№216 旅客機カラーひと昔 2 ヨーロッパ

 本題に入る前に。
 いよいよ東北新幹線・八戸~新青森の開業日が今年12月4日(土)と決まりました。
 当面は<はやて>で東京~新青森3時間20分。
 また、来年3月運行開始のE5系の名称は、去年まで九州ブルートレインで使用されていた<はやぶさ>
 東京~新青森は約3時間10分。
 さらに、導入が決まっていた「スーパーグリーン車」は「グランクラス」
 いよいよ姿が見えてきた東北新幹線新青森延伸ですが、これが他の交通機関に、どのような影響を与える事になるのでしょうか。
 引き続き注目していきたいところです。

 本題に入ります。
 昨日に引き続き、約10~20年程前の海外の航空会社の機体カラーをご覧頂きましょう。
 今日はヨーロッパです。

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ブリティッシュ・エアウェイズ B747-400
 当時のブリティッシュ・エア(BA)は成田には1日2便乗り入れていたし、名古屋(セントレア開港前)や大阪(伊丹)、さらには福岡にも乗り入れていました(伊丹経由)。

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ヴァージン・アトランティック航空
 色もさることながら、後部の英文をご覧ください。
"NO WAY BA/AA"というのは、BAとアメリカン航空(AA)の提携話を批判するメッセージなんですね。
(BAとAAが提携すると、大西洋線で絶大な勢力になってしまうので。)

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KLMオランダ航空 B747-400M
 それ程大きな違いはないのですが、太い群青色の帯が窓部にかかり、その下に白い帯が入っているという違いがあります。
 またB747に関しては、機種のマークの位置も違っています。

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スイス航空 B747-300
 これは単なるカラーの変更ではなく、経営体制の変更も伴っています。
 スイス航空は2001年に経営が破綻。
 その系列だったクロスエアーが事業を引き継ぎ、現スイス・インターナショナル・エアラインズになっているのです。
 この写真は1996年にチューリヒで撮影したものです。

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オーストリア航空 A340-200
 オーストリア航空は1989年が日本初就航なので、まだ20年ちょっとしか経っていないのですが、2回カラーを変えています。
 これは初就航時のカラー。
 初就航時はA310-300で、モスクワ経由でした。
 もうこの当時から、ANAとの共同運航になっていました。
 A340が導入された1995年にノンストップ化されています。

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オーストリア航空 A340-300
 21世紀に入ったあたりで1度カラーをマイナーチェンジしています。
 これは2006年に撮影したものですが、中央部に「MOZART 2006」と書かれています。
 モーツァルト生誕250周年の記念ですね。
 なお、A340は現行のカラーに塗り替えられた機体もありましたが、現在は全て退役しているそうです。

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スカンジナビア航空 B767-300ER
 ERとはいえ、B767がヨーロッパ直行便に使われていたのですね。

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フィンランド航空 MD-11
 フィンランド航空は日本線に旅客型MD-11を初就航させた会社で、また最後まで就航させた会社ともなりました。
 これは1996年の10月にヘルシンキ・ヴァンター空港で撮影したものですが、とてつもなく寒かった…。

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アエロフロート・ロシア航空 IL-62M
 色もさることながら、アエロフロートは1992年にA310-300(初の西側機)を導入して以降も、しばらくはIL-62Mを併用していました。
 成田から姿を消したのも、そんな遠い昔の話ではなかったのです。

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エジプト航空 B737-500
 最後に、ヨーロッパではないのですが、エジプト航空の旧塗装をご覧頂きましょう。
 これは確か1998年にフランクフルトで撮った、近距離路線用のB737です。
 日本路線ではB747がこのカラーで乗り入れていたようです。
(残念ながら日本では見た事がなかった。)

 明日は3回目、アメリカの航空会社の旧塗装をご覧頂こうと思います。
 昨今のアメリカの航空事情を反映してか、結構色の変遷が激しくなっています。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

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