次の日曜日の26日、大阪市営地下鉄森之宮検車場の構内で不発弾処理があります。
地上だけでなく伊丹空港への着陸のルートにも影響があるらしく、遅延の発生もありうるとの注意がANA、JALの双方から出ました。
処理の間は大阪環状線も京橋~天王寺間が運休になり、市営の「赤バス」も1路線が迂回運行を行うそうですが、不思議な事に地下鉄中央線は通常通りの運行みたい。
車両の出入りには多少影響があるだろうけれど、路線自体は避難地域から外れているのですね。
「私鉄の車両シリーズ」、今日は東武鉄道の日比谷線直通用通勤車、20000系です。
20000系は、直通運転開始当初から使用されていた非冷房の2000系の代替車両として、1988年より製作が始まりました。
同じ年には営団が03系、東急も1000系の製作を始めており、相互直通各社で体質改善が足並みを揃えて進められていました。
8両固定編成は2000系と同じですが、2000系の全Mに対して6M2Tとなり、両端をTcとしています。
制御方式は東上線9000系と同じAFE主回路チョッパとなり、補助電源装置は東武初のSIV、ブレーキは電気指令式を採用、保安装置は当時の日比谷線内用のWS-ATC(地上信号方式)と誘導無線を装備しています。
車体は同時期に製作が始まった10030系と同様、ダルフィニッシュ加工を施して光沢を抑え、幕板・腰板部をビード成形とした軽量ステンレス製です。
ただし、日比谷線直通規格により、18m3ドアとなっています。
正面はFRP製で、非常用扉を車掌側にオフセットさせ、運転席側を大きな1枚窓としています。
側面は下降式1枚窓を2連一体とし、これを扉間に2組配置しています。
パンタグラフは下枠交差形をM1車に1台ずつ配置。
台車は東武初のボルスタレス式のSUミンデン台車を履いています。
車内は10030系同様、白を基調とした明るいデザインになっています。
ドア間のロングシートは緑色となり、10人掛けは2000系と変わりませんが、一人当たりの幅を450㎜に拡大しています。
冷房は集約分散式とし、スイープファンを併用。
貫通路には引戸が設置され、冬季の風の吹き抜けの防止に努めました。
21809F以降ではラジオ受信装置が設置され、21812F以降では吊手の形状が変更されています。
1992年までの間に13編成が東急車輛及びアルナ工機で製作され、以降の増備は一部5ドア車の20050系に移行しました。
2003年には日比谷線の保安装置が車内信号方式のCS-ATCとなり、対応の工事が行われています。
デビュー以来、20050系・20070系と共通で日比谷線直通の普通列車で運用されています。
【編成】
←北千住方 東武動物公園方→
Tc1 21800 - M1 22800* - M2 28300 - M1 24800* - M3 25800 - M1 26800* - M4 27800 - Tc2 28800
* パンタグラフ
今回の記事は
「鉄道ピクトリアル1990年12月臨時増刊号 【特集】東武鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル1997年12月臨時増刊号 【特集】東武鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2008年1月臨時増刊号 【特集】東武鉄道」(鉄道図書刊行会)
を参考にさせて頂きました。
次回のこのシリーズは、西武30000系「スマイルトレイン」です。
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《今日のニュースから》
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