今日はひたちなか海浜鉄道に行ってきました。
今日の事については、来週書きたいと思います。
「私鉄の車両シリーズ」、今日は西日本鉄道の特急車、8000系です。
8000系は、福岡で「アジア太平洋博覧会」が開催された1989年、大牟田線(現天神大牟田線)特急車として製作された2ドアクロスシート車です。
それまで特急用として運用されていた2000系に代わり、西鉄の新しい顔になりました。
走行システム自体は2000系から大きな変化はなく、引き続き1C8M方式の抵抗制御方式になっていますが、ブレーキは初めて電気指令式を採用しました。
運転台も西鉄では初のワンハンドルマスコンとモニター装置が採用され、ATSがデジタル化されています。
台車は5000系で実績のあるタイプを多少改良して使用しています。
車体は大きくモデルチェンジ、先頭部は流線型とし、正面窓は大型のパノラミックウィンドウになっています。
車体色もアイボリー+赤のツートンカラーに一新されました。
車内のレイアウト自体は2000系と同様、ドア間に転換クロスシート、車端部はロングシートを配置しています。
クロスシートはバケットタイプとなりました。
8000系の最大のポイントは運転室直後の展望席部分にあります。
3列分のクロスシートを設け、側窓には高さ1,050㎜×高さ2,660㎜という、世界最大級の1枚窓を配置しています。
この部分には8.8㎜の合わせガラスを使用し、十分な強度を確保しています。
乗務員室の仕切りも窓も大型化し、前面・側面とも十分な視界を確保しました。
この他の側窓も固定式を基本としていますが、一部は一段下降窓として換気を考慮しています。
この他、大牟田方3両目のM2に電話室を設け、カード式の公衆電話が取り付けられました。
このため、この車両のみ定員が他の中間車と比較して減少しています。
また、営業開始の後、乗務員室仕切りおよび貫通扉の上部に、LED式の案内表示器が新たに設けられています。
6連×6編成が川崎重工で一気に製作され、2000系を置き換えました。
(2000系は3ドア化の上、主に急行運用に転用)。
以降も大掛かりな改造もなく、特急を中心に運用されています。
2008年春より一部区間で特急の最高速度が110㎞/hに引き上げられ、福岡~大牟田間は最速58分で運行されています。
ただし、6両固定のクロスシート車という事で収容力に難があるという事か、ラッシュ時は特急運用を外れ、大宰府線内の区間運転などで運用されています。
【編成】
←大牟田方 西鉄福岡方→
Tc1 8000 - *M1 8000* - M2 8000 - *M3 8000* - M4 8000 - Tc2 8000
* パンタグラフ
今回の記事は
「私鉄の車両9 西日本鉄道」(保育社 ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻)
「鉄道ピクトリアル1989年4月臨時増刊号 【特集】西日本鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル1990年10月臨時増刊号 新車年鑑」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル1999年4月臨時増刊号 【特集】西日本鉄道」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。
2クールも、大手私鉄は15社全て、1系列ずつ廻りました。
次回からは5回連続で西日本の事業者を取り上げます。
次回は同じ福岡の福岡市営地下鉄の2000系です。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
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