昨年、手持ちのJTB時刻表のバックナンバーを元に、「JTB時刻表大研究」を不定期で連載しましたが、先日、参考資料として「JTBキャンブックス・時刻表1000号物語」(JTBパブリッシング)を購入しました。
創刊号から1000号までの表紙の写真がメインなのですが、全部見直してみると、先日の連載は明らかに書き足りなかったり、誤りが多かったりしていた事がわかりました。
例えば、船舶を表紙にしていたのは2008年7月号の「ナッチャンWorld」が初めてと書きましたが、国鉄監修時代には青函・宇高連絡船が使われていましたね。
その辺の所も含めて、いずれこの本について取り上げてみたいと思いますし、先の連載についても必要があれば同書を元に書き直したり、書き加えたりしたいと考えています。
2月号は、昨年末プレスリリースされた、3月13日(土)ダイヤ改正の速報版になります。
表紙はやはりというべきか、金沢駅で出発を待つ〈北陸〉。
◆ ダイヤに輝く鉄おとめ 第41回
JR九州の客室乗務員サブチーフ。
研修センターでの接客態度の研修は相当厳しいらしいです。
それが、JR九州の評価を高めているのですね。
「客室乗務員」と言うと、真っ先に旅客機のキャビンアテンダント(CA)を連想します。
接客訓練の内容は、もはや航空業界のそれと同じですね。
ただ、航空の世界ではCAは保安要員でもあるから、異常事態発生時の訓練もまたみっちり行われるのですが、鉄道の世界だとどうなんだろう?
運転士や車掌はもちろん男女問わず徹底的に仕込まれるのですが…。
◆ 新のりもの風土記シリーズ 111
「消え行く夜行列車 さようなら『北陸』『能登』」
3月12日出発を持って廃止になる寝台特急〈北陸〉・急行〈能登〉の特集。
EF64牽引の〈北陸〉や、過去の白山色時代の〈能登〉の写真があります。
なお、〈北陸〉廃止により、14系客車は寝台特急から全て撤退、北海道の急行〈はまなす〉のみになります。
14系は20系のフルモデルチェンジ車で、寝台幅を52㎝→70㎝に拡大、分散式電源を搭載して分割運用に対応できるようになり、後の寝台特急客車の基礎となりました。
(2009年5月19日 高崎で撮影)
〈能登〉は週末を中心にした臨時列車となり、後述しますが黄色のページに、3月13日以降の時刻と運転日が掲載されています。
それにしてもこれで夜行列車は全国でもわずか7本(毎日運転のみ)、自由席がある列車となると〈きたぐに〉〈はまなす〉〈ドリームにちりん〉のみ。
「日本海縦貫線を走る夜行列車」と題した「列車ガイド」で、「日本海縦貫線は今や夜行列車の牙城と言える。」と書いていますけれど、もはや牙城と呼べるほど、本数は多くはないと思いますが…。
◆ 2010 奈良へ行こう!平城遷都1300年祭が始まる
今年は平城京が開かれ、奈良時代が始まってから1300年目。
これを記念して、1年間に渡るイベントが展開されます。
特に、4月24日~11月7日の間は平城京跡のメイン会場で、復元された遣唐使船や遺構の展示も行われるという事です。
№114で書いた、阪神なんば線の終夜運転運用に入っていた近鉄編成(9330F)にも、祭りのラッピングがありましたね。
カラーグラフでは周辺の観光地の他、期間中発売される「せんとくん 奈良世界遺産フリーきっぷ」の案内もあります。
指定された近鉄線が乗り降り自由になるというもの。
①「奈良・西の京・斑鳩エリア」 … 奈良線(学園前~近鉄奈良間)、京都線(平城~大和西大寺間)、橿原線(大和西大寺~筒井間)が2日間
②「奈良・斑鳩・吉野エリア」 … 奈良線(生駒~近鉄奈良間)、生駒線(全線)、生駒ケーブル(鳥居前~宝山寺間)、京都線(平城~大和西大寺間)、橿原線(全線)、天理線(全線)、田原本線(全線)、大阪線(大和八木~室生口大野間)、南大阪線(当麻寺~橿原神宮前間)、御所線(全線)、吉野線(全線)が3日間
近鉄主要駅やKNTツーリストなどの他、JTB等の支店でも発売(12月31日まで)。
なお、この企画のためか「駅旅本線」はお休み。
2ヶ月連続の休載で、まさかもう終わりじゃないですよね?
◆ 駅弁細見 271
秋田駅の「あったけぇきりたんぽ弁当」。
味がしみこんだきりたんぽに、茸や鶏肉がまぶしてあります。
きりたんぽ自体があきたこまちから作られているためか、ご飯はついていないのですね。
「売り切れたらこれがおすすめ」で「横手焼きそば弁当」が紹介されています。
「B-1グランプリ」で優勝した弁当だそうですが、数量限定で予約なら確実というのでは、「きりたんぽ弁当」が売り切れた時の代わりとはなりえないのでは?
「norinoriのりもの情報局」の内、「コみケッとスペシャル5in水戸」の臨時列車・バスツアーの告知のイラストの女の子って…。
最近、ビジネスホテルの世界では、部屋から鉄道を鑑賞できる「トレインビュー」を売りにする所が目立つようで、「レム秋葉原」、「京王プラザホテル八王子」「ホテルJALシティ長野」「ホリディ・インエクスプレス長野」が紹介されています。
長野の2軒は、須坂にある鉄道模型館「トレインギャラリー」とセットの宿泊プランもあるそう。
◆ 黄色のページ
3月13日ダイヤ改正の詳細が7ページに渡って紹介されています。
基本的には№99で書いたとおりですが、付け加えると(見落としてしまった?)、〈はるか〉が日中の6往復を、毎日運転の臨時列車化するとの事。
列車名の番号が80番台になっています。
また、西九条停車が取り止め。
関西空港に降り立った航空利用者のUSJへの利便性を図った設定だったのでしょうが、やはりどちらも不振なのでしょうか?
首都圏については、「東京メガグループ」と書いてしまったのですが、「東京メガループ」の誤りでした。
外環状を構成する京葉線・武蔵野線・南武線及び横浜線を総称した愛称のようです。
武蔵小杉駅は全列車停車と書いてしまいましたが、〈スーパービュー踊り子〉や「ライナー」は通過みたいです。
北海道は改正なし。
九州も2駅開業のほかは小修正のみで、どちらも新幹線待ちですね。
改正後の時刻を公表しているのは、東海道・山陽・東北(山形・秋田含む)・上越・長野の各新幹線と、〈成田エクスプレス〉〈はるか〉、福知山・山陰・北近畿タンゴ鉄道関連の特急、それに〈カシオペア〉〈北斗星〉〈トワイライトエクスプレス〉と、臨時の夜行〈能登〉〈ムーンライトながら・信州・えちご〉。
〈能登〉の上りは現〈北陸〉よりも遅く金沢を出発し、同時刻に上野着。
(車両は間合いのホームライナー共々、東日本の485系6連になるそうです。)
まだプレスリリースされていないようだけれど、3月13日から春の「青春18きっぷ」のシーズンが始まるようです。
つづいて、3月12日までの臨時列車を掲載。
2月12・13日に、ヤフードームのコンサート(B'z)対策の〈有明〉〈かもめ〉〈ソニック〉と篠栗線の普通列車(12日のみ)が設定されています。
◆ 本文
新ダイヤでは嵯峨野(山陰)線複線化による所要時分短縮や増発などが行われますが、3月7日に先行して複線の使用を開始し、普通列車の一部で時刻を修正しています。
一番大きいのが1229Mで、京都~亀岡間の全区間で修正になっています。
現行では〈はしだて1号〉より先に京都を発車して、太秦で退避するダイヤになっていますが、修正ダイヤでは後に発車するようになっています。
大糸線のキハ52が引退する事で、糸魚川では引退イベントも行われるそうですが、特にさよなら運転用の臨時列車は、時刻表上では仕立てられてはいないようです。
巻頭のトピックスではまだ謳われていませんが、茨城空港(IBR)が3月11日に開港し、当面はアシアナ航空1便のみがソウルから乗り入れる事になります。
OZ167便 ソウル(仁川)10:00→12:00茨城 OZ168便 茨城13:00→15:20ソウル(仁川) 機材:A320
今の所、ANAは共同運航を行うとは発表していません。
アクセスは関鉄グリーンバスが石岡駅~小川駅~茨城空港、水戸駅~茨城空港~小川駅で運行するとしていますが、時刻・運賃はまだ発表されていません。
3月号では、全面的に改正ダイヤが掲載されるので、関連する私鉄・第三セクターと合わせて、見比べてみたいと思います。
普通列車もかなり変わりそうで、特に西日本では削減も多そうだから、ちょっと心配ですが…。
申し訳ありませんが、コメントは受け付けない事にしています。この記事について何かありましたら、本体の「日本の路線バス・フォトライブラリー」上からメールを下さい。折返し返事をしたいと思います。
また、何か質問がありましたら、やはり本体上からメールを下さい。解かる範囲でお答えをしたいと思います。質問と答えは当ブログにも掲載します。(名前は公表しません。)