コミュニティに特化したスペックという事ですが、
1.価格がディーゼル車の4倍以上
2.充電時間が長くて運用効率上はどうか
この2点がもう少し改善されないと、地方自治体はまだ手を出しづらいのではないか?
あと、この夏はまた電力不足が避けられないはずで、影響が出ないと良いが。
電気に限らず、エネルギーは公共交通に優先して配分される仕組みが必要でしょう。
★ヒュンダイ・ユニバース2012年モデル登場
スタイル的に、相当日本市場を意識したと思われます。
特にフロントは、かなり日本車に近くなりました。
先代モデルは、やはりどこか韓国的に見えるので。
行灯の位置もそうで、高速バスだとここに行先・愛称を表示する事になるのでしょう。
先代モデルによる西鉄や昭和の高速車の写真もありますが、見た限りでは特に正面の行先・愛称の表示が見づらいかなと思えるので。
神奈川でもユニバースを見る機会が多くなり、特別支援学校のスクールバスで使用されるケースもありますが、こうなると国内メーカー(三菱ふそう・J-BUS)のユニバースに対する本音も知りたい所。
★バス事業者訪問 155
日本交通は大阪に本社がある関西の事業者なのですが、個人的には鳥取県の事業者という印象が強くあります。
(地べたの路線バスをベースに見るので)
その鳥取県の路線バスは鳥取・倉吉・米子をベースとして、各エリア間を結ぶ路線がないというのは16年前と変わりませんが、やはりかなり路線が減っているようにも見えます。
京都交通についても抱き合わせで取り上げられているためか、もう少し鳥取のバスについて割かれてもいいかなとも思いました。
日ノ丸との関係もほとんど触れられていませんが、<キャメル>運行開始からまもなく四半世紀、もはや取り立てて特筆すべき事はもうないという事でしょう。
京都交通も福知山と舞鶴では路線がつながっていないようです。
ツアーバスの参入のあり方についてはっきり異議を唱えているのは、たぶん今号の日交が初めてです。
「土足で踏み込むな」という事でしょうか?
車両面ではガンバとセレッソの二股をかけているのが少々笑えた。
選手送迎バスと高速バスを兼用するのは、関西では一般的なのかもしれません。
(山陽バスにもある(ヴィッセル神戸))
京都交通をもう少し見たかったが、BRCハイブリッドが新製投入されているのは心強い。
★特集 改めてバスの安全を問うⅡ
読者からの声で、ダイヤ作成の提案があるのですが、現実的にはやはり鉄道と違ってあまりにも不確定要素が多すぎると思います。
当面は全体的な道路交通量、信号待ちの回数や時間、バス停の停車時間など、地道にデータを積み重ねていくしかないでしょう。
それと、バス停でバスを待っている乗客に遅延状況を知らせるシステムが確立できれば、ある程度はフォローも可能か。
「情報がない」事が利用者の心理に悪影響を与えるので。
(これは他の交通も同じ)
とりあえず、ドライバーが色々な面でストレスを感じない環境の整備、でしょうか。
バス事業者だけでは限界の部分が多く、道路・施設管理者などの理解とか、学校などでの社会的教育が必要になる部分が多いし、ジャーナリズムの啓蒙も必要なはずです。
★各地の新車から
東武バス日光の一般路線用大型車の新車は30年ぶりですか。
(「世界遺産めぐり」での導入はある)
昔は北関東一体に路線網があり、ロケーションも似たようなものだったから他地域からの転用も容易だったろうし、近年でも首都圏の貸切や深夜急行からの転用で賄えてきたので、新車投入の必要は少なかったのでしょう。
びっくりなのは日立自動車交通のエアロスター・ノンステップで、一般路線バスへ参入するのですか。
しかもPASMOの「バス特」のサービスもあるらしいから本当に普通の路線バスらしいけれど、どこを走るのだろう?
(今日現在、公式Webサイトでは発表なし)
次号のバス事業者訪問がここらしいから、ちょっと注目。
事業廃止になった公営3市営バスは、もう少しページが割かれるかと思ったのですが、後を引き継ぐ民営バス事業者の取り組みを今後取材していくという事なので、その辺に期待したいと思います。
「Lions Express」は、乗務員も目的地に着いたその日の内に帰るのか。
しかも西武は宇和島線もあるし、大幅遅延の可能性も考えると、2人の交互乗務とはいえ、先の大事故みたいな事にならないかと、ちょっと心配も。
大阪市営のポンチョの話題もあるけれど、元々経営形態をどうするかという議論があった所へ、エキセントリックな新市長の発言・行動もあって、少々雲行きが怪しくなってきたのではないか?
どの方向に行くにしても、もう少し穏やかにやって欲しいものです。
次号ですが、先述したようにツアーバスで大事故が相次いだ事、それに西八王子駅での事件があったので、割とページが割かれる事になると思います。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
スペインは一応西側先進国の一員と見られるはずなのですが、若年層の失業率が50%を越えるとは、さすがに異常なのではないでしょうか。
まもなくフランスで大統領選挙の決選投票が行われ、ギリシャも総選挙、オランダも総選挙になるようですが、前にも少し書いたと思いますけれど、このままでは誰が国のトップになろうとも、政権が左右どちらに移ろうとも、解決はとてつもなく困難と思わざるを得ません。
公共交通への悪影響も心配されます。
《今日のニュースから》
ユーロ圏失業率10.9% ユーロ導入以降最悪の記録を更新
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