№337 日本路面電車ガイド2010-2011(イカロス出版)
当ブログで不定期に書いている「私鉄の車両シリーズ」。
路面電車も対象にしていますが、各地の車両の詳細なデータを記した物件が思ったより少ないと感じていた所、書店に並んでいたのが、タイトルの「イカロスMOOK」。
早速購入してみたのですが…。
うーん、個人的にはちょっと期待はずれだったかなあ。
というか、このMOOKは著者として名前が挙がっている神谷武志氏の、路面電車・LRTや交通行政に関する主張の方が(時には感情的に)前面に押し出されているように思えて、正直読んでもあまり楽しさが感じられません。
ここはオピニオンではないから詳細は書きませんが、もちろん主義主張自体は自由であるものの、タイトルとはどこか相容れない内容になっている気がするのです。
こういうのはもっと違う場面で展開されて(そういえば先日の「横浜カーフリーデー2010」で、横浜や大森にLRTを走らせよう!と主張するブースがあったけれど、ああいう感じで)、それよりもっと趣味的な車両とか、施設そのものを前面に出して路面電車の楽しさみたいなものを出すべきだったと思うのです。
例えば、せっかく富山ライトレールを出すのだったら、城川原駅のホームの上屋に掲げられている旧国鉄73系電車の写真とか、東岩瀬で保存されている木造駅舎の写真を出しても良かったと思うのですけれど。
(なお東岩瀬の駅舎はあくまで保存で、ライトレールの停留所は別に設けられている)
肝心の車両のデータも、どこか片隅に追いやられているような気もして。
だからこのMOOKは、LRTや交通行政の現状を考えよう、という方にはいいと思うのですが、気軽に路面電車から趣味を楽しもうという向きには、正直薦められないかなあ…。
なお、巻末の各地の路線図に撮影好適地のガイドが添えられていますが、熊本市の場合は一番上の画像のような感じになります。
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《今日のニュースから》
口てい液被害の宮崎県川南町 処分の家畜の慰霊祭実施