№589 20年ぶりの国内大旅行・西日本 3<番外編>・「ティーパーティ」より「ティータイム」だよね

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 前回は京阪石山坂本線のラッピング電車を撮りに行ったと、少し書きました。
 今日は一息入れて … ティータイム? … この日の日中石山坂本線で運用されていて、撮影したラッピング編成を一挙公開します。

 それにしても石山坂本線は日中、坂本直通と近江神宮前折り返しを合わせて10運用運行されているのですが、うち9運用がラッピング車というのには驚かされました。
(他にも錦織車庫にいて運用されていなかったラッピング編成もあります)

 まず、最大の話題になっているのが、なんといっても大ヒットアニメ「けいおん!」とタイアップした「放課後ティータイム・トレイン」。

 
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 ちなみに、私は「けいおん!」のアニメは知りませんでした。
 ただ、№526で取り上げた、アニメ脚本家の首藤剛志氏が生前書かれていたWeb上の連載の中で、「けいおん!」を割とホメていたので、どんなものだろうとは思っていましたけれどね。
(でも、TVアニメは昼間やればいいと思うのに、なぜ深夜枠なんだろう?)
 今回のラッピングは、昨日公開が始まった劇場版をPRするもので、今月一杯位は走るらしいです。

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「放課後ティータイム・トレイン」は613F。
2両とも湖側・山側でデザインが異なっていて、メインキャラクターの5人の女子高校生が描かれています。
(主人公の平沢唯は両面)

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 613号車の湖側。
 平沢唯がアップで描かれていますが、窓が開いて目が切れてしまっているのはご勘弁。
(この日はちょっと気温が高かったが、冷房が入っていなかった)

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 613号車の山側で、同じく平沢唯の、こちらは全身が描かれています。

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 614号車の湖側。
 先頭側が琴吹紬で、連結側には中野梓が描かれているのですが、梓はちょっと解かりづらくなってしまいました。
 ファンの方、ゴメンナサイ。

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 614号車の山側で、先頭側には秋山澪、連結側には田井中律が描かれています。
 ここも律が解かりづらくなって申し訳ありません。
 狭いホーム上からでは、これが精一杯でした。

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 車内も外観に合わせたデコレーションが施された上、窓上には劇場版のシーンの一部が公開されています。
 でも、一般の人、特に私みたいなオジサンが一人で乗るのは、ちょっと恥ずかしいかも…。
(天井吊りのの広告は他編成と同じ一般のもの)

 他にも話題のアニメ番組のラッピング編成があります。

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 619Fは10月より放送が始まった「機動戦士ガンダムAGE」。

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 ヘッドマークに描かれているのは、ガンダムワールドでおなじみのペットロボット、「ハロ」です。

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 こちらも車内にデコレーションが施され、窓上には登場人物やモビルスーツの解説が書かれています。
「けいおん!」もそうですが、こういう事ができるのは、関西の私鉄では窓上を広告スペースとしては使わないのが普通だからですね。

 その他のラッピング電車。
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 603Fは「戦国大津物語」。
 よく解からないのですが、成安造形大学の手によるものだそうです。

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 601Fは「大津の京阪電車を愛する会」の手によるパート・ラッピング。

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 707Fは元々京阪の手による「Mother Lake」のラッピングが施されています。

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 607Fは大津市社会福祉協議会によるパート・ラッピング。
「ええやん!みんなの笑顔」と書かれています。

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 605Fは「まんが日本昔ばなし」のパート・ラッピング。
 DVDのセールスのラッピングみたいです。

「まんが日本昔ばなし」「けいおん!」「機動戦士ガンダムAGE」。
 共通しているのは、TVアニメの放映がMBS(毎日放送)系列という事。

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 709Fは「きかんしゃトーマス」。
 石山坂本線でも交野線同様にトーマスのスタンプラリーを行なっているのですが、列車は交野線10000系と違って、地の色を生かしたパート・ラッピングになっています。

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 611Fは京阪オリジナルのラッピング車で、坂本ケーブルに合わせたカラーリング。
「縁」の名があります。

 このように、10運用中の9運用が何らかの形でラッピング車になっていました。
 ラッピングがなかったのはこの編成だけ。

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 705Fただ1編成だけでした。
 台車がピカピカなので、全般検査から出場したばかりなのでしょうか。

 最近はバスのみならず、鉄道でもラッピング車花盛りですが(「けいおん!」は今山手線でも走っているそうです)、石山坂本線ほどラッピング編成が多い鉄道はさすがに少ないでしょう。
 これからも様々なラッピング、特にアニメ作品は多くのファンを惹きつけるでしょうが、個人的にはやっぱり程々にして欲しいかなあ、全体のせいぜい半分位に抑えて欲しいかなあ、と思っています。
 そのほうがより、ラッピングデザインが立つでしょう。

20年ぶりの国内大旅行・西日本 4 につづく 次回は本筋に戻ります。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 今日は茨城県取手市のコミュニティバス「ことバス」を撮りに行ったのですが、郊外で待ち構えようと10時前に取手駅前の大利根交通バスのバス停に並んだらひどいものでした。
 沿道に、例によってショッピングセンターができたせいで、片側1車線の道路は右も左も大渋滞。
 10時05分の北方車庫行は40分も遅れて着いた上に、通常は5分程度で走れる区間が1時間近くかかる有様。
 ドライバーは終着後すぐ別の系統の運用に入る事になっていたようでしたが、気の毒でした。
 比較的多かった乗客(そのSCの客ではなかった)は、一部途中で降りては行ったものの、特に騒がずじっと待っていたというのは救い。
 これを見て思った事2点。

1.幅の広い、新設のバイパス沿いならまだしも、こんな道の狭い所にSCなんて造らないで欲しい。
 私が乗ったバスだけでなく、「ことバス」も路線によっては50分も遅れてしまっていました。
 恐らくは関東鉄道バス(特に光風台団地経由竜ヶ崎線)もでしょう。
 1日数本の地域の足がこんな事に巻き込まれるなんて、間違っている。

2.一方で、マイカーの利用が全然なくならないなあ、何も変わっていないなあというのも実感。
 LRT建設の検討の過程で「コンパクトシティ構想」とかも打ち上げられているけれど、現実には資金力にモノをいわせた大資本が郊外に大規模な店舗を構えて大安売りをやって、大衆がそれを支持して、どっさり買い物するためにマイカーを利用するのだから、ほとんど説得力がない。
 行政も事業者も労働組合も、ただ「公共性」とか「環境」とか感情的な部分だけに訴えて公共交通の利用を叫ぶけれど、もう少し現実を見て、マイカーからの乗換でもきちんと個々の経済効果が出るような、公共交通誘導の施策を考えて、提言して頂きたい。

 なお「ことバス」については既に本体で、関東鉄道担当の「中央循環西ルート」専用車をご覧頂いていますが、年末の更新で、大利根交通持ちの2路線も含めて、残りを公開する予定です。
(大利根交通は、一般路線車も公開予定)
 
《今日のニュースから》
「日本初飛行の地」代々木・陸軍憲兵場跡地 「重要航空遺産」に認定

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