きのうファミレスのジョナサンに行ったら、入口にSuica・PASMOのマークの他、「TOICA」(JR東海)、「ICOCA」(JR西日本)、「Kitaca」(JR北海道)に加え、「Sugoka」(JR九州)、「はやかけん」(福岡市営)、「nimoca」(西鉄)のマークが掲げられていました。
ジョナサンは以前からSuica電子マネーを採用していて(関東地方のみ・一部店舗は除く)、相互利用している各ICカードも利用できるのですが、PASMOはともかく、他地域のICカードなんて、店員さんわかるかなあ?
なお、「TOICA」(電子マネー機能)「Sugoka」「はやかけん」「nimoca」の相互利用開始は13日(土曜日)からであり、ジョナサンでのマークの表示はフライングなので念のため。
本題に入って私鉄の車両シリーズ、今日は昨日に続いて神戸の鉄道です。
神戸電鉄3000形は、利用者の増加に対応し、1973~1981年、1989~1991年の長期にわたって4両編成×9本の36両が製造され、同社の主力通勤車として活躍しています。
3000形は、在籍車両が100両を突破する事からその記念の意味も込め、従来の神鉄電車の標準スタイルを一新、大幅なモデルチェンジが図られました。
初の無塗装アルミ車体(クリアラッカー仕上げ)で、当初は窓周りのみオレンジ塗装としていました。
神鉄の新車としては初の3ドア車となり、他系列との連結を考慮していない事から、正面も大型2枚窓の下に前照灯を配置する非貫通形となり、イメージを一新しています。
全M編成でMMユニットを採用。
最大50‰の急勾配に備えて電磁直通ブレーキの他、初採用の抑速低速装置と非常電制を併設。
3000形では、空気ブレーキが破壊されても、その車両の非常電制が自動的に作動するようになっています。
台車も神鉄初の空気バネを採用。
運転台のマスコンは水平軸式で、力行と電制を併用しています。
神鉄初の冷房車でもあり、3011Fまでは分散式冷房を1車両につき4基を搭載しています。
内装は木目調になりました。
8年振りの新造車となった、1989年の3013Fからは仕様を一部変更しています。
補助電源をSIVに変更、車内では座席にモケット張りの袖仕切りを新設。
冷房装置は省エネタイプを1車両に3基搭載し、車内の天井部にはラインフローが新設されました。
乗務員室扉の真横には「K」マークが取り付けられています。
外観は、1987年以降の新塗装に準じたものになり、下部に帯が入ってドア付近は全体を赤に改めました。
(3011F以前の編成も既に変更済みです。)
側面の行先表示は種別を分離した上、共に大型化され、見やすくなりました。
当初は三田線の道場南口~三田間、粟生線の志染~粟生間はホームの有効長が短いため入線できませんでしたが、1991年に三田線、2001年に粟生線も全線で4連の運用が可能になりました。
現在は公園都市線を除く全線に入線が可能になっています。
なお、ワンマン運転の開始に備え、2002~2003年にかけて、全編成にワンマン機器が搭載されました。
戸閉センサーや自動放送装置・通話式非常通報装置が新設されています。
車椅子スペースも設けられました。
2005年6月より、全線でワンマン運転を行ない、今日に至っています。
【編成】
←三田・有馬温泉・粟生方 湊川(新開地)方→
Mc1 3000* - M2 3100 - M1 3100* - Mc2 3000
* パンタグラフ
今回の記事は
「私鉄の車両19 神戸電気鉄道」(保育社 ※現在はネコ・パブリッシングによって復刻)
「鉄道ピクトリアル1990年5月臨時増刊号 【特集】山陽電気鉄道/神戸電鉄」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2001年12月臨時増刊号 【特集】山陽電気鉄道/神戸電鉄」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。
※神戸電鉄は1988年3月末まで神戸電気鉄道でした。
なお、神戸電鉄グループの公式Webサイトで、3000形の形式図が公開されています。
TOPページから「交通」→「神戸電鉄」→「車両のご案内」→「車両の形式図」と選択してください。
次回の当シリーズは伊予鉄道の市内線(路面電車)、2000形(元京都市電)です。
ただし、明日から3回は、大糸線キハ52型引退メモリアルとして、国鉄・JRのディーゼルカーについて書きます。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)
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