№552 週末 ちょっと慌て気味に関西旅行 3.和歌山電鐵初訪問

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9月11日(日)

 関西は、今日も晴れ。
 前半は和歌山電鐵を訪れ、後半はかなり久し振りに関西空港で旅客機の撮影をします。
 ここは2回に分けて、今回は和歌山電鐵、次回は関西空港について書きたいと思います。
 貴志川線は南海時代には何度か来ましたが、和歌山電鐵譲渡後は初めてになりました。

 天王寺から紀州路快速で和歌山へ。
 阪和線はほぼ定時運転でしたが、特急<オーシャンアロー><くろしお>に運休が発生しています。

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 和歌山駅に張られていた、紀勢本線(きのくに線)の運転計画。
 特急はもちろん、普通列車も紀伊田辺から先は影響が大きく、白浜から先は全面的に不通。

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 幸い和歌山電鐵は影響ありませんでした。
 №536でご覧頂いた、「いちご電車」が描かれた一日乗車券を購入して乗ります。

 和歌山駅には、当日の「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」の運行予定時刻表が掲げられています。
「いちご電車」はお休み(検査に入っているのか、数日休みになっていた)。
「おもちゃ電車」ももうこの後伊太祁曽に入庫してしまう。
 一日中走るのは「たま電車」だけ。

 ここでは、南海時代のままのカラーの編成で、一気に貴志川へ向かいます。

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「たま駅長」に合わせて立て替えられた、貴志駅の新駅舎。
 前の木造駅舎も、それなりに趣があったのだけれど…。

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 中はカフェや物販コーナーになっています。
 ここで、「たま」のジャム3種類を全部買いました。
 なお、日曜日は「たま駅長」はお休みです。

 ところで、訪れた方はわかるかもしれませんが、貴志川線は単線の上、架線柱が線路の両側にあるので、2連といっても編成をきちんと取れる場所はそれ程多くはありません。
 数少ないポイントとして、西山口駅の貴志駅寄りの踏切はどうでしょうか。

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 その西山口駅の時刻表。
 苺のマーク以外は南海時代のままという感じです。

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 その西山口駅から100m弱?位貴志駅寄りにある踏切。
 ここから撮影した「たま電車」はこんな感じ。

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 ここは朝10時位までが勝負でしょうか。
 そうでないと正面に光線が当たらなくなるので。

 その「たま電車」が貴志まで行って、折り返してくる所を乗りました。

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 例によって、凝った改造がなされて、面白い形状の座席が並んでいます。

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 本棚もあって、やはりというべきか猫関係の書籍や雑誌を中心に並べられています。
 この部分の車体は窓が埋められていて、随分本格的。

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「ネコ」つながりでドラえもんの人形が並んでいる棚もありました。

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 運転台は南海時代そのもの。
 2270系は、元は南海高野線の「ズームカー」22000系で、近代化で2200系に置き換えられ、一部が改造の上貴志川線に転用、そのまま和歌山電鐵に引き継がれたものです。

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 和歌山駅構内でも、和歌山電鐵の編成写真を撮れる場所がありました。
 迂闊だった。
 ここも午前中(ここは11時位まで?)が勝負か。

 今回は正味貴志まで1往復する位で終わりました。
 №536でも少し書きましたが、本来和歌山電鐵は貴志駅付近で採れるいちごで売り出そうとしていたはずです。
 しかし、「たま駅長」がデビューしてからは、「たま」のキャラクターグッズなどが発売になったり、親会社の岡山電気軌道の路面電車や観光バスにも書かれたり、ポイントサービスのキャラクターにもなったり、ついには「役員」にまで上りつめる一方で、「いちご」「おもちゃ」が気のせいか、どこか忘れられているような感じがしました。
 あくまで1往復だけした上での感触ですが、和歌山電鐵は「いちご」「おもちゃ」「たま」電車と貴志駅以外は未だ南海時代のままという感じがします。
 なので、今後他の駅の改築が行なわれたりすると思われますので、是非「いちご」「おもちゃ」も生かした営業政策が取られる事が望まれます。
 あと、他の一般の3編成は、とりあえず外部のカラーリング程度は早く変えた方が良いのではないでしょうか。
 いずれ、他の「いちご」「おもちゃ」も早い内に撮れるといいなと思っています。

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 最後にもう一度、JRの運転計画。

 今日はこの後関西空港に向かい、展望ホールで旅客機を撮る事にします。
 それについては次回。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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《今日見た・聞いた・思った事》
 十和田観光電鉄(十鉄)が、鉄道線の廃止をほぼ決定しました。
 昨日、臨時の取締役会で決まった事のようで、まだ公式HPには記載がありませんが、連休明けの11日に活性化協議会でバス転換を正式に表明するという流れのようです。
 通常は廃止の申請から1年間は代替の交通のあり方について協議がなされますが、7日の読売新聞の記事では今年度中の廃止だともいっており、どういう事になるのでしょうか。
 十鉄はもともと東北新幹線が新青森まで延伸し、七戸町に駅が開業したらどうなるだろうとは思っていた。
 今年5月の時点でダイヤが大幅に削減、バスも大半の路線が土休日運休となり、正直「これはやばいなあ」と感じたものです。
 十鉄の場合は東日本大震災がトドメを差したともいえますが、長野電鉄屋代線も来年3月一杯で廃止となります。
 三陸鉄道のように壊滅的な被害を受けても全国から支援の手が差し伸べられ、国の支援によって復旧がなされそうな鉄道もありますが、どうもローカル鉄道は全体的には、やはり衰退の方向に向かっているように思えてなりません。
 何回か書いていますが、少なくと「公共性」だとか、「環境」「エコ」などという耳あたりのいい言葉を並べるだけでは、もはや鉄道に限らず、地域交通は維持できなくなってきている事を、考えるべきでしょう。

《今日のニュースから》
大井川鐵道で「SLサミット」 7年振りに重連運転実施

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