№140 私鉄の車両シリーズ9 東京都交通局10-300系

 今日、最初は「高尾」のマーク付の京王6000系準特急の撮影に行く予定でした。
 しかし、京王の公式サイトによれば、昨日・今日は運行が中止になったそうです。
 車両運用の都合とありましたが、12日早朝に高幡不動で脱輪事故があったそうで、この影響に違いなさそうです。
 来週は運行の予定だそうですが、土曜日は行けないし、最終日は混みそうだからどうしようかなあ…。

 それで予定を変更し、新京成の電車の撮影に行ってきました。
 800形が2編成とも運用されていました。
 もう平日ラッシュ専用だと、勝手に思い込んでいたので意外でした。
 8900形は3編成全て運用から外れていたのに。
 この辺の事も、いずれ書くつもりです。
 先週の日曜日の京王についてはもう少しお待ち下さい。
 前置きが長くなりましたが、今日は都営地下鉄について書きます。

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 東京都交通局10-300系は、都営新宿線用として2005年にデビューし、開業当時から使用されていた10-000系の初期車両(セミステンレスの2段窓車両・試作編成を含む)を置き換えました。
 この年は相互直通相手の京王も、都営直通仕様を取り入れた9000系(9030番台・10両固定編成)を導入しており、1978年の開業から27年にして、新宿線もいよいよ世代交代の時期を迎えました。

 10-300系はJR東日本・E231系(狭幅)の設計を基本としており、8両は車体をJR新津工場で製造しています。
 5M3Tの組成ですが、将来的には6M4Tの10連の組成も可能になっています。
 もちろん、京王線への直通運転に対応した性能を持っています。

 運転台は、ハンドルは京王との直通のためT型ワンハンドルですが、E231系と同様のTIMSモニターを備え、運転の指令をTIMS経由として、軽量化とコスト削減を図っています。
 制御装置はIGBT素子のVVVF方式で、冷却の冷媒には純水を使用。
 軌間は異なりますが、台車もE231系と同様のボルスタレス方式になっています。

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 座席は片持式のバケットタイプ。
 客室は全体的に火災対策の強化が図られています。
 車椅子スペースは編成内に4箇所、車内表示器は各ドア上部に設置。
 緑のラインカラーの新宿線用という事からか、車内は全体的に緑色がかっているように見えます。

 新宿線のデジタルATC供用開始に伴い、2005年5月より営業運転に入りました。
 2006年7月までの間に12編成・96両が製造されています。
 京王線との直通運転については、2006年のダイヤ改正で急行は大半が京王編成の10連となり、都営編成の急行運用はほとんどなくなりました。
 ただし、土休日の早朝に、高尾線への直通列車2本(本八幡7時00分・7時20分発)が設定されています。
 一方、逆に相模原線内折返しの各駅停車が、日中以降はほとんどが都営編成の運用になり、10-300系が優先的に運用されているようです。

 この他、先頭車のみほぼ同型で製造され、中間車は在来の10-000型を転用した10-300R系が存在します。
 これについては別の機会に取り上げるつもりです。

【編成】
←本八幡     新宿
 Tc1 10-300 - *M1 10-300* - M2 10-300 - M1 10-300* - T 10-300 - *M1 10-300* - M2 10-300 - Tc2 10-300
* パンタグラフ

 今回の記事は
「鉄道ピクトリアル2005年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2005年版」(鉄道図書刊行会)
「鉄道ピクトリアル2006年10月臨時増刊号 鉄道車両年鑑2006年版」(鉄道図書刊行会) 等
を参考にさせて頂きました。

 次回のこのシリーズは、10-300系と同期になる、東葉高速鉄道2000系です。

 申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
 また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)



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