東武ネタを続ける予定でしたが1回お休みし、小田急のロマンスカーについて書きたいと思います。
3月16日を持って10000形「HiSE」、20000形「RSE」が引退する事は既に発表になっていますが、今朝の朝日新聞の横浜版では、残る7000形「LSE」の内、ワインレッドカラーの1編成を元のオレンジカラーに戻し、このカラーで統一するとありました。
(もう1編成は廃車らしい)
一昨日「ロマンスカー1編成をオレンジ色に戻すとあったが、どういう事か」と書きましたが、こういう事でしたか。
(恥ずかしながら、1月31日付けでプレスリリースが発表になっていました…。でも「企業・IR・採用情報」から入らないと解らないもん)
こうなると、小田原でJR185系の「国鉄ストライプ色」との並びもありうるのか…既に起こっているでしょうが。
ところで、この復刻オレンジ色が残存の7001F・7003Fのどちらに施されるかまでは解りませんが、7001Fだとしたら1980(S55)年デビューなので、通勤車5000形も引退するので、8000形(1982(S57)年デビュー)を上回る、小田急の最古参という事になります。
7003Fとしても8000形と同い年。
先の185系もそうですが、特急車が通勤車を差し置いて最古参になる訳です。
また、HiSE引退及びLSE1編成リタイアにより、ロマンスカーで展望席を設けた編成は50000形「VSE」、及びLSEの2編成ずつ、計4編成まで減少する事になります。
30000形「EXE」デビューまでは、展望席つきロマンスカーは3100形「NSE」×7、LSE×4、HiSE×4、計15編成ありましたから、1/4にまで減少する事になります。
前面展望席がロマンスカーの代名詞であり、EXEにそれがなかった事が不満を招いてVSE開発の原動力ともなった事を考えると、風向きが変わってきているのか?とも感じます。
VSEは2編成造られた後追加がなく、後のロマンスカー新造は60000形「MSE」のみで続けられています。
加えて同様な展望席構造を持ったJR北海道の「クリスタルエクスプレス」が、踏切事故を契機に座席を撤去、仕切りを設けて展望室に立ち入れなくなった事もあり、(小田急でも一時アクシデントで展望席を販売しない事があった)、ひょっとしたら小田急ロマンスカーでも、展望席つき車両は主流とはなりえなくなるのではないか?
(ひょっとしたらだが、福知山線の事故も若干影響しているかも)
まあ前面展望室付きロマンスカーは小田急のフラッグシップだから、全く歴史が途絶えてしまうという事もないだろうが、今後LSEもそう長くは運用できないはずで、その後継車はどういう構造をとる事になるでしょうか。
ロマンスカーの場合は、特に箱根地域の観光政策とも直接結びつくので難しいと思いますが、今後はVSEの増備があるのか、あるいはまったく新しい構造 … 名鉄「パノラマSuper」のような構造もありえなくはない … を採用するのか、注目したいと思います。
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《今日見た・聞いた・思った事》
JALが出資したカンタス航空系のLCC「ジェットスター・ジャパン」が7月(3日以降)の就航を発表しました。
まずは成田を基点に札幌・大阪(関西)・福岡・沖縄への就航を目指し、来年には国際線にも就航するとの事です。
日本では「PEACH」の就航がいよいよ3月2日に迫っていて、さらにANAが出資した「エアアジア・ジャパン」も8月の就航を目指しています。
日本でもLCC同士の競争が繰り広げられることになり、経済誌や旅行誌などでは「LCCの時代」「空の旅の革命」と大ハシャギしているようです。
一方の外国、特に欧州では先月から今月にかけ、スペインの「スパンエア(JK)」、ハンガリーの「マレヴ・ハンガリー航空(MA)」が相次いで運航停止に追い込まれました。
ショッキングなのは、どちらもワールド・アライアンスのメンバーという事で(JK…STAR ALLIANCE、MA…one world)、他の航空会社にも大きく影響を与えています。
アメリカン航空の「チャプター11」申請も記憶に新しいですが、インドでもエア・インディアはSTAR ALLIANCE加盟が「保留」、キング・フィッシャー航空もone world加盟が延期と、世界的な、特に欧州の経済の混乱を背景にしてか、どうも大手エアラインの動向がどの国でも怪しくなってきています。
LCCはもはや国を越え、全世界的なネットワークを広げようとしていますが、こうなると既存の航空業界の枠組み自体が破壊的に変動していく事になるのでしょうか?
なんだか怖い気もするし、ひとつ間違うと利用者に悪影響を与えかねないのだから、もう少し冷静に動向を見極める事も必要ではないでしょうか。
《今日のニュースから》
U20女子サッカーW杯 日本開催決定
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