№642 バス・マガジンvol.51(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジン」51号は先月末発売になりました。
 表紙は日野のポスト新長期規制モデルトリオ、レインボーⅡ・メルファ・ポンチョ。
 本文中に試乗レポートがあります。

◆ ポスト新長期排出ガス適合車 イッキ試乗チェック!!
 いすゞエルガミオ/日野ブルーリボンⅡ、日野メルファ、日野ポンチョ、日野リエッセⅡの実物写真及び試乗チェック、それと三菱ふそうエアロミディの詳報。
 エルガミオ・ブルーリボンはアドブルーシステムを採用しないでポスト新長期規制に適合させた。
 先代モデルとは、どこで見分けたらいいだろう?
 公式サイドのエンジンルームのメッシュが少し小さくなったように見えるが、気のせいか?
 ポンチョは神奈中バス・舞岡〔営〕に導入され、東戸塚駅発着の2つの系統で運用に入っています。
 またエアロミディは西武バスに導入された模様。

◆ 1970~80年代 それは改造車の楽園だった!
「ドア増設改造車」「ドア埋め込み改造車」「方向幕大型改造車」「北関東型方向幕増設」「バケルトン改造車」の5パートに分けて、1970~80年代を彩った、異形のバスたちを一挙公開。

画像

 なるほど言われてみれば、貸切格下げ自体は多くても、この形態の方向幕を備えた車両は、他地域では見かけなかった。

画像
 
 本文では出てこなかったが、東北地方では他に岩手県交通にもあったかも知れない。
 セミデッカーに中引戸を増設した越後交通は無茶しすぎ。
 公営バスにもこの手の改造車があったとは知らなかった。
 それにしても、「改造車」である事を抜きにしても、よくこれだけの古いバスの写真が集まったもの。
 扉で太田駅行(旧塗装)と前橋駅行(新塗装・大型方向幕拡大)の群馬中央バスが並んでいるのは、たぶん伊勢崎駅前での撮影で、今の群中バスの路線網の壊滅ぶりを見ると、本当に古きよき時代と感じてしまいます。
 あと10~15年早く生まれていれば…。

◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.51 茨城交通
「みちのりホールディングス」傘下に入って、再建を進める茨城交通バス。
 新路線の開設や運賃値下げ、茨交県北バス再統合や茨城オートのバス部門の再統合など、積極的な展開が見られるようになった。
 常陸大宮~山方宿駅(JR水郡線)線は調べてみると平日6往復、土休日3往復と少ないが、とにかくこの手のローカル線が今になって新設になる事自体が画期的。
 末永い運行が期待されます。
 車両面では1984年式レインボーが未だ現役なのが驚き。
 首都圏から比較的近くながら、車両がバラエティに富んでいるのは魅力的です。
 ただ、大子は日帰りで撮りに行くには遠いなあ。
 今後の課題は、低公害車の導入、ICカードの導入、さらに同じみちのりホールディングスの、特に福島交通との協力関係の構築でしょうか。
 茨城県と福島県はお隣同士ながら、福島県の特に中通りとはあまり接点がないようなので。

◆ 全国バスターミナル探方 第12回
 新静岡バスターミナルと、静岡駅バスターミナル。
 新静岡バスターミナルは、ショッピングセンター「セノバ」及び静岡鉄道新静岡駅に直結した、屋内型バスターミナル。
 静岡駅バスターミナルはJR静岡駅前に整備が進められ、4年前に運用を開始した。
 両バスターミナルが静岡市中心部におけるバスの拠点の両輪として機能する事が期待されます。
 
◆ 京都の四季を楽しむ 京都バス路線ガイド
 さすがに京都なのでどこをどう走っても絵になる感じ。
 残念ながら京都市の中心部を走る姿しか知らず、北部の方面の路線に乗った事がないのはお恥ずかしい。
 37系統の廃止は、今日現在では公式Webサイトでは発表になっていません。
 関連して白黒ページに「京都バス 車両全タイプ 完全ガイド」。

◆ 路線バス全方位レポートvol.51 山梨県
 基本的には富士急行グループと山梨交通グループで2分され、両社の廃止路線を新規事業者が埋めるという形態。
 他県からの入り込みは皆無に近いようです。
(本当は西東京バスが奥多摩から、丹波山村と小菅村に乗り入れるが、その先の県内路線がない)
 もう少し富士五湖方面などの路線の写真があると良かったけれど。
 特に富士急グループは「KABA BUS」や水陸両用バスがある訳だし。
 山梨交通は、一般路線には専用のICカードがあるが、PASMOは導入されないのでしょうか。
(PASMO事業者だが、利用できるのは中央高速バスのみ)
 なお身延駅から北岳の登山口になっていた奈良田(「路線バス 終点の情景」でも取り上げられていた)への路線は昨年末に廃止になり、地元タクシー事業者2社による代替運行になっています。

 今号はこの他に「Things happened in a year」で西鉄バス。
 西工がなくなった事で、純正車体の車両の導入が進んでいる上に、「ひのくに」でヒュンダイ・ユニヴァースも導入。
 今までは社号6000番台は日産ディーゼルでしたが、これからはヒュンダイが担うのでしょうか。

「Lions Express」は西武観光バスと西鉄高速バスの両方が公開されました。
 西武の方は、車体には「西武バス」と書かれているようですが。
 長崎県交通局の「お買い物バス」のリエッセは、長崎自動車が運行していた「らんらん」車。

 次号は城下町を巡る観光周遊バスの特集。
 思いつくのは静岡・金沢・姫路・熊本ですが、他にどれだけ出るでしょうか。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

********************

《今日見た・聞いた・思った事》
 今日も雪がムチャクチャですね…。
 いつか「国道で遭難するのか!」とどこかで書いた記憶がありますが、また下北半島の国道で同じ緊急事態が起こってしまいました。
 幸い除雪が進み、渋滞が解消されて何とか事なきを得たようです。
 鉄道網も、今日も広域で混乱しているようで、今日一日運休という路線がいくつもありました。
 こうなると一地方の力では限界で、除雪費が底をついているので青森県などが国に支援を求めたという事ですが、それはそうでしょう。
 何とかなりませんかね…。

《今日のニュースから》
トヨタ 新型スポーツカー「86」発表 4月6日発売開始

この記事へのトラックバック