№431 Forever JAL's B747-400 6

 JALのB747-400も、いよいよ最後の時が近づいてきました。
 定期便としては、3月1日のホノルル線(前日出発)と沖縄線が13時過ぎに相次いで成田空港に到着すると、全てのフライトが終わる事になります。
 多分空港も、マスコミも大フィーバーになるんだろうなあ。現金なものだけど。
 私は終日仕事なので、垣間見る事は出来ないのですが。

「Forever JAL's B747-400」も最終回です。
 退役の運命を決定付けられた、B747-400の最後の姿をご覧頂こうと思います。

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 400Dは一時期、中部空港(セントレア)~沖縄線に就航していた事があった。
 400型はホノルル線や成田線で見られたが、400D型は羽田路線以外の国内線に就航する事は少なかったから、地元ファンの注目は高かった。


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 再国際化に向けて建設中の、羽田空港新国際線ターミナル。
 手前の400型は、ソウル(金浦)行のチャーター路線だ。
 だが、新ターミナルのボーディングブリッジにJALのB747が繋がる事は、少なくとも定期便ではもうない。
 この便も、撮影の直後にB777-200ERにダウンサイジングされてしまった。


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 400D型も、夏以降急激に数を減らしていった。
 それにしても長い間(といっても20年足らず)も通っていると、同じ場所からの撮影でも、背景の急激な変化には驚かされる。


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 フレイターのハイテク化は、3号機以降は旅客型の改造によるBCFで行われる事になった。
 一見旅客機と同様だが、窓がないのでのっぺりして見える。

 経営の悪化はBCFの運命を大きく狂わせる。
 中にはせっかく改造されながら、JALでの営業運行には就かずに日本を離れた機体もあった。
 そして、JALはフレイターによる貨物事業自体を廃止。
 2010年秋、旅客型に先駆けて日本から姿を消していった。


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 成田空港B滑走路に着陸した、400F。
 B滑走路は2009年秋に延長され、大型機が離着陸できるようになった。
 本来は2010年春からの予定だった所、フェデックス機の事故でA滑走路が閉鎖され、多数の便が他の空港へのダイバートを余儀なくされた事態が起きた事で、前倒しで工事が行われたものだ。
 B滑走路と400Fの取り合わせは、短期間で終わってしまった。
 

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 同じくB滑走路に着陸、ターミナルに向かう400。
 多分ホノルルからだろう。
 国際線では最後の400型就航路線だ。
 成田空港付近は自然が豊かなはずだが、フェンスがどうにも目障りだなあ。


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 JALからは姿を消すB747だが、海外他社ではまだまだ盛業だ。
 後に見えるのは、カンタスのB747-400。
 カンタスはA380も就航させたが(昨年は大変だったけど)、B747もまだまだ活躍が続きそうだ。


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 多分、ミラノ行。
 欧州線はロンドンやパリ、フランクフルト線は比較的早くにB777-300ERに置き換えられていたが、他のアムステルダムやローマ、ミラノ路線では引き続きB747が使用されていた。
 しかしこれらの路線はサンパウロ線などと共に2010年9月一杯で廃止、B747も運命を共にしていった。
 賛否両論あった(どちらかといえば否定的な意見が多かったか…)「太陽のアーク」の尾翼だが、青空にはよくマッチしていたと思う。
 空高く飛ぶ機体をみても、尾翼を見て「あっ、JALだ」とすぐにわかったものなあ。


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 B滑走路は長距離路線には短いので、離陸にはA滑走路を使う。
 後姿、どこか寂しく見えるのは気のせいだろうか…。
 どうか最後まで精一杯飛び続ける事を祈ろう。


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 B747-400では最後のポストカード。

 最後に個人的なデータをいくつか。
 JALのB747-400シリーズには、1995年5月27日~2007年11月19日の間で、合計30回搭乗。
 全搭乗マイル(TPMベース)を合計すると、106688マイルでした。
 これは、地球を約4.2周した事になります。
 最長は2000年6月5日のロンドン(ヒースロー)発東京(成田)行402便で、6220マイル。
 最短は合計5回利用した、東京(羽田)~大阪(伊丹及び関西)路線で、278マイルでした。
 また、JALのB747-400シリーズの旅客型は42機導入されましたが、この内JA8921号機には最多の3回の搭乗がありました。
 2000年12月登録ですから10年未満しか就航しなかったのですが、意外なものです。
(2003年1月のパリ往復が同じ機材だった事もあります)

「JAL経営悪化の元凶」の(理不尽ともいえる)烙印を押されたB747-400は、その流れに逆らう事が出来ず、いよいよあと2日で私たちの前から姿を消そうとしています。
 個人的には、「クラスJ」に搭乗する機会がなかった事、何より「one world」(JA8913)を撮れずじまいに終わった事がなんとも残念でなりません。
 第1回の冒頭に書いたように、会社の経営そのものが立ち行かなくなった事が退役の理由で、しかもあまりにも唐突な決定だったから戸惑いも大きく、より悲しく思えてなりません。

 LCCの台頭に代表されるような、(少し古い言葉だが)「軽薄短小」がもてはやされる時代には、その居場所を見出せなくなってしまったのでしょう。
(最もLCCのスカイマークが、A380を購入すると言っているのだが…)
 いつの日か、JALがこの苦い経験を糧に再び世界ナンバー1の航空会社として復活(運航実績のナンバー1は証明済み)、もう一度超大型機の導入が見られる日が来る事を祈っています。
 ただし、勝手な思い込みですが、JALの超大型機はB747でなければなりません。
 A380に「鶴丸」は似合わないよ、たぶん。

「JAL、B747-8 導入決定!」

 そんなニュースを聞ける日を楽しみに待ちたいと思います。
 それが99%、妄想に過ぎないだろう事は解かっていても…。

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I don' t forget your silhouette!
Thank you for 21 years!!


 今回の連載は、
「日本の旅客機」(各年)
「JAL JET STORY」(いずれもイカロス出版)
を参考にさせて頂きました。


 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

 明日は、その本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」の更新を行います。
 今回は新京成電鉄グループを新規掲載する他、西武バス、関東バス、西東京バスで画像を追加し、京成バスで1枚だけ画像を交換します。
 船橋新京成バス、西武バス、関東バスでは、超少数派で終わりそうな、UDトラックスのポスト新長期規制「スペースランナーA」をご覧頂きます。
 また、西東京バスでは画像サイズの拡大を行います。
 今年はもう少し本体の更新の回数を回復させたいと思っていたのですが、どうにも自分の時間が少なく、写真を撮りに行く時間自体取れないため、しばらくは月1回(一応毎月1日付け)でいく予定です。
 当ブログの次回更新は3月2日の予定です。

《今日のニュースから》
新潟水俣病未認定患者団体 和解案受け入れを決定

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