№338 私鉄の車両シリーズ78 西武鉄道30000系

 混戦だったパ・リーグの優勝争いに決着がつきました。
 福岡ソフトバンク・ホークスの皆様、優勝おめでとうございます。
 埼玉西武ライオンズの皆様、残念でした…。
 今後はクライマックス・シリーズを勝ち抜いて、日本シリーズを目指す事になりますが、どんな戦いを見せてくれるでしょうか。

 こんな日にどうか(?)と思いましたが、今日の「私鉄の車両シリーズ」は、西武鉄道の最新鋭通勤車、30000系です。

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 30000系は、101系・301系置き換えのため2008年より製作が行われている地上線用の通勤車です。
 女性も起用した社内プロジェクトにより、車体内外ともに丸みを帯びた特徴的なデザインとなり、「スマイルトレイン」の愛称があります。

 ベースとなっているのは、日立製作所が開発した「A-Train」。
 車体はダブルスキン構造のアルミ車体で、車体幅は2,930㎜に拡大、西武の通勤車両では初めての裾絞り形状になっています。
 カラーリングも新CIに合わせて一新されました。
 非貫通構造の正面はデザインコンセプトの「たまご」をモチーフとしたユニークな形状となり、正面衝突時の安全性の向上も図られています。
 運転台はT字ワンハンドルで、針メーターを廃止、3面の液晶モニターを配置しています。
 列車情報管理システムとして「S-TIM」を装備。
 制御方式は2レベル方式のIGBT-VVVFで、モーターは165kwと出力を上げています。
 前面・側面の行先・種別表示はフルカラーLEDを採用しています。

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 車内も「たまご」のモチーフとした意匠が各所に見られます。
 座席は座布団部の座り心地の改善を図られ、背もたれ部の形状に変化がついています。
 高さを下げた吊革の取っ手も「たまご」をイメージした形状になり、天井部も中央部を高く取ってドーム状になっています。
 客室ドアは西武初の電気式ドアエンジンを採用、ドアチャイムとLED式の予告灯も設けられています。
 ドア上部には「S-TVS」と呼称する液晶モニターが設けられ、停車駅や乗換えの案内広告が表示されます。
 貫通扉は全面ガラス張りとなりました。

 2008年4月より新宿線、5月より池袋線で営業運転が始まりました。
 共に8両固定編成の投入でしたが、池袋線については増結用の2両編成も投入されています。
 今後2011年にかけて6両固定編成を含め、120両が製作される予定になっています。

【編成】
←飯能・西武新宿     池袋・本川越
 *Mc 32100* - Tc 32200
 Tc1 38100 - *M1 38200 - M2 38300 - T1 38400 - T3 38500 - *M5 38600 - M6 38700 - Tc2 38800
* パンタグラフ

 今回の記事は
「鉄道ピクトリアル2008年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。

 次回の当シリーズは、京王電鉄8000系です。

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 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。

《今日のニュースから》
米ルース駐日大使 被爆地長崎を訪問

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