№158 私鉄の車両シリーズ19 西日本鉄道600・700形

 毎日毎日天気が悪いですね…。
 明日の日曜日も、少なくとも関東地方は雨模様みたいで、どこにも撮影には行けないなあ。
 晴れだったら早起きして、羽田まで「ド~ラえっもっん♪ド~ラえっもっん♪」でも撮りに行ったのだろうけれど。
 何とか、ここで画像を公開を公開する機会が生まれて欲しいです。

 本題に入って「私鉄の車両シリーズ」、今日は西鉄です。
 西鉄600形(700形)は、増大する通勤需要に応えるため、輸送力増強のために製造された、大牟田線(天神大牟田線)用通勤車です。

 600形は特急車1000形に次ぐ新性能車両ですが、車体を1m延伸して19m級となり、両開きドアを3ヶ所に配置して収容力の増加と乗降時分の短縮を図っています。
 1M方式ですが、モーターは135kwの大容量です。
 デビュー当初はクリームと茶色のツートンカラーで、行先表示は貫通扉に設けられ、その上部に前照灯がありました。
 1962年から10年の間、9次に渡って57両が製造され、2連から7連に組み替えられ、普通列車から特急まで幅広く運用されました。

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 この最終9次車においては、同時に試験的にMMユニットを採用した700形4連が1編成だけ製作され、1975年からの5000形への橋渡し役になりました。

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 車体の仕様は基本的に600形と同じです。
 両系列とも1973年から冷房化が始まり、正面は前照灯・標識灯を一体にして窓下におき、貫通扉上と、新たに側面にも行先・種別表示装置を設けました。
 塗装も5000系に合わせてアイスグリーン+赤帯に変わっています。

 編成の長大化に合わせ、600形では一部の運転台の撤去が行われ、3両・4両固定編成が製作されました。モ626-627については、MMユニット方式に改造されています。
 同時に、2連で残った一部の編成については、新たに甘木線用のワンマン化改造が行われ、旧型車200形を置き換えています。

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 さらに1990年以降、宮地岳線に一部の編成が転属しました。
 大牟田線の1435㎜に対して宮地岳線は1067㎜と軌間が異なるため、台車などは当初は東急5000系、後には西武701系の廃車再生品に交換されています。
 同時にワンマン化改造も行われています。

 天神大牟田線(含む甘木線)用600・700形は後継の各系列への置き換えが進み、2007年までに全て姿を消しました。
 また、宮地岳線は、2007年3月末の西鉄新宮~津屋崎の廃線により残存区間を貝塚線と改称、車両は313形1編成を除いて600形2連に統一されています。

【編成】
←大牟田・津屋崎     西鉄福岡・貝塚
 *Mc 600 - Tc 650
 *Mc 600 - *Mc 600 - Tc 650
 *Mc 600 - T 650 - M 600 - Tc 650
 Tc 700 - *M1 700 - M2 700 - Tc 700
* パンタグラフ
※1991年時点の代表的な編成例


 今回の記事は
「私鉄の車両9 西日本鉄道」(保育社 ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻
「鉄道ピクトリアル1989年4月臨時増刊号 【特集】西日本鉄道」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル1999年4月臨時増刊号 【特集】西日本鉄道」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。

 このシリーズも、大手私鉄は15社全て、1系列ずつ廻りました。
 次回からは6回連続で西日本の事業者を取り上げます。
 次回は神戸市営地下鉄の3000系です。
 それと、なぜこのシリーズをやっているのか、という事については、第25回の最後で触れたいと思います。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)



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