1月の交通業界は何といっても、JALの経営問題(会社更生手続き開始)に終始した感がありましたが、その直後に西鉄から相次いで発表された重大ニュースは、バス業界にショックを与えるものでした。
小田急ロマンスカーの相次ぐトラブルも不安です。
どうか2月は、陸・海・空の全てが、明るい話題で占められるよう、願わずにはいられません。
さて、当ブログではこれから不定期で、私が撮影してきた写真をベースに、私鉄の車両を1形式(系列)毎にピックアップして書いていきたいと思います。
既に引退した車両も取り上げる予定です。
第1弾は京成です。
京成といえば先月、2013年をメドに本社を八幡に移転させると発表しました。
現本社に隣接して「東京スカイツリー」ができるので、業務用で土地を使うのはもったいない、という事なのでしょう。
京成3000形はかつて、都営地下鉄浅草線直通用として1958年(昭和33年)にデビューし、後の京成通勤型の基礎となった鋼製車が存在しますが、ここでは2003年(平成15年)にデビューして活躍中の、ステンレスカーの2代目を取り上げます。
車体は3700形から引き続いてステンレス製ですが、デザインを担当した日本車両による「日車式ブロック工法」が採用され、側面はコルゲートなどの突起物が一切ない、スッキリした見付けになりました。
雰囲気は、京王9000系や名鉄3300系等ともよく似ています。
なお、東急車輛製の車両でも、同じ工法で製作されています。
正面は非常用扉を完全に車掌側にオフセットさせたことで、乗務員室からの視界を良好にしています。
3700形(6次車~)と同様に、横長の急行灯と標識灯を縦に並べています。
勝手な推測ですが、日産フェアレディの影響を受けているのではないでしょうか。
3700形だと今ひとつの気がしますが、3000形には合っていると感じます。
前面・側面の行先・種別の表示は共に、京成初の3色式LEDを採用しています。
制御方式はIGBT素子のVVVFとし、冷却は冷媒に純水を使用する事で環境にも配慮したものになりました。
車内では、座席は片持式とし、一人当たりの幅を拡大しました。
ドア上部には開閉時に鳴動するチャイムと、案内表示(千鳥状の配置で各車3台ずつ)を備えています。
バリアフリー対策として、引き続き各先頭車に車椅子スペースを設置した他、優先席部分では荷棚と吊革の吊手高さを低くしました。
冷房装置は京成では初の集中型を採用。
2008年までの間に6次に渡って製作され、152両といつの間にか京成では最大の勢力となりました。
最初の1編成のみ8連で製作されて3700形等と共に快速特急や特急及び都営浅草線・京急線直通快速を中心に、2編成目以降は6連で製作され、普通列車を中心に運用されています。
今や普通列車の半分以上は3000形で運用されているようにも見えます。
なお、はっきりとは確認できていませんが、フルカラーのLED表示機を採用した編成がある模様です。
当系列は京成グループの新標準車両と位置づけられ、北総鉄道7500形、新京成電鉄N800形も共通設計でデビューしました。
また、2010年開業の「成田スカイアクセス」で一般特急用として運用される3050形(2代目)も、同型の車体で製作されています。
既に試運転も開始されたというリリースもありました。
【編成】
←京成上野・押上方 成田空港・ちはら台方→
M2C 3000 - *M1 3000*- T3000 - M1'3000* - M2 3000 - T 3000 - *M1 3000* - M2C 3000
M2C 3000 - *M1 3000*- T3000 - T 3000 - *M1 3000* - M2C 3000
* パンタグラフ
先日、京成バスの「シャトルセブン」(環7シャトル)用のBLCハイブリッドを撮ってきました。
京成バスでは間もなく、幕張に新連接バス(ベンツ・シターロ)がデビューします。
7月には「成田スカイアクセス」開業・新スカイライナー運行開始という一大イベントもあります。
今年は鉄道もバスも、「京成」が熱い!
今回の記事は
「鉄道ピクトリアル2007年3月臨時増刊号 【特集】京成電鉄」(鉄道図書刊行会)
を参考にさせて頂きました。
次回のこのシリーズでは、東武10000系を書きます。
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