都営バスにも新車(V代車)が入りました。
大半が久々の三菱ふそうとなるエアロスター・ノンステップですが、巣鴨〔営〕にはBLCハイブリッドも入っていました。
次回の本体の更新で公開できる見込みです。
10月28日(木)
空は快晴のように見えたが、明るくなるのは8時を回ってから。午前中は鉄道博物館を訪れ、午後にリヨン経由でグルノーブルへ向かうプランを組んである。とりあえずはLRTに乗る。2006年開業という、新しいLRTだ。2路線と小規模なので全線完乗は容易だ。バスと共通の24時間券で4EUR。
ミュールーズ市内交通 24時間券
車内
2系統 コトー
2系統 ユニヴェルシテ
2系統 ヌーヴォバッサン
YHの近くを走る2系統は、団地の中に位置するコトーと、ショッピングセンターがあるヌーヴォバッサンを結ぶ。特にYHの近くのパレ・デ・スポート停留所からコトーにかけては割と急な勾配が続く。大半の軌道が芝生敷きで、停留所には円形のアーチがかかっている。自動車道と完全に分離されているし、信号がほとんどなく、あっても優先信号になっているのも日本から見るとうらやましい。日本で言えば朝のラッシュ時に当たるはずだが、それ程大げさな混雑にはならない。
1系統 シャテーニェ
もう一路線の1系統は、SNCFの駅前とシャテーニュを結ぶ。こちらの終点のシャテーニュも住宅地の中という感じ。1系統は円形のアーチは見られない。芝生軌道も短く、一方で道路との併用区間がわずかながら見られた。
自動車博物館
ミュールーズには鉄道博物館の他、自動車博物館もある。1系統のミュジー・デ・ロート下車。建物がユニークだ。
1・2系統 ポルトジュンヌ
この両系統は、繁華街に位置するポルトジュンヌで交差する。普通の鉄道のような(例えば阪急の淡路のような感じの)2面4線で、同じホームでの乗り換えも可能だ。
このLRTは色々面白い。ホームのアーチもそうだが、例えば放送は各停留所毎にバックのBGM?が異なり、音声も男性と女性の両方がある。カラーリングは基本的には3種類で、黄色をベースに赤または黒の幾何学模様がランダムに施されている。(ただし、上の画像のように、日本のバスのような広告ラッピングが施されている編成も多い)
なお、便数は平日・土曜日に関しては日中は8分毎位だが、20時を過ぎると急に少なくなる。また休日は朝方30分・午後20分間隔とガクンと減る。
さて、鉄道博物館へは、SNCFの駅からバスで行くつもりだった。ところが、駅舎内に立ち寄ると、どうも様子がおかしい。列車の大部分がバス代行になっているらしいのだ。
ミュールーズ駅 駅舎内
なんと、本来予定していた12時41分発のリヨン行は運休!その前の11時09分発に乗らないと、次のリヨン行は夕方遅くなってしまう。これも例の抗議行動の影響なのだろうか?(何しろ掲示はフランス語しかないからわからないが)
今後の事を考えると、残念ながらこれでは鉄道博物館へ行く事ができない。また次の機会という事にして、おとなしくYHに預けてあったバッグを回収しに行く。
鉄道博物館パンフレット
なお、ミュールーズのLRTでは、まもなく3号路線が開業する。(12月12日)この路線はSNCF路線に直通する「トラム・トレイン」となり、複電圧車が用意されるらしい。ミュールーズ駅前を起点とし、ポルトジュンヌから2系統の線路に入り、さらにダゲールから新線に入って、ルターバッハ(さすがドイツ語的な地名だな)からSNCFに入るようだ。
この路線が途中鉄道博物館を経由する事になり、駅からのアクセスが格段に良くなるようだ。これは再訪が楽しみになった。いつになるかわからないが…。
バス停
ミュールーズ バス
LRTと共に市内の足となるバス。
現状ではこの20系統が鉄道博物館に行く公共アクセスになる。ただしミュールーズでは休日はバスの運行系統が全く変わり、休日は代わって62系統の一部が行く事になるが、駅前からは出ないので注意。LRT3号路線が開業するまでの話だが…。
SNCF4212列車
リヨン行の4212列車は、ストラスブールを始発とし、ミュールーズで進行方向を変える。客車7両編成で1等1両・2等6両、2等の内1両は、いまや欧州でも珍しくなったコンパートメントスタイルだ。
窓の外は田園地帯が続く。この路線は再び左側通行だ。アルザス・ロレーヌという地方はやはりドイツの影響大だったんだな、と改めて思わされた。
ベルフォール駅
戦車輸送車
フランシュ・コンテ地方のベルフォールで、また進行方向が変わる。20分停車。SNCFの列車も、車内は全面禁煙になった。ただし、車内にはN700系のような喫煙コーナーは全くないし、ホームは禁煙じゃないから外で一服という乗客が非常に多い。だからフランスの駅のホームはどこも非常にタバコ臭い。
駅の構内には戦車を輸送する列車の姿もあった。
モンベリエール城
車窓
駅のすぐ裏に城がそびえるモンベリエールを過ぎ、山間部にかかってカーブも多くなる。一時雨模様にもなったが、ブザンソンを過ぎると再び快晴。田園風景を楽しむうち、つつがなく定刻にリヨン・パールデュー駅に到着した。
リヨン LRT
車内
ローヌ川
T1系統 モントロシェ
リヨンにももちろんLRTがある。一般路線は4系統あるが、時間がないのでT1系統でモントロシェまで往復するだけになった。1回券1.6EUR。電車は正面の形態はユニークだが、車両自体はストラスブールやミュールーズと同じ「シタディス」だ。ローヌ川を渡り、もう一つのターミナル駅・ペラーシュ(ここは地下になっていて、メトロのA線と同レベルでの乗換えが可能)を経由してモントロシェの終点に着く。大きな建造物を建造中。スタジアムなのか?気のせいか、T1系統はミュールーズに比べて本数が少ないように思えた。電停に時刻表がないのでわかりにくいのだが。結構混雑する。輸送力が不足しているかもしれない。
リヨンLRT 空港線
なんと!リヨンには空港アクセスのLRTもある。
パールデュー駅とサンテグジュペリ空港を結ぶ路線で所要約30分。今回は乗らなかったが、通常のLRTとは全く形式が異なり、スタッドラー社製の「Tango」で半低床型。長距離列車のようなシートが並んでいるようだ。「Rhon express」のロゴがある。一般路線とは運営事業者が異なっているようだ。
それにしてもLRTが空港アクセスに使われているとはさすが欧州とうならされた(ポルトガルのポルトにもあるそうだが)が、一方で日本で採用できそうな場所はなさそうだなとも思った。
リヨン・パールデュー駅
混乱するコンコース
リヨンからの近郊列車もまた、大幅な運休が発生、パールデュー駅のコンコースは大混雑している。残された列車もダイヤがかなり乱れているし、フランス流で出発直前までホームの表示が出ないので、乗客も出発案内表示の前から動きようがない。
グルノーブル行も17時15分が運休になり、45分発になる。5分前になってようやくホームG(この駅はアルファベットを使用)と表示が出る。低床仕様の新型電車(連接車)2ユニットだが、何しろ混雑しているから、せっかくの1等も座れない。
この列車はなんとか6分遅れで出発。3つ目の停車駅でようやく座れる。ウインターリゾートのメッカへのアプローチにしては穏やかな田園地帯が続くが、やがて遠くに白い山々が見えてきた。もっとも18時を回ればあたりはだんだん暗くなり、19時でもう真っ暗だ。この電車は基本的にはクロスシートだが、連接部はサロン風になっていたり、大きな荷物棚やカウンターも設けられたりして、最近の欧州の新型らしく車内の仕様はバラエティに富んでいる。
何とかグルノーブル駅に着いた。もう外は真っ暗で、風景のディティールは解からない。YHに行くバスは駅前からは発車せず、駅前からのLRTに1区間だけ乗車して、次の停留所で乗り換えになるようだ。バスは20時台が最終と、意外に早い。YHは空きがあったが夕食はもう作れないとの事だった。しょうがないか。
今日も疲れた。22時過ぎには就寝だ。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
《今日のニュースから》
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加反対集会 宮崎で開催
この記事へのトラックバック