№446 大震災から一ヶ月、道半ば…

 あの大震災から、1ヶ月経ちました。
 しかし夕方になって再び震度6弱の余震が発生、一時は津波警報・注意報まで出るなど、一連の地震が収まる気配が一向に見えません…。

 亡くなられた方々はもちろん、生き残った方々も未だに肉体的にも、精神的にも苦痛を味わいながら避難生活を続けられています。
 首都圏でも揺れて一部鉄道などにも影響は出ていますが、それでも被災地に比べたら遥かにマシでしょう。
 とりあえず停電はなさそうだし、食い物・飲み物も好き嫌いさえしなければいくらでもあるし…。
 で、原発事故もからんでここへ来て、「どいつが悪い、こいつが悪い」という悪口雑言がTV・新聞などのジャーナリズムに広がりつつあるようです。
 しょせん、当面の暮らしには困らない人々の、上から目線の議論のように思えてなりません。
 とりあえず、しばらく止めにしません?
 グダグダ人を悪く言ったり、敵視したりするのは。
 世の中には、その前にやるべき事はいくらでもあるはずです。

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横浜市営地下鉄下永谷駅

 首都圏はとりあえず、「計画停電」は終わる事になったようです。
 いまだ停電に苦しむ被災者の方々には非常に申し訳ない言い方になってしまいますが、とりあえずほっとしたと言うのが正直な印象です。
 結局、現代の人々の暮らしって、電力次第なんだなあ。
 計画停電は終わっても、首都圏では特に鉄道に大きな影響が残っています。
 間引き運転ダイヤもそうだし、駅では一部照明を暗くしたり、エスカレーターを止めたりしてしのいでいます。
 事業者によって多少異なりますが、車内で蛍光灯を抜いたり、駅間走行中は車内灯を消灯したりしています。
 計画停電回避は、鉄道事業者の犠牲の上に成り立っている事を知るべきでしょう。
 もちろん鉄道以外でも節電はやっていますが、鉄道は「ライフライン」ですから。

 で、駅の電力の使用ですが、まず照明に関しては、一部「ちょっといきすぎかなあ」と思える場所もあります。
 しかし、この状態において特に何も問題が起きないのであれば、いっその事この状態を通常のレベルとして定義し、電力供給の完全回復後もそのままにしておいてもいいのではないかとも思います。
 これから造られる新しい駅・駅舎は、出来るだけ照明をあまり使わず、昼間なら外の明かりを利用できるような構造にしておくべきでしょう。

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横浜市営地下鉄下永谷駅エスカレーター

 一方、エスカレーターに関しては、バリアフリーの観点からすると、やっぱり画一的に止めてしまうのはいかがなものかと思います。
 下りと言えども階段は苦手と言う人は少なくないはずですし、特に深い地下駅だと、階段が少なくなりがちで混雑緩和という点でも問題があります。
 代替となるエレベーターは決して多くはなく、待ち時間が長くなりがちだし。
 何とかバリアフリーに関する電力は、不自由なく利用できるようにして頂きたいものです。

 そこで駅構内の電力のあり方。
1.少なくとも駅構内は自動販売機は原則廃止。
 再選なった東京都知事も言及しているようですが、日本ほど町にも村にも自動販売機があふれているなんて、外国(少なくとも欧州)にはありません。
 まあ自分もその恩恵にあずかっているので大きくは言えませんが、駅構内なら売店とか、「NEW DAYS」や「Heart in」のような鉄道系のコンビニもあるのだし、代替は可能でしょう。
(最も、街中の販売機にも手をつけるなら、それらで食べている人の雇用も考えるべし)
2.多少矛盾しますが、「エキナカ」はもうホドホドにした方が良いかも。
 これはエネルギーの消費ももちろんだし、もう一つ、大震災はともかく鉄道に不測の事態が生じ、多数の旅客が構内に滞留する事態になった場合、広大なスペースがないと外に大勢の旅客を待たせる事になり、治安と言う面でも良くない。
 先月の大震災の時には一部の大学などが帰宅困難者を受け入れましたが、駅そのものにもそういう機能を持たせた方が良いのではないかと思うので。

 まだまだ大きな余震の発生が予想され、原発事故の対応のように現在進行形の出来事も余りに多く、被災者の方々の不安に満ちた生活はしばらくは続いてしまうのでしょう。
 しょせん「他人事」でしかない私になど何もいう資格はないでしょうが、それでもどうか、頑張ってください、と言う他、今の私には言葉がありません…。
 被災された場所が、旅の目的地として選べる日が早く訪れる事を祈ります。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 この事故の事については、№186で書きました。
 やはりロシアに対する不信感はいまだ大きいようです。
《今日のニュースから》
ポーランド政府専用機墜落事故から1年 ワルシャワで追悼式典

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