№559 福岡空港ソラリーの変遷

 先日の土曜日15日と日曜日16日、九州地方に出かけてきました。
 今回は行きは羽田→鹿児島、帰りは福岡→羽田で、いずれもANAのフライトを利用しました。
 そのことについてはまた後日書きます。
 帰りの福岡空港ですが、羽田便については全て第2ターミナルから出発します。
 その第2ターミナル2Fの手荷物検査場の前の大広場は、ガラス張りの大きな吹き抜けになっていて、四季折々の飾り付けや時には様々なイベントも行なわれ、旅人を楽しませてくれます。

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 この2008年11月12日には、クリスマスの飾り付けが施されていました。
 クリスマスまで、まだ一ヶ月以上あったのですが…。

 この大広場の天井からは、出発便の情報を表示する「ソラリー」が掲げられています。
 最近の大空港では液晶式に取って代わられてあまり見られなくなってきている「ソラリー」ですが、福岡空港今もバリバリ現役です。
 福岡に限らないですが、ほとんどの方は、あまりこういう出発案内表示にカメラを向けたりはしないでしょう。
 しかし私は、福岡空港から帰る時は、たいていカメラを向けて撮影してきました。
 改めて並べてみると、短い間ですが日本の航空の歴史が、ほんのちょっとでも伺えて興味深い所があります。
 今回は趣向をちょっと変えて、全部ではないですが、福岡空港のソラリーから日本の航空の歴史を少しですが振り返ってみたいと思います。

※ここで表示されるのは、第2ターミナルからの便のみ。
 第2ターミナルから出発するのはANA、JAL、JTA、SKY、SFJの、主に本州行の幹線及び準幹線。
 一部路線やJAC、ORC、AMX(過去にはANK等も)は第1ターミナルから出発する。
 したがってこのソラリーには表示が出ない。 

1993年10月12日

1993年10月12日
 撮影した中で一番古いのがこれ。
 ANAの「マリンジャンボ」(264便だった)に搭乗した日のもの。
 羽田線が中心になっている。
 なお、絹目のプリントから画像を起こしているので、粗くて見づらいのはご了承下さい。

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1999年3月19日
 大体お解りと思いますが、この日は全国的に天気が荒れ模様で航空ダイヤも大幅に乱れており、ほとんどが1時間以上の大幅な遅れになっていました。
 私も本来はこの後のANA270便に乗るはずだったのですが、1つ前の266便(本来の270便の出発時刻の出発になってしまっている)に変更、手荷物預けもできないほどの慌しさでした。
 関西空港が開港していて、下部に関西空港行の表示があります。
(今はこの時刻の関西空港行はない)
 前年にSKYが就航していますが、この時点ではまだ便数が少なく、既に最終便が出発していたのでしょうか、表示がありません(あるいは第1ターミナルからの出発だったか?)。

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2001年12月8日
 ANA250便(まだこの時点では表示がない)搭乗時。
 新国際線ターミナルのオープンの後、旧国際線ターミナルは国内線第3ターミナルに改装され、1~4番ゲートも使用されることになりました。
(第3ターミナルとは到着ONLYで、出発は第2ターミナルからそのままつながっている)
 ただし、SKY4便が出発する60番ゲートはバスのはずです。

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2004年10月26日
 SKY14便搭乗時。
 この年の4月にJALとJASが経営統合、JALのマークが先代の「Arc of the Sun」ベースに変わりました。
 当然JASはなくなっています。
 これに伴い、JALは国内線の便の番号が全て4桁化されました。
 10・11番ゲートは第1ターミナルのゲートとされたようで、このソラリーでは表示がされていません。

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2008年11月12日
 ANA260便搭乗時。
 SKYが新マークになった他、ANAからは「全日空」の3文字が消えました。
 JALは羽田線を含め、一部の路線で便の番号が3桁に戻されています。
 セントレアが開港し、ANA便が乗り入れる事になりました。
 一方JALはJ-AIRの小型機材使用で在来の県営名古屋空港に残留します。
 このため名古屋は、「名古屋(中部)」と「名古屋(小牧)」と区別されています。
 なお、現在のJALの小牧空港行は今年4月からFDAとのコードシェア運航になっていますが、FDAは第1ターミナルからの出発なので、このソラリーには出てきません。

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2010年10月7日
 JAL330便搭乗時のものです。
 IBEXが大阪便で乗り入れ、ANAもコードシェアも行なっています。
(現在のIBEX乗り入れは期間限定の模様)

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2011年10月16日
 そしてこれが先日、ANA258便で帰宅した時の撮影です。
 JALは鶴丸を復活させて再出発、沖縄線を引き継いだJTAと共に鶴丸が表示されています。
 ただ、両者とも日本語の社名表記は、若干印象が薄いのではないでしょうか。
 7月からSFJが羽田線に就航、羽田線は再び4社による運航になりました。

 なお、何度か書いているように最近は国内線でも海外の提携会社とのコードシェアが進められていますが、このソラリーでは表示されません。
 便数が多くなるので表示しきれなくなるという事でしょう。
 一方で見た限りではJEX、J-AIR、NALのマークが残っているようでした。

 航空に限りませんが、普段何気なく見ている出発案内表示も、こうして並べてみると歴史を感じるものです。
 この先、どんな表示がソラリーを彩ってくれるでしょう。
 「ピーチ」とか、「ジェットスター・ジャパン」等のLCCは、福岡へ乗り入れてくれるでしょうか。
 その前に、このソラリーはいつまで使われて行く事になるでしょうか。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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