№445 バスマガジンvol.46(講談社ビーシー/講談社)

「バスマガジンvol.46」が先月末に発売になりました。
 震災による中断のため、また遅くなりましたが今日取り上げます。

◆ 世の中に1台しかない!? 希少車両
 前号から始まるはずだった企画は、今回が第1回。
 確かに少数派と言うのは、何もバスに限らないけれど、追跡が難しいんだよなあ。

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 なるほどそうかぁ!
 P-LV314Q自体が全国的にも珍しいし、同一形式に3社のボディが架装されているのも、昭和の終わり位からは珍しくなっていたし、この両方が合わさって、新潟交通の同形式が極めて特異な存在になっている訳です。
 でも北村の撤退で富士重になったのはわかるが、その翌年にはすぐにIKとなったのはなぜだろう。
 新潟交通も日産ディーゼルでは引き続き富士重を架装していた訳だから。
 しかし「なまず」が新潟市内への路線で復活ですか。
 扉の写真でもスペースランナーやガーラに囲まれて、何だか不思議な光景のようにも見えます。
 他にも東武のノンステップなど、一見普通に見えて実は少数派と言うのも、やっぱりあるんだなあ。

◆ 西日本車体工業 歴代バスボディ徹底解説
 第4回は58MCのS・C・SDの各タイプ。
 今回も「バスマガジン」らしく、メジャーなのもマイナーなのも写真がたくさんあります。
 印象的なのは、やはりヘッドライトが大型長方形2灯のタイプでしょうか。

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 ちょうど夜行高速バスブームに乗り、特に西鉄を中心とした西日本の事業者の夜行高速バスで大量に採用されたので、そう思えるのでしょうか。

◆ おじゃまします バス会社潜入レポート vol.46 川崎市交通局

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 今回川崎市営バスがチョイスされたのは、
1.開業から60周年を迎えた事
2.加えて、今号の特集である「希少車」が、規模の割に目立つ事
この2点があるでしょうか。
 川崎市営バスの場合は、
「他の事業者ではポピュラーな形式が、ここでは希少な形式だ」
という車両が多い事でしょうか。
 H2788(三菱ふそうKK-MJ27HL)なんて撮ってみたいけれど、かなり運用範囲が広いので先ず捕まえる事自体が大変です。
 長尺車が多いのは、東の工業地帯と、西のニュータウンという、自然にバスの需要が大きくなる地域を抱えているからで、この2面性が川崎市営バスの魅力でしょうか。
 特に西部では、意外とひなびた車窓が楽しめたりもします。
「かわさきノルフィン」は、時々フロンターレ戦などのイベントに出没する事があるようです。
 両隣の「みんくる」「はまりん」と比べて現代的だなあとか思ったりもします。
 最近まで採用されていた、川崎の名所のイラストが入ったシートモケットは、市営バスとしてリタイアした後、他の事業者に譲渡されてもそのまま使われている事が少なくないので、容易に判別するポイントになります。
(青森市営バスなど)
 歴史編では、アクアライン高速バスの写真がなかったのが少々物足りなく思えました。
 一時は横浜市営の貸切車だったセレガSHDが予備車両として使われていたものですが。
 なお、車両のデータは2010年3月31日現在で、その後の車両、ポスト新長期規制のBLCハイブリッドは反映されていません。(本体で掲載いたしました)
 新設の菅生〔営〕の記号は、以前の出張所(鷲ヶ峰〔営〕配下)時代と同じ「M」だそうです。

◆ここまで新しくなった 九州のバス網
 前号までの東北に続き、今回は九州新幹線関連のバスの動き。
 JR九州バスは「フェニックス号」から下りて独自路線の「たいよう号」を新設する一方、「B&Sみやざき号」は宮崎交通・産交バスと共同運行するなど、競争も協調もありの二面性でのぞむようです。
 後は他の高速バスや福岡を中心とした一般路線バス、そして「そらめぐりん」。

◆ 路線バス全方位レポートvol46 埼玉県
 2回に分けられ、今回はさいたま市を中心とした中央・東部。
 国際興業と東武バスグループが中心だが、最近は各市でコミュニティバスの設定が盛んです。
(本当は西武バスもあるのだが、次号でまとめて、だろう)
 国際も東武も都心からの深夜急行バスがあるのだけれど、この路線の専用車両って、殆ど撮れないんだよなあ。
 何しろ真夜中しか走らないから。
 どこか昼間にも運用される路線ってないかな?

 今号はこの他にも京都市交通局の動静(西工ボディのPDG-LV234L2なんて、全国的にも少数派になるのではないか?)、名古屋市営地下鉄桜通線延伸に伴う市営バス路線網の再編成など。
 鉄道ですが、長野電鉄屋代線の廃止が決定してしまいました。
 この路線は以前は本線格で、国鉄時代の169系の急行<志賀>が乗り入れたりしていました。
 ただ、人の流れがあっていない感があり、代替バスも先行きが厳しいように思えます。
 カラーページでは、JRバス東北の<はやぶさ>カラーのセレガ・ガーラが注目。
 JRバス随一の観光路線だったはずの<みずうみ号>もこの数年、衰退が目立つので、新車両には大いに期待したい所、なのですが…。

 最後に、沖縄のバス、いいなあ。

 次号はどうしても東日本大震災が避けて通れないでしょう。
 レギュラーの連載記事にも期待はしたいのですが、ここも気が重いなあ。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

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