目玉は言うまでもなく、「成田スカイアクセス」の開業と、新<スカイライナー>の運行開始。
現時点では正直情報量が少ないようにも感じられますが、ここでは京成他発表のプレスリリースのみを基にして、ポイント毎に感想を述べてみたいと思います。
1.新<スカイライナー>
もちろんこれが最大の目玉で、運行本数は平土休とも下りが7本・上りが8本の増発。
でも、終日で20分間隔が設定されるものと思っていたのですが、日中は20・40分の間隔の組み合わせで1時間当たり2本の設定。
成田空港側で後述の<シティライナー>設定のためですね。
また、最速160㎞/hで日暮里~空港第2ビル間36分というのが売りですが、上り2号の同区間は52分もかかってしまっていますね。
在来通勤列車も無視できないという日本ならではの宿命ではありますが、今後、この運転間隔や所要時間のバラつきの是正も、解りやすさの点で課題になるように思われます。
でも、早く乗ってみたいですねえ。
なお、京成上野~成田空港間は運賃1,200円+特急1,200円=合計2,400円。
現在より480円アップになります。
2.<シティライナー>設定
この改正で<スカイライナー>運用から撤退するAE100形。
№171で「今後どうなる。」とも書きましたが、船橋経由の有料特急<シティライナー>として、日中1時間間隔で運行されるようです。
停車駅は現<スカイライナー>+青砥。
新<スカイライナー>に抜かれてしまうし、京成成田発着の列車の設定もあり、空港アクセスというよりは沿線の利用者が都心へ出かけるための列車という感じもします。
だとしたら、地下鉄直通仕様を生かして、浅草線への直通に変更してみても面白かったのではないでしょうか。
押上に「東京スカイツリー」ももうすぐ完成する事だし。
なお、<シティライナー>では必要な運用数が3本。
AE100形は8本ですから、少なくとも3~4本は余剰になるはずです。
これらは今後どういう事になるか、処遇が注目されます。
なお、AE100形も全車禁煙になります。
これで、私鉄特急で喫煙車両を残すのは近鉄のみ。
3.「アクセス特急」
一般の特急については、「スカイアクセス」経由の「アクセス特急」が設定になります。
リリースを読んだ感触では、朝夕が上野・西馬込発着で約20分毎、日中は羽田空港発着で40分毎という事のようです。
この日中の羽田空港発着は、押上~羽田空港間は「エアポート快特」と種別名が変わる事になるようです。
空港アクセスに限った事ではないですが、やたら途中で種別名がクルクル変わるというのは、案内上あまり良くないのでは…。
特に今回の列車は羽田~成田両空港間の通しの利用もある程度想定されているはずですし、外国人の利用もそれなりにありそうです。
全区間統一の種別名を用意できなかったでしょうか。
車両は京成は3050形で間違いなさそうですが、京急600形は運用されるでしょうか。
また、都営の運用分はどうなるでしょうか。
やはり京成で統一されるのか。
リリースでは、成田空港発着は「ピーク時は<スカイライナー>3本・「アクセス特急」3本・本線特急3本・合計1時間当たり9本」としています。
しかし、日中のパターンでは総合すると「<スカイライナー>2本・<シティライナー>1本・「アクセス特急」1~2本・本線特急3本・合計1時間当たり7~8本」となるかと思われます。
この他は、快速の千住大橋停車・急行の取り止め・金町線高砂駅高架化(7月5日に先行してダイヤ改正を実施、全列車線内折返しに統一。)とありますが、今日のリリースの内容だけでは、まだはっきりとした全体像は見えてこない気がします。
開業が近づいて、全列車の時刻が明らかになったあたりでまた感想を書いてみたいと思います。
また、通勤車では、金町線が線内折返しになる事で、4両編成の必要数が大幅に減る事になるはずです。
基本的には3500形更新車だけで間に合うはずなので、3500形でも未更新車、そして3300形(特に旧塗装復刻車)の去就が、今後要注目と思われます。
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