№211 「四本木ポイント」で撮影三昧

画像

 昨日、成田空港B滑走路北側の「四本木ポイント」…便宜的に私が勝手につけた名前ですが…へのアクセスについて書きました。
 今日は、この日実際にどのような機体が撮影できたのか、(全部ではないですが)写真を並べて書いて見たいと思います。

 昨日書いたように、午前中は「四本木ポイント」の反対側が順光になるので、成田空港からの千葉交通バス佐原行のバスは、滑走路下のトンネルをくぐった先の十余三東まで乗ります。
 しかし、朝方は風が北寄りで離陸は反対側の34Rになり、着陸機を撮る事ができません。

 10時になって風向きが変わった事で、R/Wが16Lに変わってくれました。
(風向きについては、電話の気象予報サービスで、銚子気象台発表の予報をあらかじめ聞いておいた方が良いでしょう。)

画像

日本航空 B767-300ER
 方向が変更になって最初の機体でした。
 ただ、10時頃って、意外に着陸が少ないんですよね。

画像

 元々成田空港は自然が豊かだった丘陵地帯に造られた空港でした。
 なのでこんなシーンも撮れたりします。
 もっとも、こういう場所に大空港を造ろうとした事が、後々(今に至るまで)大きな災いを産んでしまった訳ですが。

画像

フェデラルエクスプレス B777-200ER
 フェデックスのB777は前回もご覧頂きましたが、この機体は前部にパンダが描かれています。

 11時位になると、東側ではもう機体の側面に十分な光が当たらなくなってきます。
 そこで、昨日書いたとおり、東関道の脇の道路を歩いて、「四本木ポイント」に移動します。

画像

中国東方航空 A320-200
 なにやら賑やかなイラストが全体に描かれています。
「紅領巾夢想号」と言うのだそうですが、機体には英語で「YOUNG PIONEER」と描かれています。
 イラストから見て、子供向けのような気もします。
 上海万博とは関係なさそう。

画像

日本航空 B747-400
「YOKOSO!JAPAN」。
 B747が退役したら、他の機種が引き継ぐのでしょうか?
(B767-300ERにも小さく書き込まれた機体がありますが…。)

 それにしても、JALのB747-400はこの後夕方にかけて何機も降りてきますが(結論から言うと「ワン・ワールド」は来なかった。(泣))、その度に皆一斉にレンズを向け、シャッターを切っていました。
 ついこの間までは見向きもしなかったのに、ゲンキンなものだなあ?とか思ったりして。

画像

デルタ航空 B767-300ER
 ノースウェスト(NW)合併後のデルタでは、ホノルル線でB767を見る事ができるようになりました。
 これは最初からデルタの機体で、一つ前の旧カラーです。
 NWカラーはあっという間に消えたのに、デルタ自身はまだ旧カラーを残しているのですね。

画像

チャイナエアライン B747-400
 創立50周年記念のマーキングのようですね。
(会社創立が1959年)
 本当は、マーキングが翼で遮られないように撮るべきだった。
 未熟…。

画像

ベトナム航空 A321-200
 ホーチミン・シティからの便。
 現在、成田に乗り入れるベトナム航空便は全てエアバス機。

 そして…

画像

エティハド航空 A330-200
 その乗り入れが一般のニュースにもなった、中東の3社のうちのエティハド航空。
 このエアラインは、中東UAEを構成するアブダビ首長国のフラッグキャリアとして設立されました。
 成田には週5便乗り入れています。

 中東のエアラインの場合、日本は着陸が午後以降、出発は深夜になるのが普通です。
 エティハドは、到着は13時25分とまだいいのですが、出発は22時10分。
 成田で狙う限りは着陸しかありません。
 エミレーツは18時着だから、夏場に定刻に到着してどうか。
 カタール航空は19時30分着だからまず無理でしょう。
 関空のエミレーツ・カタールやセントレアのエティハドも似たような傾向です。
 日本で撮るなら、着陸機が何とか撮れそうな夏場が勝負でしょう。

画像

中国国際航空 B777-200
「Chinese Phenix Blue-cs」とかいうそうです。

画像

マカオ航空 A320-200
 先週はA321でしたが、今週はA320が来ました。
 新造か中古かはわかりませんが、つい最近フリートに加わったようです。

 ところで、この日は快晴だったのですが、風の状態が不安定だったようです。
 なんか皆、いつも以上に左右にフラフラ揺れているなあ、と思っていたら、14時前…。

「ゴー・アラウンド!」
 と誰かさんが叫びました。
 見ると、たった今目の前を横切っていった機体が、再上昇していくではありませんか。
 どうもウィンド・シアが発生した様子。
 誰かさんが持っていたエアバンドからは、緊迫した無線の交信が聞こえてきました。
 やがてその機体は右に左にカーブを切りながら、空港から遠ざかっていきます。
 再度着陸したのは、約15分後でした。

画像

ウラジオストック航空 Tu-204
 これは「さくらの山」の時にもご覧頂きました。
 この日はB滑走路の着陸でした。
 先週は気付かなかったのだけれど、なんだか黒煙がモクモク。
「さすがロシア機。」とか皮肉めいた声も聞こえてきました。
確かに「ハイテク機」にしては…。

画像

アメリカン航空 B777-200ER
 通常のアメリカン(AA)のカラーに、ピンクのリボンを巻いています。
 「ピンクリボン」というのはニュースなどでご存知の方も多いでしょうが、乳がん撲滅運動のシンボルになっていて、AAは同運動を推進する財団のスポンサーになっています。

画像

デルタ航空 A330-300
「さくらの山」の時は200型をご覧頂きましたが、今回は胴体が長い300型。

画像

IBEXエアラインズ CRJ100LR
 最後に、国内線として、IBEXのCRJ。
 ANA便として飛来します。
 このサイズだと、レンズ口径は300㎜では少々ギリギリ。
 畑の脇の車道を移動して近づけばいいかもしれません。
(絶対に畑の中には入らないように!)

 17時を回りました。
 まだ陽は高い位置にありますが、何しろ帰りのバス便の事がありますから、ここで引き上げる事にしましょう。

 2週連続で成田空港の滑走路の外周に行き、着陸機を中心に撮影してきました。
 合計わずか2日の短い時間でしたが、その中で多少なりとも見出した、南風・R/W16使用時の傾向としては…。

1.基本的にはA滑走路(16R)…離陸 B滑走路(16L)…着陸
 但し、全てがそうではない。16Rへの着陸も、16Lからの離陸も少ないがある。
2.着陸機は、現在は一部機種(A380等)を除き、滑走路を限定しない。
 上で書いたウラジオストック機、あるいは今日は撮影しなかったANAのB747-400は、先週はA滑走路への着陸だったのが、この日はどちらもB滑走路への着陸でした。

 従って、離陸・着陸どちらを狙うにしても、アテが外れてガッカリ、という事もしばしば有り得るでしょう。
 複数滑走路の宿命と割り切るしかなさそうです。
 あと、冬場の北風の時はどうなるでしょうか。
 あくまで管制業務を知らない私の勝手な推測ですが、B滑走路の形態からして、南風の時以上に離陸・着陸ともA(34L)・B(34R)がばらけそうな気がします。
 冬が来たら確認がてら外周に行ってみたいと考えています。
 ただ、昨日書いたようにB滑走路はかなり苦しくなるはずですが…。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

この記事へのトラックバック