実は昨日の記事をアップした後、<ムーンライトながら>利用でセントレアまで飛行機の写真を撮ってきました。
たった今帰ってきたばかりなのですが、詳しくは来月書きます。
久々の「私鉄の車両シリーズ」、今回から5回は大手以外の西日本の事業者について取り上げます。
今日は名古屋市営地下鉄鶴舞線の3000系です。
鶴舞線は、赤池(名古屋市ではなく日進市)から名古屋市を南北に貫き、上小田井に通じる20.4㎞の路線です。
市営地下鉄では3番目の路線になりますが、名鉄豊田線及び犬山線との相互乗り入れを行うため、初めて架線集電式・1,067㎜軌間で建設されました。
この鶴舞線用として製造されたのが3000系で、それまでの市営地下鉄の車両とは大きく異なるものになりました。
名鉄との協定により、車体は20m×2.7mと一回り大型の4ドア車となりました。
無塗装のセミステンレス構造で、ラインカラーの水色の帯が入っています。
全電動車方式で、制御方式は回生付のAVFチョッパ方式。
冷房も名古屋市では初採用となりました。
車内はオーソドックスなロングシートであり、サロン風のインテリアとした名鉄100系と比較してもシンプルなイメージです。
天井は平天井構造としています。
初期の製作車両は、側窓は固定になっています。
1977年の第一期開業(伏見~八事間)時より4連×9編成で運用を開始、その後路線の延伸や名鉄線との相互直通開始に合わせて順次増備が進み、最終的に23編成・92両が製作されました。
1981年(浄心延伸時)の3次車(3114F)より側窓が一段下降窓となり、開閉が可能になっています。
1993年に庄内緑地公園~上小田井間が開業して鶴舞線は全通、名鉄犬山線とも相互直通運転が開始になりました。
この際、後継系列の3050系が6連で製作された他、3000系も編成替えによって6連化されることになりました。
8編成が編成を分割して2両ずつを他の4連に組み込み、6連としています。
中間に組み込まれた先頭車は乗務員室の閉鎖(完全な撤去には至っていない)や貫通路の整備が行われました。
ちなみに、上の画像の3115Fは、一段下降窓の4連の中間に、固定窓の2両(3709+3809)を組み込んでいます。
窓の高さが不揃いなのがお分かり頂けるでしょうか。
なお、2両(3706+3806)は、3050系と編成を組んでいます。
後に連結部への転落防止幌の設置や、パンタグラフの半減化が行われています。
現在に至るまで3050系と共に鶴舞線で運用され、名鉄の豊田市及び犬山までの直通運転も行われています。
【編成】
←赤池方 上小田井方→
Mc1 3100* - M2 3200 - M1 3100A* - M2 3200 - M1 3700* - Mc2 3800
Mc1 3100* - M2 3200 - M1 3700* - M2 3800A - M1 3700* - Mc2 3800
* パンタグラフ(半減化改造後)
今回の記事は
「鉄道ピクトリアル1990年3月臨時増刊号 【特集】日本の地下鉄」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル1999年8月号 【特集】名古屋市営地下鉄」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。
次回は大阪港トランスポートシステム(OTS=現在は大阪市営交通の一部で、線路のみ保有)のOTS系について書きます。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。
さて、明日は本体の更新のため、当ブログの更新はお休みします。
明日の更新では新たに阪神バスの画像を公開すると共に、関西の事業者を中心に画像を追加・交換する予定です。
お楽しみに。
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