№196 北東北にバスと鉄道を追った4日間 2.由利高原鉄道と羽後交通急行バス

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 昨日の続き。
 曇り空なので由利高原鉄道に行こうかどうか、ずいぶん迷ったけれど、久し振りだから乗るだけでもと、結局羽後本荘に向かう事にしました。

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 秋田11時02分発、羽後本荘行2538M。
 ワンマン運転。

 羽後本荘では、すぐ向かいの3番線に停車中の由利高原鉄道に乗り換えます。
 多分2001年以来、9年振り。
 薬師堂~子吉で日本海東北自動車道と交差。
 TDKの工場も稼動しているのが大きな違いだったでしょうか。

 
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 鮎川で途中下車してみます。

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 鮎川駅は、駅舎が建て替えられていました。
 終日無人駅なのですが…。

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 駅名票が、「おばこ」のイラスト入りになっていました。

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 子吉~鮎川の鉄橋。
 渡るのは、由利高原鉄道では一番新しいYR2002です。
 鳥海山をラッピングしたデザインになりました。
 本当はこれを撮りたかったんだけれどなあ。

 鮎川では、上空をJALのB737-800が低空で通過していきました。
 時刻からして、羽田発1263便のはずです。
 と言う事は、昨日書いた1261便も、この上空を通過して日本海に抜けていったのですね。
 降下中、雲の合間に垣間見えた山は、やはり鳥海山だったんだ。

 鮎川から前郷は、ちょうど時間が合ったので、羽後交通の矢島行で先行します。
 臨港バスだったのかなあ。

 前郷駅もまた、駅舎が改築されていました。

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 昔より一回り大きくなりました。
 左手に見える桜の木はまだ開花の気配すらありません。
 近くの住民の話では、今年は寒い日が多かったので、開花は遅くなるだろうと言う事でした。
 この桜の木が移動していないならば、新駅舎は旧駅舎の隣に造られているはずです。

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 駅舎の中。
 由利高原鉄道では閉塞が自動化されておらず、羽後本荘~前郷はスタフ閉塞、前郷~矢島はタブレット閉塞が採用されています。
 なので、スタフ・タブレット交換のための駅員が常駐し、普通の乗車券類のほか、記念品も発売しています。

 そんな前郷駅のホームへの扉に掲げられたお知らせ。

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 利用者の減少と経費節減のため、朝方の3連と、夕方の2連を減車するというもの。
 そういえば、先に乗ってきた羽後交通バスも、買い物回数券を廃止するとバス停にお知らせがありました。
 地方の交通は、鉄道もバスも相変わらず厳しいですね…。

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 前郷駅のホーム。
 職員は、列車が発着する時間には、ホームに出て列車を出迎えます。
 昔ながらの光景が残されていますね。
(ちなみに国鉄時代は交換設備が撤去されており、由利高原転換時に復活している。)

 乗車したYR2002は、車内はロングシートになっています。
 鮎川駅の新駅舎は先にご覧頂きましたが、鳥海山ろく線では、他に薬師堂・黒沢・西滝沢も同様な新駅舎に建て替えられていました。

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 矢島駅。
 この駅は、以前訪れた時には新駅舎になっていました。
 中には旅行代理店や観光物産展も入っています。

 さて、今日はすぐに羽後本荘に向けて帰る事にします。
 しかし、なんだか普段とは雰囲気が異なるような気も…。

 今日は団体さんが乗るのですね。
 そのため、編成が入れ替えられ、YR1503+YR2001の2連が出場しました。
 団体さんは2両目に乗車。
 女性職員による車内販売の他、「おばこ」姿のおばあちゃんが乗車して、なにやらイベントが行われるようです。
 車内販売は、こっちの方にも来てくれたら良かったのに…。
 もっとも、先頭の一般車両は、学校から帰宅の小学生や高校生ばかり。

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 団体さんが乗車しているYR2001は、本来はクリーム・ベージュ・グレーの旧塗装なのですが、今現在は沿線でロケが行われたという、映画の「釣りキチ三平」(原作コミック)のラッピングが施されています。

 団体さんは、羽後本荘まで乗っていくのかなあと思っていたら、子吉駅で降りてしまいました。
 駅前の空き地には観光バス(確か仙台バス)の姿があります。
 子吉駅は駅舎は建て替えられてはいないのですが、最近は簡易郵便局が入って話題だそうです。
 その事と、ここが日本海東北自動車道の本荘ICに近いという事があるのでしょうか。

 さて、秋田への帰りは、羽後交通の急行バスを利用してみます。
 日中は2時間間隔。

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 羽後交通の本荘市内を走るほとんどの系統がここを起点とします。
 停車している宮城交通の高速バスは15時30分発の仙台行で、この後山形県の酒田を経由して行きます。
 写真のセレガは、多分東京空港リムジンの中古なのでは…。
 奥の方には、羽後交通の貸切用セレガが見えます。

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 16時00分発、急行秋田行。
 昔は貸切格下げも使われていたようですが(本体のページで公開していますのでご覧下さい。三菱ふそうのコンテンツにあります。)、今は中型のエルガミオか…。
 正直ムードがないなあと感じたのも事実。
 まあ「急行」とはいえ、今は地域の足としての役割の方が大きいはずだから、乗り降りしやすいワンステップ車の方が、沿線の乗客からすればありがたいでしょうが。
 営業所から羽後本荘駅角を回り(駅前には入らない。)、本荘街道から国道7号線を北上するルートを通ります。

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 桂根あたりまでは、左手に日本海が広がります。
 タイミングが合えば、夕陽を見る事ができるかもしれません。
 それにしても、風が強いのでしょうか、木々が皆斜めに傾いていたりして、大国道ではありますが、どこか荒涼としたイメージも感じさせます。

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 秋田市内に入り、下浜付近で羽後本荘行とすれ違います。
「急行」と呼称しますが、由利本荘市内においては、全ての停留所に停車するようでした。
 他に本荘市内別ルートの君ヶ野線ローカル便もあるのですが、同じ停留所に停車します。
 ところで、羽後交通では、通常の整理券方式の路線で見られる、前面窓上部の運賃表示機は存在せず、運転席の後ろの仕切りに、路線毎の運賃を示す三角表を掲げています。
 写真で運転席の左の部分に表みたいなのが見えますが、あれは運転手向けの運賃表で、運賃の変わり目の度に、運転手がいちいちめくっていくんですね。
 私が羽後交通のバスに初めて乗ったのが20年以上前の話(「レイク&ポート」運行開始の直後)ですが、全然変わっていません…。

 秋田市内に入ると、秋田中央トランスポートのバス停が現れるようになり、大半は通過していきます。
「急行」とは、秋田市内での事なのですね。
 新屋を過ぎると、急にマイカーの数が増えてきて、「大都会」に近づいてきた事を感じさせます。

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 その影響はなかったと思いますが、秋田駅前には7分程遅れて到着しました。
 運賃は850円。
 場所柄としてはそれ程高くはないと思いましたが、新屋駅入り口から変わらなかったので、JRとの対抗上(JRは740円)運賃の上限を設けていたのではないでしょうか。
 市営バスが廃止になって久しく、市内の路線バスの大半が緑の秋田中央交通の独占になっている中で、赤い羽後交通のバスは異彩を放ちます。
 羽後交通は他に、湯沢・横手からの高速便も乗り入れてきますが、その路線の車両の写真は明日ごらん頂く事にします。
 なお、真ん中に見える中央交通のバスも「釣りキチ三平」のラッピングを施されています。
(他にも数台見かけました。)

 今日は、秋田駅からは離れた、土崎のホテルに宿泊。
 同じ秋田市内のはずですが意外に遠く、420円しました。
 明日の秋田の天気予報もあまりよくない感じで、どうしようかなあ。
 もし、明日も今日のような曇天なら、秋田内陸縦貫鉄道に乗りに行くつもりですが。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)

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