今朝の朝日新聞に、面白い記事がありました。
「週刊首都圏」 …首都圏在住者以外の方、ゴメンナサイ… に「進化する乗り物マニア」のタイトル。
前半は、鉄道好きな息子に付き合う内に、自分まで鉄道趣味にのめり込むようになったという「ママ鉄」。
お父さんが電車の中で子供と一緒に「鉄」をやっている、というのはよく列車の中でも見るけれど、お母さんもですか。
お父さんの場合は元々自分が好きで、それを子供に伝えている、というケースが多いのだろうけれど、お母さんの場合は息子から伝わってくるんですね。
私自身の偏見もあるけれど、女性の場合はああいう複雑なメカニズム(車両だけでなく、鉄道そのもののシステムも)は得意じゃないだろうと思っていたので、意外性がありますね。
でも、今は鉄道の現場で働く女性も少ないないのだし、そういう見方ではいけないのでしょう。
日暮里駅前の「サイゼリア」では、東北・上越新幹線や京成線が走っている窓際は、ランチタイムは子連れの母親で占められて予約がないと座れず、店長も目を丸くしているのだとか。
7月の新スカイライナーや、来年のE5系デビュー時には、さぞや大騒ぎになるんだろうなぁ。
店側も、今から対策を考えておいた方が良いかも…?
それより気になったのは、後段のバス趣味の話。
1985年のつくば万博で使用された連接バス(写真ではリムジン移籍後の姿)を購入した宇都宮市の会社員(これが3台目だとか。)を紹介した後、日本バス友の会のコメントとして、
「画一化が進む鉄道に飽きた、マニア同士の知識争いに疲れた。」
事を理由に、鉄道からバスに乗り換えるファンが多いと記しています。
そうかなあ?
後段はともかく、画一化という点では、バスの方がレディメイドである分、より画一的だし、まして最近はボディメーカーの統廃合、OEM供給でその傾向がいっそう強まっているので、それは違うような気もします。
そもそも私自身、当ブログの初期に書いたように、通学で乗っていた東急バスからバス趣味に入っていますけれど、後に自然と鉄道もやるようになり、すぐに両者を並行してやってきていますから、鉄道とバスのファン層って同じだと思っていた。
趣味の分野で「鉄道VSバス」という事はありえない気がします。
同じ地べたの乗り物なのだから。
「未開拓の分野が多く、誰もが先駆者になれる可能性がある。」という、高崎経済大学の大島教授のコメントがあります。
彼は地元のバス路線に関する論文で博士号を取得したそうです。
今後も後に続く人は多く出てくるでしょう。
研究の分野でバスを語る場合、同じ地域の公共交通である鉄道とバスは共存共栄していかなければなりませんから、是非バスだけに偏るのではなく、鉄道を含めた公共交通全般の中でバスについて語って頂きたいなあと思います。
あと、これからバス趣味を始めようか、という方へ、特に写真を中心にしようとする場合に、私の経験からちょっとアドバイス。
これはバスだけに限りません。鉄道でも旅客機でも何でもそうですが…。
撮影日と撮影場所は、必ず写真毎に記録しておく事。
特に撮影日がないと、一気に資料性を失います。
私自身、Webサイトを始めてみてつくづく痛感されられた事です。
最後に、首都圏の路線バス事業者数のデータがありますが、東京都35者、千葉県34者は分かるけれど、茨城県が25者もあるのですね。
神奈川県(23者)、埼玉県(20者)より多い…。
もちろん分社も別々にカウントしているのだろうし、新規参入も多いと思いますが、一方で栃木県が10者、山梨県が9者、群馬県にいたっては7者しかありません。
同じ北関東でも、どうしてこんなに差があるのだろう?
栃木や群馬は大手事業者がほとんどなかった(かつての東武鉄道位)ので分社も少ないし、なによりマイカーが普及しすぎているから、新規参入しても旨味がない、という事でしょうか。
このあたりも、今後バス趣味の研究の対象になりうるかも。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)